昭和の頃はクリスマスと並んで冬の風物詩としてドラマや映画が放送されていた忠臣蔵、自分も色々な名優が演じた内蔵助や吉良さんが印象に残っています。でも今の若い子に「12月14日は何の日?」と訊いて模範解答が得られる子が何人いるやら、日本人として知っておくべき常識ですよね。そんな赤穂義士ゆかりのお城ですが、思いのほか多くの復元整備がされており、最後は周辺施設を見る時間が足らなくなりました。本丸に残る立派な天守台(天守は築かれなかったそうですが)に登ると本丸・二の丸・三の丸と城の中核部が一望に見渡せ、5万石の城とは思えない規模に驚かされました。本丸御殿も平面的に復元され、当時の間取りがイメージしやすかったです。17世紀半ばの築城だけあり、銃砲戦を意識した輪郭式の縄張で、横矢の効果を発揮できる「折れ」を多用し屈曲しており、変形の星形に近い珍しい形でした。その後、新たな整備も進んでいるようなので機会をみて再訪したいです。
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