鶴丸倉庫は1848年築造の現存建物で国の重要文化財。外壁面の石貼りのデザインや窓の意匠がとても素敵で、大事な蔵だということが外観からも伝わってきます。
金沢御堂があったと伝えられる本丸や東の丸のある本丸園地は特に好きなエリアです。薄暗い林の中で静かに水を湛える池や木漏れ日、堪りません。この場所に建っていた天守(落雷で焼失)、三階櫓、御殿などを思い描くのは少し難しかったですが、3箇所の櫓台が過去へと誘ってくれました。兼六園側にある丑寅櫓の櫓台石垣は城内最古の野面積み。長屋を備えていた辰巳櫓跡からはいもり堀が見下ろせ、二重櫓があった戌亥櫓跡からは二の丸広場の五十間櫓が見渡せました。
本丸への入り口になる鉄門は切石積みの洗練されたデザインの石垣です。“すだれ”を途中でやめてしまっている最下段の石も要チェックです。
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