【人気記事ランキング】2018年上半期、一番読まれた記事は?

2018年もあっという間に折り返し!2018年1月から6月の「城びと」で人気のあった記事をランキング形式でご紹介します。話題のお城を紹介した記事から、意外な記事まで!?これを読めば、今年のお城動向がつかめるかも!早速チェック!



■10位:天守っていつからあるの?

初心者向けにお城の歴史・構造・鑑賞方法やお城の用語などをゼロからわかりやすく解説する人気の連載「超入門!お城セミナー」から、天守がテーマの回がランクイン。「天守は誰が造り、なぜ今は数えるほどしか残っていないのか?」を解説しています。

最初に天守を造ったといわれているのは織田信長。天正7年(1579)、現在の滋賀県・近江の国の琵琶湖のほとりに築かれた安土城(近江八幡市)が、天守を備えた最初のお城です。その後、豊臣秀吉が天下を統一すると、各地の大名は天守を自らの領地にこぞって築くようになり、天守は全国に普及し、その数は数百にものぼります。しかし、現在はたったの12基のみに・・・。果たしてその理由とは?

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安土城、香川元太郎
信長が築いた安土城。天主は6層7階で八角形の望楼を持つ、壮麗なものであった(イラスト=香川元太郎)

■9位:駿府城の天守台発掘調査で分かったことは?

日本全国で行われている城郭の発掘調査や復元・整備の状況など最新情報をレポートする「お城の現場より〜発掘・復元・整備の最前線」から、駿府城の回が第9位に。2016年に調査した天守台西側の調査成果を中心に紹介しています。

駿府城は、地中に残る天守台全体の発掘調査を実施中。2016年から2018年には天守台全体、2019年は天守台内側を下層まで掘り進め、駿府城築城以前の今川氏時代の遺構の調査を予定しています。
2016年に調査した、天守台西側の調査成果は大きく3つ。さてその成果とは?


駿府城,東御門
復元された駿府城巽櫓と東御門

■8位:お城へ行くときの恰好って?

「超入門!お城セミナー」からお城へ行くときの服装についての解説記事が第8位に。観光客で賑わうよく整備されたお城でもあなどるなかれ、おススメのファッションや持ち物があるんです。

整備されたお城でも、土や砂利敷きの箇所が多いため、歩きやすい靴が適しているのはもちろんですが、足元が重装備過ぎると、靴を脱がないといけない天守などの入館時に面倒・・・。砂や小石が入りにくく、脱ぎ履きしやすいスニーカーやスリッポンがベター。では服装や持っていった方が良いものは?

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城、服装、ファッション
城内をかなり歩くこともあるので、軽食や飲みもを持っていくとよいでしょう(イラスト=かみゆ歴史編集部/みぽ)


■7位:真田家の本拠、松尾城をめぐる謎とは?

大河ドラマ「真田丸」の時代考証を担当した歴史学者・平山優先生による「真田一族の城」をテーマとした講座から、謎に包まれた真田氏の系譜と、城との関係に焦点を当てた第一回目の講座がランクイン。

戦国時代に武田信玄・勝頼に登用され、武田氏滅亡後は動乱をくぐり抜け、遂に大名にまで成長した真田氏。その真田氏が拠点にしていたとされる城郭が松尾城(松尾古城)です。松尾城について詳しく解説しています。

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松尾古城、縄張図、松尾城、真田
松尾古城縄張図 原図上田市教育委員会『真田町の遺跡』、尾見智志氏加筆(出典:『真田氏三代と信濃・大坂の合戦』中澤克昭著 吉川弘文館)

■6位:「本丸」「主郭」「一の廓」の違いって?

「超入門!お城セミナー」からお城の構造、「本丸」「主郭」「一の廓」について解説している回が第6位に。城の案内マップや縄張図を見てみると、最も高い所や中心らしき所に書かれている名前は「本丸」「主郭」「一の廓」などさまざま。どういう違いがあるの?と混乱している方も多いのでは?

じつは、これらの意味はほぼ同じ。城主の居どころや、城の中心となった最重要区画のことを指しているのです。ではなぜこんなに呼び方があるのでしょうか・・・?

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観音寺城、イラスト、香川元太郎
観音寺城復元イラスト。観音寺城は山頂からやや下がった場所が本丸と伝えられているが、周辺にも巨石を用いた石垣を持つ曲輪が連なっており、主郭がどこだったのかは定かではない(イラスト=香川元太郎)

■5位:名古屋城の目の前にオープンした「金シャチ横丁」

日本を代表するお城の一つである名古屋城。2018年は、天守閣の立て直しによる調査・工事のため、5月から天守閣が入場禁止となったり、復元工事が行われていた本丸御殿が6月から公開されたりと、なにかと話題。もう一つ、話題として忘れてはいけないのが、名古屋城の目の前にオープンした「金シャチ横丁」です。

「金シャチ横丁」は、グルメやお土産など名古屋ゆかりのお店が集まった商業施設。江戸時代の町並みを再現した「義直ゾーン」と、モダンな温かみのあるログハウスを彷彿させる「宗春ゾーン」の2つのエリアで構成されています。その中から厳選した3店舗をご紹介。

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金シャチ横丁、名古屋城、観光
2018年春にオープンした金シャチ横丁

■4位:2018年オススメの城は?イベント編

編集部厳選!2018年オススメの城を紹介した記事の後編がランクイン。全国城サミット、全国山城サミットや明治維新や戊辰戦争から150周年を記念するイベントをご紹介しています。

城ファンには定着したイベントになった「全国城サミット」は、9月22〜24日までの3日間島根県安来市にある月山富田城で開催されます。また、2018年は江戸幕府が崩壊し、明治時代の幕が空けてから150年の記念の年。明治維新や戊辰戦争関連の城跡でもイベントが目白押しです。気になるイベントは記事でチェック!


全国山城サミット
2017年の全国山城サミット開催地である唐沢山城に設置された、「全国山城サミット安来大会」の幟

■3位:「山城」と「近世城郭」の違いって何?

「超入門!お城セミナー」から、「山城」と「近世城郭」の違いについての解説記事が第3位に。お城の解説で当たり前のように出てくる「山城」と「近世城郭」。具体的にどういうお城を指すのかいまいちわからない読者も多いのでは?

「山城」とは、その名のとおり山に築かれたお城のこと。自然の山を削り、掘り、盛り固めて、堀や土塁、曲輪などを造成したお城です。天下が統一される前、戦が日常的に起こっていた南北朝時代や戦国時代に爆発的な数が築かれ、「中世城郭」とも呼ばれます。対して、織田信長の安土城以降、江戸時代にかけて築かれたのが「近世城郭」。多くは石づくりで、高い石垣・広大な水堀・瓦葺きの建物などを備えています。さらに詳しい違いについて、記事でおさらいしてみては?

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香川元太郎、近世城郭、山城、イラスト
近世城郭=権力の象徴と説明されるが、土の城もまたその土地のシンボルであり、城下へのアピールを目的とした(イラスト=香川元太郎)


■2位:2018年オススメの城は?名古屋城・福井城・尼崎城編

4位に続いて、2018年オススメの城が第2位に。今回は、復元や公開が待たれる注目のお城編。

まずはやっぱり名古屋城。本丸御殿の公開や「金シャチ横丁」のオープンなど、2018年にもっとも注目すべきお城のひとつです。また、福井城では本丸を守る山里口御門が公開されたり、兵庫県尼崎市にある尼崎城では、模擬天守の再建が進んでいます。それぞれ詳しい注目ポイントについて記事でご紹介しています。

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尼崎城、天守、再建
尼崎城再建天守の完成予想図(尼崎市城内まちづくり推進課提供)

■堂々の1位は人気アプリのお城ランキング!

約13万人が利用しているお城めぐりの位置ゲームアプリ「発見!ニッポンの城めぐり」。ユーザーのGPSデータ、約4億件ものデータを解析し発表された「お城ファンが実際に訪れた日本のお城ランキングTOP300(2017年版)」を過去の順位と比較も交えながら紹介した記事が堂々の第1位に。

1位を獲得したのは昨年同様、姫路城。平成の大修理後の公開から3年が経っても姫路城の人気は衰え知らず。2位は築城410周年イベントが開催され大きな注目を浴びた彦根城。3、4位には松本城犬山城が続き、国宝天守が人気です。TOP10入りには及ばなかったものの、2016年の54位から41城を抜き去り、13位にランクインしたのはあのお城・・・!

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姫路城、天守、修復
姫路城天守。修復を終えた大天守はまぶしいほどの白さだ

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やはり話題のお城の記事が多くランクイン。「超入門!お城セミナー」からは4つもTOP10入りを果たし、お城の基本情報を知りたい!という読者の方が多かったようです。
これからも読者の皆さまの知りたい!読みたい!情報を発信していけるよう、さまざまな記事をお送りしていきますのでお楽しみに!

執筆・城びと編集部

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