(続き)
上城戸は城下町の南端に設けられた城戸で、長さ105m、高さ5mの長大な土塁と堀跡が遺っていますが、虎口の位置や形態は明らかになっていません。土塁の上に上ると一乗谷の城下町が遠くまで見渡せ、上城戸の巨大さを実感しました。
上城戸を見下ろす丘の上には上城戸櫓が築かれていて、詳細は不明ながら上城戸と連動して南側の防御を担っていたと考えられます。明瞭な登城道はなさそうですが、縄張図を見るに南西側から取り付けそうなので、一乗公民館を過ぎたあたりで県道から東側に入る舗装道を進み、踏み跡っぽいところをたどって直登しました。
尾根に出たところで北に進むと堀切があり、堀切を越えると上城戸櫓の主郭です。主郭の東辺から南辺には土塁がめぐり、南東部は櫓台状に分厚くなっています。上城戸側から攻め上る敵に備えて北端は堀切で遮断していました。主郭の西辺は切岸で防御し、腰曲輪が設けられています。ほとんど人の手は入っていないようで灌木と蜘蛛の巣に悩まされながらの登城であり、せめて上城戸が眼下に見えれば良かったんですが、木々の隙間にわずかに覗くのみでした(写真では何が何やら…)。
さて、駐車場に戻ったところでいい時間になったので丸岡城(お城EXPO)に向かい、お昼前に一乗谷に戻ってきて、今度はあさみゅーを見学します(続く)。
ところで……
この日の早朝は一乗谷に深く朝霧が立ち込めていて、霧に包まれた一乗谷というのも幻想的で良いなぁ…と眺めていて、ふと思い至りました。今朝なら越前大野城も「天空の城」になっているのでは!? 天空の城を謳い文句にしながら、一年にわずか数日しか天空の城状態にならない越前大野城だけに、このチャンスを逃せばもう一生目にする機会はないでしょうし、一乗谷から戌山城(天空の城展望台)まで車で20分+登城20分としても充分間に合います。しかし…一乗谷が霧だとしても大野もそうであるとは限りませんし、そうでなくても予定変更で一乗谷には半日しかいられないのに、見られるかどうかわからない「天空の城」のために一乗谷を犠牲にしてもいいのか…などと散々葛藤した挙げ句、一乗谷を選びました。その選択が間違いだったとは思いませんが、翌朝に城びとの✕で「越前大野城、今シーズン初の天空の城出現」とのポストを見て、あぁ…と頭を抱えたのは事実です(苦笑)
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