(続き)
築城に際して、北向きに流れていた芹川(善利川)を西向きに付け替えて大外堀とし、芹川と外堀の間の第四郭には足軽組屋敷を置いて、豊臣氏や西国大名への防衛に当たらせました。
外町と呼ばれる第四郭に足を踏み入れると、細い道が縦横に通っていますが、ところどころで喰い違っているのがわかります。そんな中を自転車を走らせると、四 つ辻に大きく張り出した建物があります。お目当ての辻番所のようです。土日祝日は10時から16時まで一般公開(無料)されているようなので、駐輪場に自転車を駐めて、隣接する旧磯島家住宅の玄関から辻󠄀番所内に入り、見張り窓から覗いてみると、通りを喰い違わせていることにより、まるで四 つ辻の真ん中に立っているかのように、二方向の通りを遠くまで見渡すことができます。これは面白い! ガイドさんの説明によると、見張番は交代制だったため、磯島家の主屋を経由せずに通りから直接出入りできるよう出入口が設けられているとのことで、実際に開けて見せてくれるなど、見応え満点でした。また、旧磯島家住宅は足軽屋敷といっても長屋ではなく庭付きの一戸建、中二階に厨子まで備えた立派な造りで、さすがに譜代筆頭・彦根藩ともなると違うもんだなぁ、と感心するばかりでした。
現地に来るまでは、辻番所と旧磯島家住宅の存在しか知りませんでしたが、案内板や旧磯島家住宅に置かれたパンフレットを見ると、周辺には同じ善利組の足軽組屋敷がいくつも現存しているようなので、それらもめぐってみました。それぞれ個人所有のため、外観のみで内覧はできませんが、土壁の防火壁の建物なども遺っていて、雰囲気があります。そして、大外堀代わりの芹川で足軽組屋敷もひとめぐり。ブラタモリで観て以来の念願をようやく果たすことができました。
…ということで、この日は彦根城をめぐり尽くすつもりで6時間あまり(昼食時間除く)かけてあちこち走り回りましたが、帰宅してから振り返ってみると、まだまだ見落としや下調べ不足がありましたので、来年あたりまた訪れることになりそうです(それはそれで嬉しい)。今度は桜か紅葉の頃に行きたいものですね。
+ 続きを読む










