甲賀郡中惣遺跡群として国史跡の指定を受けていますが、築城時期、城主など詳細は不明です。
杉谷川東岸に築かれた方形単郭の城で、主郭を高さのある四方土塁が囲み、南部と北東部に虎口が開口し、西辺から北辺にかけての土塁外周を横堀がめぐっています。
倉治城から北西に徒歩7分、竹中城の南にある民家の西辺の竹塀沿いに奥に進むと南側の虎口に至りますが、気付かず通り過ぎてしまい、土塁外周の南西部にたどり着きました。西側の横堀はとりあえず整備されていて堀底を進むこともできましたが、北側の横堀は竹藪で進めず、土塁は急峻で高さがある上にびっしりと竹が伸び盛り、取りつく隙間も見当たりません。それでも南西隅から何とかよじ登って主郭内を見てみると……めっちゃ整備されてるやん!
先人の投稿にあるように、その名の通りの「竹藪の中の城」を覚悟して訪れたのですが、主郭内の竹藪は大規模に伐採され、整然と積まれた大量の竹からはこれまでの壮絶な竹藪ぶりが窺えます。伐採は大変なご苦労だったと思いますが、おかげさまで主郭内に立ち入ることも見渡すこともでき、高土塁に囲まれた甲賀の城を堪能することができました。年初のじゅんじんさんの登城時には竹藪だったようですから、最近伐採されたばかりだと思いますが、竹が伸びるのは早いので、登城されるのであれば早いうちがおすすめです。
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