【佐久良城】
<駐車場他>城跡専用駐車場<35.045339, 136.254639>4台程度あり。
<交通手段>車
<見所>堀切・竪堀・土塁
<感想>現地案内板によると佐久良城は文明年間(1469~1486年)頃にここ一帯の国人領主小倉氏によって築城されました。応仁の乱で活躍した小倉実澄が著名であるが、そこから2代程経て次第に小倉宗家と庶子家(小倉西家)で紛争が起こります。蒲生郡を治める蒲生定秀が介入して三男の実隆(蒲生氏郷の叔父にあたる)を養子に出しますが内訌状態は収まらず、蒲生家が兵を出して庶子家を討伐します。小倉氏は蒲生氏の麾下のような存在となります。
上記駐車場から横の道を北に少し登ると登城口があります。入口に持ち出し禁止のちょい借り縄張り図(写真を撮って巡ると良い)と100円で御城印のような登城記録証が買えます。A4の城跡説明書ももらえます。そこから進んでゲートを開け入ります。左手は下段に八幡神社、右手は丘陵地にコの字状に真っすぐ削った削平地が所々にあります。堀切を2つ程脇にあり、平虎口を入り進むと主郭前の堀切、土橋があります。堀切には石垣が少し残り、堀に大石の転落石もあります。主郭は甲賀・伊賀・蒲生郡にまでよく見られる方形の高土塁で囲んだ縄張りで大きい。内部に庭園跡のような凸凹(雪で覆われていた)があるようで、土塁上には2か所櫓土台跡が見られます。主郭西の虎口から降りて行くと大土塁があります。主郭北側へ回り込むように進み、主郭横堀や馬洗いの池、主郭北側の竪堀群は見応えあります。主郭南側の小径沿いにも竪堀群がありますがかなり薄くなっていて分かりづらいです。
甲賀・伊賀の特徴的な広い曲輪の高土塁囲みと、山城の防御設備の竪堀群を混ぜた面白い、見応えある城跡でした。
<満足度>◆◆◆
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