(4城目)金田城の続き(2/4)です。
東南部石塁から10分ほど登ると東屋(あずまや)がありました。いったんここで休憩します(写真①)。ここはピングシ経由で、一ノ城戸・二ノ城戸・三ノ城戸へ行く道との分岐点です。しかしそちらは後回しとし、城山山頂を先に目指す事にします。
金田城は登城前に地形をよく頭に入れ、自分が滞在できる時間から見たいポイントと体力などを考えて、よく計画を練ってから登城され方がいいと思います。やみくもに行き当たりばったりで行くと、軍道以外はこの広大な山は分かりにくく、道に迷ったり予想外に時間がかかったりします。携帯の電波もつながりにくいので迷うと大変です。これは観光情報館でもらったパンフレットの地図と私の通ったルートです。よければ参考にして下さい(写真⑩)。
東屋から続けて軍道を登る事30分、山頂近くには明治時代に築かれた砲台と基地の跡がありました。ここも石塁の内側なので何かしらのものはあったと思いますが、明治時代に大規模に改修されたようで、砲台や弾薬庫や兵員宿舎跡などがあり、古代の遺跡は残っていませんでした(写真②③)。
ここには28cm口径の大砲が2基4門あったそうです(写真④)。砲台の観測所から海を眺めてみました(写真⑤)。浅茅湾の先には朝鮮海峡が見えました。二つの半島の間の水平線上です。あそこには普段なら韓国(釜山)がはっきり見えるはずですが、この日は黄砂が多く、かすかにしか見えなかったのが残念です。ここからあの海峡を通過するロシア艦隊を砲撃しようとしていたようです。ドラマ「坂の上の雲」の最後のシーンだった日本海海戦を思い出してしまいました。ここから釜山まではもうわずか40kmです(福岡までは130km)。まさに国境ですね!
さらに砲台から山頂まで登ります。わずか5分の道ですが険しい山道です(写真⑥)。そしてやっと山頂に到着しました!(写真⑦)。登山口をスタートしてからここまで、私は健脚ではなく、休み休みでじっくり見ながらゆっくり登るタイプなので、2時間もかかりました。でももう最高の眺めです! 浅芽湾がきれいに見えました(写真⑧)。はるばるここまで登ってきてよかったと思う瞬間です。しかし風がとても強く下は断崖絶壁!(写真⑨)。必死に木や岩にしがみついて写真を撮りました。吹き飛ばされると命はないので注意して下さい。
そして砲台の観測所(写真⑤)まで下り、コンビニで買ったおにぎりとお茶で20分昼食休憩をとりました。この雄大な景色を眺めながら食べたおにぎりは、とても美味しかったです😊。飲物・食物は厳原市内で買って来た方がいいです。市街地を出るとコンビニどころか自販機すらありませんので(東横インの裏にファミマがありました)。
次は東屋まで下り、ここからは後半戦。ピングシ山から城戸へ向かって進もうと思います。(3/4)に続きます。
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