(続き)
信長馬場から伝木下秀吉陣に至る登城道の両脇には竪土塁が続いています。円墳頂部の主郭には石碑と説明板が立てられていました。主郭の北麓は大曲輪と呼ばれ、北辺から西辺にかけて土塁がめぐっています。西辺の土塁の開口部が虎口で、虎口を出たところから竪堀が落ちていました。帯曲輪を北側に回り込むとかざし堀があり、帯曲輪東端に土塁、土塁の南端からは竪堀が主郭方向への侵入を阻んでいます。竪堀を下りて東側の曲輪に向かうと、ほぼ自然地形のままながら周囲は土塁で囲んでいました。
伝木下秀吉陣北端の堀切をこえて伝柴田勝家陣へ。虎御前山城の北端に位置する陣跡ですが、櫓台状の墳丘が見られるくらいで城郭遺構は見当たりませんでした。
…ということで、約3時間かけて虎御前山城の陣跡をひとめぐり。伝佐久間信盛陣に行けなかったのが心残りですが、伝堀秀政陣や伝織田信長陣、伝木下秀吉陣などは明瞭に遺構が遺っていて、期待以上に楽しませてもらいました。
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