多賀城市が多賀城創建1,300年にあたる2024年公開に向け、外郭南門などの復元工事を行っていることを知り、数十年ぶりに訪れてみた。
多賀城は奈良時代から平安時代に陸奥国府や鎮守府が置かれ、11世紀半ばまで東北地方の政治、軍事、文化の中心地として栄えた場所。創建は神亀元年(724)に大野東人が築城し、天平宝宇6年(762)に藤原朝狩によって大きく改修されたと云う。(多賀城碑)
多賀城跡のこれまでの私のイメージは、多賀城碑とその覆屋、かつて正殿・東脇殿・西脇殿があった政庁跡の礎石群だけの「静かな場所」であった。しかし現在は外郭南門から政庁までの大路や、石垣が復元整備され、今後さらに高さ14mの二重の南門と築地塀が復元されると云う。古代の景観がわかり易くよみがえることへの期待感も大いにあるのだが、芭蕉がおくのほそ道の行脚で歌枕の地を訪れ、「・・・山崩川流て道あらたまり、石は埋て土にかくれ、木は老て若木にかはれば、時移り、代変じて、其跡たしかならぬ事のみを・・・」と泪を落とした風情は失われてしまうのだろうか。
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