岐阜県文化財保護センター国府事務所(高山市国府町名張1425-1)の南隣にある三木(みつき)氏の山城。
そこに城があることは前から知っていたのですが、岐阜県内はもちろん飛騨地域でもそんなに有名なお城ではないので、そんな大した城ではないのだろーなっと勝手に思い込んでいました。
しかし、実際に踏査してみたらビックリ。めっちゃ凄いお城!!
何が凄いかというと、①大きな堀切②畝状竪堀群③切岸
これらが、とても保存状態が良い状態で綺麗に残っているところです。
堀切と切岸の素晴らしさは写真を見てもらうとある程度分かってもらえるかなと思うのですが、
畝状竪堀群はなかなか伝わりませんね。とても素晴らしいですから、是非直接見に行ってください。
それから、この城を手に入れた三木氏は、その後飛騨国を統一します。
ところが、その直後に豊臣支配下の金森氏に滅ぼされてしまいます。
そのため、飛騨各地に三木氏の城がたくさんあるにもかかわらず、
ほとんどが金森氏によって改修されているようなのです。
ところが、この広瀬城に関しては手が付けられていないようです。
戦国末期の土の城を、その縄張を、学ぶ上で欠かすことのできないお城ですよ。
ちなみに、この地域はクマが出ることもありますので城を訪れる際にはクマ鈴などお忘れなく。
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