皆さまが城めぐりをするようになったきっかけは何でしょうか? 小学生の頃はお小遣いを貯めてはお城のプラモデルを買って作るなど長らく城好きを自認していながら、積極的に城めぐりをするようになったのは7年ほど前からという私ですが、私の城めぐりをするようになったきっかけはちょっと変わっていまして…。
仕事は基本デスクワークながら、ちょこちょこと外出する用事もあり、外出している間は書類仕事の手が止まってしまうため、外出するの面倒くさい…と常々思っていました。とはいえ、外出するのも仕事なので行かないわけにもいかず、だったらせめて外出に付加価値を持たせられないか、ということで、スマホを持つようになったのを機にスマホアプリ「ニッポン城めぐり(以下、城めぐ)」を導入してみました。
果たして効果は絶大、○○市役所に行くなら○○城と××城は攻略できそうだな、とか、いつものルートだと△△城は取れなかったので次は違うルートで行ってみよう、とか次の外出が待ち遠しくなるほどでしたが、紀州・九度山で真田親子に遭遇したことにより次第に道を踏み外していきます。真田推しとしてはぜひ登用したいと思っても、登用には幸村(当時)15万石、昌幸10万石、大助1万石で計26万石の石高が必要で、仕事での外出を待っていては間に合わないので、週末に石高を稼ぐために出掛けてポチ攻めするようになり、攻略先でその日に獲得した以上の石高を要する武将たちを発見すると、またその石高を稼ぐために…の無限ループに陥ってしまいました。さらに月間攻略城数1位になれば異名「日本一の兵」が与えられる(らしい)と知り、真田推しとしてはぜひ欲しい! ということで、毎週末に出掛けてはポチ攻めばかりを続けていたある時、ふと我に返りました。「オレ、何やってるんだろう…」 仕事での外出に付加価値を、という当初の目的などどこへやら、やってることと言えば、朝早くに家を出たあとは道の駅やコンビニに立ち寄る以外はひらすら車を走らせてポチポチポチポチ…。激しい虚しさに襲われて、そのまま城めぐをアンインストールしようかとも思いましたが、ここで消してしまっては本当に時間と労力の無駄で終わってしまう、と思いとどまり、「100名城スタンプラリーを始め、ポチ攻めはその道中に限る(多少の回り道は可)」「日本一の兵は諦める」という条件を自らに課して城めぐを続行することにしました。
さて、そうして100名城スタンプラリーを始めた頃の私は、城=建物(天守や櫓、門など。復元、復興も可)であり、石垣や土の城には何の興味もありませんでしたが、松坂城で石垣もいいかも、となり、岩村城で朝霧の中に次々と現れる石垣(とどめに六段壁!)に魅せられ、続100名城スタンプラリーが始まると、古宮城のシナモンロールで土の城の面白さに目覚め、玄蕃尾城ですっかり虜になってしまいました。そして(続)100名城に限らず城めぐりするようになって、現在に至ります。
現在は城めぐとも程よい感じで付き合えていて、日帰り圏内はほぼ攻略済みのためポチ攻めは遠征や出張時のみ、地域限定イベントや合戦イベント(真田推しなので三増峠は武田軍でした)に参加し、各地のお城イベントではガラポンを回したり手裏剣を投げたり、リアルの城めぐりのお供として楽しませてもらっています。思えば、熱に浮かされていたような状態から我に返って虚しくなった時に城めぐを消してしまっていたら、城めぐりを一生の趣味とするであろう現在の自分はいなかったわけで、何が人生を左右するかわからないものですね。
…なお余談ながら、城めぐ導入の当初の目的だった「仕事での外出に付加価値を」は、現在はスマホアプリ「ステーションメモリーズ!(通称 駅メモ!)」に引き継がれていて、城めぐでの反省を踏まえて基本無課金のグリーンライセンス勢ですが、仕事での外出の付加価値だけでなく、地域イベントなどは城めぐりの行先にも影響を与えていたりします(昨秋の但馬とか福井とか)。
> しんちゃんさん
異名「日本一の兵」獲得おめでとうございます! 2位以下に大差をつけての獲得はまさに「日本一の兵」であり「城めぐ勢百万も候へ、男は一人もいなく候」ですな(言い過ぎ)。焚きつけておいて何ですが、私は上記のようにポチ攻めのみの日々が虚しくなりアンインストール寸前までいったので、あまりの猛攻ぶりに燃え尽きてしまわないか気になっていましたが、これからはまた心穏やかな城めぐりに戻られますね。…と思ったら、合戦に姫に異名にと、すでに後戻りなど考えも及ばないほどハマっておられるようで(笑)
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