名古屋城はこの時期、桜もきれいだし、岩の種類も豊富でいくら写真を撮っても、撮りきれません。日本三大名城として大阪城、江戸城(熊本城)に並ぶ格式を誇っているだけのことはありますね。ここ二日の間、桜散しの雨も降っていて風も強く、名古屋城の桜もそろそろ見ごろを過ぎているころと思います。少し名残惜しいですが、また来年の桜を楽しみにして、大事無く過ごしたいと思います。
名古屋城は天下普請で短期間で完成しており、総延長8.2km、面積5万平方mにおよぶ石垣には様々な石材が使用されています。以前、和歌山城に使われている和泉砂岩の話をさせていただきましたが、名古屋城も二の丸の石垣などに河戸石と呼ばれる砂岩を多く使用しています。ジュラ紀の地層から採取されるようなのですが、見た目に堅そうで石垣としての役割を十分果たしているようです。見た目にボロボロで見るからに心配な和泉砂岩と違って、「砂岩ですが何か?」とでもいいたげな頑強さです。う~ん、かわいくない。やはり私は和泉砂岩を「推し」です。
名古屋城の石垣は幡豆石と呼ばれる花崗閃緑岩を多く使用していますが、東鉄門跡付近には熊野石と呼ばれる石が使用され、名古屋城で一番大きな石である清正石は山陽帯花崗岩が使用されているそうです。正直、予備知識がないとなかなか見分けがつかないですね。
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