鈴鹿市、津市の城巡り。鈴鹿山脈から離れた伊勢湾よりの城は、急峻な斜面を持った丘陵を利用したものが多いです。
お市の方の三姉妹が、賤ヶ岳の戦い後、ここ伊勢上野城で信長の弟の信包の庇護のもとに暮らしたと。信長の弟が入城しただけあって、造りが大きいです。Ⅰ郭、Ⅱ郭は、模擬天守が建ったり、駐車場、グラウンドだったりで、開けてますが、北東の浅い谷を挟んだ、Ⅲ〜Ⅴ郭は、竹やぶになっています。城びと先人のレポートには、竹やぶに進入したとの記載がなく、一方、「三重の山城 ベスト50を歩く」には、「この付近は竹が生い茂り見学は困難であるが、曲輪Ⅲ・Ⅳ間の土橋と両側の堀は規模も大きく、この城の見所の一つである」とあったので、突入して参りました。竹やぶは、3次元迷路まではいっておらず、土橋に至れました。郭縁の土塁と堀も乗り越えて行きます。郭の前面を除く三方に土塁を持つ形態の城は、付近の有力者、長野氏 の領域に分布しているのですと。
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