博労淵砦(城びと未登録・伯楽淵砦とも)は、大坂冬の陣において豊臣方により築かれた砦で、守将として薄田兼相が置かれましたが、蜂須賀至鎮、石川忠総らの攻撃を受け、陥落しました。
木津川の中州(伯楽島)に築かれたとされますが、遺構はもとより石碑も説明板も何もありません。ただ、木津川沿いに建つ朝日プラザ長堀西のあたりは周囲より一段高くなっていて、この辺りにあったものと思われます。その他、朝日プラザ長堀西から南に徒歩5分の伯楽橋にその名の名残を感じられるくらいです。
…ということで、所用で近くに来たついでの大坂の陣史跡めぐり(第12回)です。
冬の陣の博労淵の戦いは、守将の薄田兼相が女郎屋に泊まり込んでいて不在だったため、博労淵砦はあっさりと陥落し、薄田兼相は「橙武者」(見た目は立派だが飾り物にしかならない)と誹られることになりますが、その汚名返上の思いが夏の陣の道明寺の戦い(勇戦するも討死)につながっていったのかなぁ、とも。
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