過去のお城巡りの振り返り第20弾は、千葉県館山市の館山城。
館山平野の海岸線の北側にある富浦の水軍基地岡本城を居城としていた1580年代の里見氏。
反対の南端部には高の島湊があり、館山城は元々そこを抑えていたであろう支城。
安房丘陵から軽く飛び出た標高約70mの小さな山に築かれています。
館山湾を北の軍事と南の経済で支配した里見氏ですが、秀吉の小田原征伐後は本拠を館山城に変更。
しかし江戸初期に里見氏は伯耆国倉吉へ移封され、城は廃城となりました。
現在は城山公園として整備され、模擬天守は八犬伝の博物館。
山頂部の広場は昭和期に削平されたものだそうで、中腹の梅園付近が義康時代の館跡、孔雀園が忠義時代の館跡と推定されています。
また山麓西部には関ヶ原以降に掘られた鹿島堀の跡が見られるとのこと。
訪問時を写真で振り返ると、2つの博物館に寄りながら、パンフレットを参考に公園内を歩いた模様。
しかし思い出せるのは、駐車場から天守まで意外と坂が長かったということのみ。
公園の南エリアは堀切以外にも曲輪の名残があるようで、いま訪れたら当時より城を感じることができるかな?
※1枚目の写真は'11年の再訪問で撮影
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