超入門! お城セミナー 超入門! お城セミナー 第1回 | 【鑑賞】お城へ行くにはどんな格好がいいの?

初心者向けにお城の歴史・構造・鑑賞方法や、お城の用語など、ゼロからわかりやすく解説する「超入門!お城セミナー」。初回はお城を訪れる時のファッションと持ちものについて。観光地の城だからといってあなどってはいけません!


意外と侮れない近世城郭! 女子はスニーカー+パンツスタイルがおすすめ

テレビや雑誌でお城が紹介される機会が増えている昨今、「初めてお城に行ってみよう!」と思っている読者も多いでしょう。城歩きがはじめての人に、まず気をつけてもらいたいのは服装や持ちものです。

「デートでお城に行ったけど、土や石段が多くて歩きにくかった」「ヒールがドロドロ&ボロボロ!」という経験をした女性の声をよく聞きます。観光客で賑わうよく整備されたお城でも、城内には土や砂利敷きの箇所が多いので、歩きやすい靴で出かけましょう。かといって足元が重装備過ぎると、靴を脱がないといけない天守などの入館時に面倒です。砂や小石が入りにくく、脱ぎ履きしやすいスニーカーやスリッポン、ブーツならショートタイプのサイドゴアやサイドジップのものがベターです。

靴を脱ぐ場合、靴下を履いていないと素足で板の間を歩くことになってしまいます。素足で出かける場合は、靴下を持って行くのがおすすめです。また、靴を脱いで、ビニール袋に入れて持って歩くお城もあります。ブーツの場合、袋に入りきらなくて困ったなんて状況も発生してしまうので、小ぶりでかさばらないものにしましょう。

そして、天守の内部は、現代では有り得ないほど傾斜のキツい階段が多く、一段も高い! スカートは、長いと踏んづけたり、短いと下から見えちゃったりと色々な危険をはらむので、動きやすくて安心なパンツスタイルがいいでしょう。ストッキングなどは、滑ったりささくれに引っ掛けたりしやすいので避けた方が無難です。狭くて歩きにくい場所も多いので、バッグはリュック、ショルダー、斜めがけなど両手が空いて、かつ小ぶりなものをチョイスしましょう。
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城内をかなり歩くこともあるので、軽食や飲みもを持っていくとよいでしょう(イラスト=かみゆ歴史編集部/みぽ)

ライトな山城への挑戦はハイキングスタイルで

一方、山城の場合はどんな格好がいいのでしょうか? ライトな山城歩きでは、低山トレッキング程度の装備で問題なし。城跡の完全な整備は期待せず、靴は足に合ったトレッキングシューズや滑りにくいスニーカーを。虫さされ、木の枝での擦り傷、日射しなどの対策に、服装は長袖・長ズボンがマスト。帽子もかぶる方が安全です。吸湿速乾・疲労軽減のコンプレッションウェアを取り入れてもいいですね。バッグはやはりリュックで。縄張図を見る時・写真を撮る時などのため、両手は空けておきましょう。

その他、どのお城歩きにも欠かせない共通の持ちものは、まずはパンフレットや縄張図といった情報。忘れてしまった場合は、スマホなどで現地の案内板を撮影しておくと便利です。最初のうちはせっかくの遺構に気づけないこともあるので、事前に目的のお城の特徴や見どころをチェックして、見逃し防止を。

また、カメラがあると思い出の写真を撮れるだけでなく、わかりにくい遺構も、撮影しておいて家に帰ってから資料などを見て確認するといった使い方もできます。紛失・落下防止に、カメラはストラップつきのものを用意。そして、飲みものやおやつ、タオルも準備しましょう。カッパなど両手の空く雨具や救急セット、軍手などもあると安心です。

おそらく想像よりたくさん歩くのでしっかりと準備の上、時間・体力・体調と相談して無理のないように楽しみましょう。

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山城歩きは基本的にトレッキングスタイルで。「足元はしっかり」「暑くても長そで」「両手を空ける」が基本(イラスト=かみゆ歴史編集部/みぽ)


執筆者/かみゆ歴史編集部
書籍や雑誌、ウェブ媒体の編集・執筆・制作を行う歴史コンテンツメーカー。日本史、世界史、美術史、宗教・神話、観光ガイドなどを中心に、ポップな媒体から専門書まで編集制作を手がける。城関連の最近の編集制作物に、『よくわかる日本の城 日本城郭検定公式参考書』『完全詳解 山城ガイド』(ともに学研プラス)、『日本の山城100名城』『超入門「山城」の見方・歩き方』(ともに洋泉社)、『カラー図解 城の攻め方・つくり方』(宝島社)、『戦国最強の城』(プレジデント社)、「廃城をゆく」シリーズ(イカロス出版)など。

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