韮山反射炉は静岡県伊豆の国市にある工業遺産です。1922年に国の史跡に登録され2015年に世界遺産(文化遺産)として正式に登録されました。天保11年(1840)韮山代官の江川英龍(ドラマでおなじみの太郎左衛門さんです)によって提案され嘉永6年(1853)建造が決定されました。基本的に大砲を自製するための設備の一つらしく連双2基4炉を備える反射炉で18ポンドカノン砲4基を始めさまざまな大砲を製作したようです。試作の域を出ていないかもしれませんが日本の工業と軍事体制の近代化の先駆けといって良いかもしれません。
個人的には戦国期の戦は残酷であれど殲滅とは一線引いたノスタルジックなものであったと思います。江戸末期から近代化を遂げ戦争は殲滅戦の様相を呈しどんどん凄惨になっていくのですがイスラエル・ガザ地区でのハマス殲滅戦に伴う惨状やロシアのウクライナ侵攻を見ていると人間はなかなか進化できないなと感じざるを得ません。
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