それほど名が知られている城ではないが、行ってみたら遺構の残り具合は良いし、城域も広くて驚きました。大手道から登ると数本の竪堀がはっきりと残り、各尾根には段になった曲輪がたくさん作られています。主郭の東西それぞれには櫓台と呼ばれる土塁の高まりが残り、堀切や土橋といった山城の遺構もみごとです。畝状竪堀もあちこちに残っており、見どころは十分です。なによりも地元の「守る会」の皆さんの活動により、城址が整備されていることがありがたいです。本当に感謝しかありません。
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2023/12/11 21:11
南ヤマシロ最大級の山城 (2023/12/09 訪問)
それほど名が知られている城ではないが、行ってみたら遺構の残り具合は良いし、城域も広くて驚きました。大手道から登ると数本の竪堀がはっきりと残り、各尾根には段になった曲輪がたくさん作られています。主郭の東西それぞれには櫓台と呼ばれる土塁の高まりが残り、堀切や土橋といった山城の遺構もみごとです。畝状竪堀もあちこちに残っており、見どころは十分です。なによりも地元の「守る会」の皆さんの活動により、城址が整備されていることがありがたいです。本当に感謝しかありません。
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2022/05/22 20:05
2021/11/07 19:40
鹿背山城 (2021/10/23 訪問)
【鹿背山城】
<駐車場他>駐車場はなし。私は分校二百m程西手前の「鹿背山柿出荷組合選果場」の前の道路が少し待避所になっているのでそこに駐車しました。バイクは西念寺山門前(登城口)に駐輪できそうです。トレッキングシューズ・ストックは一応準備しておいたほうが良い。
<交通手段>車
<見所>畝状竪堀群・大竪堀・竪土塁・堀切・切岸・曲輪群
<感想>この日のメイン、ヒロケンさんの投稿を拝見して行きたいチェック済でしたが駐車に困るのとコロナおさまり間は遠征優先していたので少し温めていた城です。後述しますが予習・予想以上の大城郭、見応えたっぷりの城でした。
鹿背山城は1188年木津英清によって築城されました。現地説明版概要によると「十五世紀に南都興福寺の北方防御の拠点として史料上に登場し、古市氏以下興福寺傘下の武将がしばしば入城した。十六世紀後半、大和北半分を支配した松永久秀は多門山・信貴山・龍王山とともに本城を拠点として重視し、改修を加えた。」とあります。
城郭は北面と東側にかけて木津川が流れていて後ろ堅固、山頂主郭を中心に主に東・南・西斜面に大防御設備を施している。西念寺山門に城跡の説明版と縄張り図が頂けるので縄張り図は必須です。山門脇の北側行く狭い通路から城跡に入ります。山頂から南の麓にかけて山の尾根が2本あり、その尾根の間の鞍部から登って行くルートが大手道になっているようです。鞍部大手道は棚田のような段曲輪と水の手になっていて今は池と湿地になっています。またサイドの山からは大竪堀が降りてきています。勿論尾根上は階段状の曲輪群になっています。主郭から東側に二の丸・三の丸がありますが二の丸・三の丸からそれぞれ南側に伸びる連郭群に行くにはサブコース(頂ける縄張り図の点線部分)を行くのですがサブコースは曲者であまりはっきりした道にはなっていないので倒木ありの難コースです。ですがこのサブコースを攻略しないと全般見れない遺構が多いのでストックを持って攻めて下さい。
主郭周辺は南手前が十字路分岐になっていて土塁曲輪で防備する虎口があります。主郭南東面が大切岸になっています。主郭北東側と北西側の搦手側にそれぞれ2条の大竪堀があってその竪堀の間に長い竪土塁が良好に残っています。ダイナミックで見応えありです。主郭西南西面は中ほどに横堀のある畝状竪堀群となっていて、ここは広く木が伐採されているので遺構がよく分かります。主郭南西面は大竪堀が2~3条あります。主郭の副郭南にも畝状竪堀があり主郭周辺は竪堀だらけと言ってもいいでしょう。
主郭は東西に長い長方形で南虎口は折れ曲がりの枡形になっています。東側が土塁、南東隅に櫓台跡があります。櫓台から下が前述した大切岸が上から望めます。主郭西端にも櫓台があります。北西隅から北にある井戸へ降りるルートがあります。
サブコースの道以外はかなり整備が行き届いていて、私が登城した時も三の丸から南へ伸びる連郭の最南の曲輪(かなり奥まった所)の雑草刈りをされていました。その南に箱堀があるそうですが整備の邪魔になるので見ませんでした。後半急ぎ足で縄張り図のほぼほぼ見た私で2時間かかったのでじっくり全部巡ると3時間は楽しめる続百名城に負けてない、マイベストに入る城跡でした。
<満足度>◆◆◆
<グルメ>木津川市加茂町駅東にある手打ちそば所「橘」で昼食をいただきました。数は少ないですが十割にできます。選べるミニ丼のセットがお勧めです。ちょうど新そばの時期で良かったです。
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2021/11/03 20:53
山城を学ぶために格好の城跡 (2021/11/01 訪問)
『木津の文化財と緑を守る会』のHPにアクセスすると最寄り駅のJR木津駅から城跡までの行き方、城跡の詳しい案内図まで用意されていて大変参考になる。
実際に足をはこんでみると、遺構も良く残っており、草刈りなど手入れもされていたので城域を歩き回ること約4時間、堪能した。比較的狭い領域に本郭、二の郭、三の郭を中心に曲輪が数多く配され、竪堀、横堀、堀切(箱堀、薬研堀)、畝状空堀群、切岸、土塁、枡形虎口、水の手などもある。
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分類・構造 | 山城 |
---|---|
築城主 | 木津英清 |
築城年 | 文治4年(1188) |
主な改修者 | 松永久秀 |
主な城主 | 木津氏、松永氏 |
遺構 | 曲輪、土塁、横堀、井戸 |
再建造物 | 石碑、説明板 |
住所 | 京都府木津川市鹿背山鹿曲田、藪ノ浦、古寺 |