舟岡山城は、手取川右岸の独立丘陵で標高181mに築城された山城です。手取川扇状地の扇の要に位置し、白山麓の谷合集落に向かう要衝に位置し、山全体が舟岡山城跡として白山市指定史跡になっています。
遺構は、曲輪、石垣、堀、土橋、土塁等々が残存し、なかでも本丸周辺には織豊期の貴重な石垣、規模の大きな横堀、曲輪を囲う土塁、石垣造りの櫓台など往時を想像させるには十分な遺構が残存しています。
築城年代は不明とされていますが、1580年頃には若林長門守を名乗る石山本願寺と加賀一向一揆衆が織田の軍勢と対峙したとの事から、石山本願寺、加賀一向一揆衆の拠点であったと考えられています。
その後、前田利家公が金沢城に入城後は、利家公と血縁関係があると云われている、前田家の重臣、高畠定吉が入城し織豊期の城に改修しています。
今回、孫に会う為、石川を訪れたついでに「行ってみたい」にしていた、舟岡山城を訪れました。白山青年の家に駐車(トイレも施設で貸していただけます)。施設の裏手に登城口があります。
先達の皆様方が云われる様に、思いのほか素晴らしい遺構が残存しており、白山市の指定史跡にしておくには勿体ないくらいの城で、もっと整備して頂けたら訪問される方が増えるのではないかと思います。是非、行って頂きたいお勧めの城跡です。
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