密と熱中症を避けるため、お盆前の平日を選び、朝6時に家を出ました。(←言い訳感満載)
久しぶりの山城登りに心躍らせいつもの登城口に行くと、そこにはバリケードがどんっ!そういえば昨年女子3人で登ったあと、落石のおそれありで通行止めになったのでした。「危なかったねー」と話をしていたのにすっかり忘れていました(^^;;
(※ふれあいの館までは行けます。)
畑倉登城口からは登れるということだったのでそちらに行くと(徒歩25分)、「調査のため山頂付近立入禁止」という立札があり、また、ここから登った人のサイトを見ると過酷そうだったので、案内板が出ていた『大月桃太郎伝説⑤・鬼の岩屋』まで行くことにしました。
ここが大当たり。岩殿山の巨岩を近くで見上げてみたいと以前より思っていたのが思いがけず叶ったのです。遠くから見えるあの大きな岩ではありませんが【ここは、かつて栄えた修験道場・円通寺の新宮として十一面観音を祀った堂宇がありました 数カ所ある岩殿山の洞窟のうち一番大きいこの「新宮洞窟」は岩殿山の鬼が棲み家としていたと言い伝えられています】と解説があり、岩肌からは清水が流れ、マイナスイオンに包まれて何とも心地よい不思議な空間。暫し佇みこの時間と空間に浸ったあと、さて…せっかくここまで来たのだからやっぱりもう少し登ってみようかという気になり進んでみましたが、登りよりも下りが大変なことになりそうな急な山道だったので祠の先5分くらいのところで断念しました。
午前中に自宅に帰るつもりだったのですが、ふと大月ではなく、猿橋に出てみようという気になり、久々の自由を噛みしめながらのんびり歩いていると鳥居が見えたので寄ってみるとそこは『大月桃太郎伝説④・鬼の血』のスポット。【赤鬼が逃げようと徳巖山に足を掛けたが届かず股が裂けてその血が染み込みこの一帯が赤土になったと言い伝えられています】だそうで…。そしてさらにそこから歩いていると今度は『大月桃太郎伝説③・鬼の杖』が。【岩殿山の赤鬼が桃太郎一行に追い詰められて投げつけた左手の石杖がここに突き刺さったと言い伝えられています】とあり、かわいい鬼の案内の矢印の先に入っていくと現場の窪みがありました。(左手⁉︎右手⁉︎はさておき。)
当初の目的は早々に挫かれ、気の向くままに歩いていたら鬼伝説三つに導かれてしまうという濃い目のお散歩になってしまいました。もしかしたらこの山には人を理由もなくおびき寄せる何かがあって、勝頼くんも魔が刺してこっちに向かってしまったのではないかと…。
〈つづく〉
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