名古屋城は豊臣家の大阪城への抑えとして慶長15年(1610)2月より天下普請で工事が行われました。石垣の普請は年内にほぼ終了と言う異様なほどのハイペースです。かほどな速さで石垣が積まれたので石材も様々な産地から調達しています。高石垣の中に砂岩や花崗岩が混在している城もあまりないでしょう。
特徴的な部分として二之丸大手二之門の石垣は複数の史料に記載があります。1枚目の写真がそれですが、右下が幡豆石、赤茶けた石が竜山石、幡豆石の上の大きな石が山陽帯花崗岩らしいです。
竜山石は凝灰岩の一種で白亜紀以降の火山活動の堆積物が固まったもので、加工のしやすさから古くから使われているようです。
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