この週末の愛知県訪問で名古屋城本丸御殿とともに楽しみだったのが山中城です。
県内最大級の山城にして歩きやすく、遺構もわかりやすいという皆さまのご投稿を読み、長い間「♡行ってみたい」に入っていました。駅近というのも嬉しいかぎり。
名電山中駅から老健「羽栗の里」を目印に歩きました。登城口(舞木口)はわかりやすかったです。
が、そこには鎌刃城以来の頑丈な扉が!
でもまぁこれは進入禁止ではなくて猪が下りてこないようにするためなので大丈夫…と軽く流し(※よいこのみなさんはおうちの人といっしょにいきましょう。)紐とフックの二重ロックを外して(もちろん内側から元のようにして)侵攻開始。
登城口に貼ってあった手作りの縄張り図から連郭式の曲輪の間を縫うように登って行くようなイメージだったのですが、山頂まで遊歩道が整備され、「曲輪」「竪堀」「馬出」と表示もあったので大事なポイントを見逃さずに行けました。特に竪堀は草木に覆われていてわかりづらかったので「ここにあるよ↓」と教えてもらえてありがたかったです。
20分くらいで主郭と二郭がある山頂に到着しました。山城のキツさとしては私が行った中ではレベル★★☆☆☆くらいでした。
羽栗口に下りる遊歩道は二郭から続いていました。(主郭にも「遊歩道コッチ→」の案内表示がありましたが行き止まりでした。)下っていくと右手の腰曲輪の先に物見郭があるのですが、物見郭に到達する手前にステキな堀切があり、つい引き込まれてふらふら行って越えてみたら竪堀がズドーン!!堅城ぶりを目の当たりにし、陥穽にはまらないようにしなければと身が引き締まりました。
物見郭は上下二段になっていて櫓不要な感じの眺望でした。遠くの方まで整列する鉄塔が見えました。
下山は10分くらいでしたが、こちらにもいくつか堀切がありました。「山城の教科書」と言ってもいいくらいの見やすさと親切さでした。
出口の羽栗口には鉄扉に加えバリケードまで置いてあり、脱出は容易ではありませんでしたが、がんばって知恵の輪のような針金を解き、抜け出しました。厳重にするのは理由があることだろうと思い扉の針金をくねくね巻き巻きし直して道路に出たところでこちら側から登城する方にお会いしました。「行ってらっしゃい!」とお見送りしたものの、あの針金に難儀されるのではないかと申し訳なく、後ろ姿に心からごめんなさいしました。
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