棚倉城から北に徒歩30分ほど進んだ赤館公園付近が城址です。
JR磐城棚倉駅から徒歩20分、赤館公園に駐車場、トイレもあります。
駐車場の所に説明板が設置されています。山頂の主郭を中心に階層式になっており、切岸や腰曲輪が良好に残っています。主郭からは棚倉城や棚倉の街並みを一望することができます。
説明板には、公園の北西側にも遺構がある情報が記載されていましたが、伐採工事を実施していたようで、道路より北側の見学は断念。
赤館公園から下る道沿いには、初夏ということもあり少し見づらかったのですが、竪堀の遺構らしきものもありました。
赤館の歴史は、かなり濃密です。棚倉城が築城されるまで、この地域の中心的なお城でした。戦国時代は、白河結城氏と南郷に進出した常陸の佐竹氏との争奪戦の舞台となりました。戦国末期には佐竹氏が赤館を領有し、赤館を南郷の拠点にして、伊達政宗との戦いに臨んでいたようです。
佐竹氏が関ケ原の戦いのあと、出羽移封すると、立花宗茂が城主となります。立花宗茂が柳川に復活を果たすと、丹羽長重が入り、麓の棚倉城が築城され、赤館城は廃城となったようです。
棚倉城からも比較的近く、白河へ向かうバスも赤館跡のそばを通るみたいですので、棚倉に向かう際はぜひ寄ってみてください。
+ 続きを読む











