横手市・大仙市の二城目は払田柵を訪問しました。この夏から始めた古代城柵・官衙遺跡探訪の7カ所目です。この柵は文献に記載が無く、地名を取り払田柵跡と呼ばれています。ここは外郭の柵木の年輪の年代測定から9世紀初めの創建と考えられており、横手盆地の南に有った第一次雄勝城が北に移転された第二次雄勝城の遺跡とする説が有力のようです。東西1,370m、南北780mという規模は東北の城柵・官衙遺跡では最大級と言われています。
東北各地に残る古代城柵・官衙遺跡は発掘調査後の埋め戻しや農地化、市街地化により、判りにくいケースが多いのですが、払田柵跡はほぼ全体が整備され、沖積地を外柵で、政庁が建つ丘陵部を外郭で囲む創建当時の広大な姿を判り易く観ることができました。
外柵南門の前に総合案内所があり、発掘された柵木列や復元模型などを展示、解説動画も観ることができます。
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