三河十八松平の一家で、小島藩1万石の瀧脇松平氏が、宝永元年(1704年)に小島に陣屋を構え、明治維新まで164年間の居所としました。
御殿 書院が元の位置に再移築復原されました。14年前に訪れた際は国道沿いに移築され公会堂として使われてましたが、復原された書院は様変わりしてました。
外観は新しい部材が多いためか綺麗ですが、9割が江戸時代の部材を使われているそうで、内部は柱・天井板・欄間などで殆どが古い部材です。
1万石の小さな藩主らしく慎ましやかな佇まいですが、特に透かし彫りや格子欄間が見事です。
次の間にある紋様「蔦(つた)」の透かし彫り欄間は、内から見ると意匠が浮かび上がり美しいです。
同じく次の間にある紋様「二葉葵」の透かし彫り欄間の4枚の内、1枚は現存しておらず空欄です。残存する欄間は、二葉葵が4組・3組・2組のものがあるため、現存しない欄間は1組だったのではとのことです。
軒瓦・鬼瓦には瀧脇松平氏の家紋「桔梗」が施され、南・南西側には江戸時代の瓦が使われているそうです。
書院が現存する城や陣屋は非常に少なく、この書院は大変貴重です。
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