明智光秀ゆかりの地!「全国山城サミット 可児大会」ってどんなイベント?

ハイキングや紅葉狩りにもぴったりな、秋の山城シーズン。年に一度の山城イベント「第26回全国山城サミット 可児大会」が、2019年11月9日(土)・10日(日)に開催されます。今年は2020年NHK大河ドラマの主人公・明智光秀ゆかりの地である岐阜県可児市が舞台。豪華な顔ぶれが集まるステージイベントや限定グッズ、戦国グルメなど盛りだくさんのイベントの内容をご紹介♪ 城ビギナーも歴戦のツワモノも、山城に魅了されること間違いありません!



■明智光秀や森蘭丸ゆかりの可児市で、第26回全国山城サミット可児大会開催!

山城サミット、可児

「全国山城サミット」は、全国の山城をもつ自治体と山城ファンが集う一大イベント。1994年に、「天空の城」として知られる竹田城跡(国指定史跡)を有する兵庫県朝来市で始まり、今年で26回目を迎えます。加盟市町村は年々増えており、2019年9月現在、102団体(159の山城)となっています。

今年の開催地、岐阜県可児市は、明智光秀の生誕伝説が残る明智城や、織田信長に仕えた森蘭丸ゆかりの美濃金山城(続日本100名城)など、明智光秀や森蘭丸ゆかりの地として知られています。市内に10の山城を有し、2014年から戦国城跡巡り事業に取り組んでいます。山城の整備やガイド活動を通して愛着を持ち、人々が交流することで活動が広がっているのです。

美濃金山城、石垣
美濃金山城の搦手側麓に築かれた迫力ある野面積の石垣。高さ約6mの石垣が40m以上も続く

今回の山城サミットの会場は、2日間にわたって講演やトークイベントなどのステージイベントやお城や各種ブースが並ぶ「可児市文化創造センター ala(アーラ)」と、10日にシャトルバスが運行し、山城めぐりが楽しめる市内の4つの山城跡になります。

11月9日(土)・10日(日)
<可児市文化創造センター ala(アーラ)>会場
講演やトークイベントなど「ステージイベント」、全国のお城が集まる「おしろ横丁」、「コラボ企画ブース」、「PR・物販・体験コーナー」、「まんぷく横丁」

11月10日(日)
<市内山城跡(美濃金山城跡久々利城跡・今城跡明智城跡)>会場
無料シャトルバスが各お城間を運行! 

■専門家からアイドルまで多彩な顔ぶれの「ステージイベント」

11月9日(土)と10日(日)の2日間に分けて、城尽くしのステージイベントが開催されます。参加無料で事前の申し込みは不要。多彩な顔ぶれの出演者によるトークイベントを聞けば、山城ビギナーでも山城のとりこになってしまうこと間違いナシ!

山城サミット、出演者

11月9日(土)
山城サミットは初日から、錚々たる方々のトークが楽しめます。中井均先生(滋賀県立大学教授)による基調講演「可児の山城 -その魅力発信」や、クリス・グレンさん(お城好きラジオDJ)と萩原さちこさん(城郭ライター)がコーディネーターとなり、可児市山城連絡協議会の方々から、可児市の山城に関する貴重なお話を聞くことができるパネルディスカッション「全国に届け、山城を守る地域の力!!」、そして中井均先生と萩原さちこさん、加藤理文先生(日本城郭協会理事)、香川元太郎さん(イラストレーター)、宮下英樹さん(漫画家)と、豪華メンバーがパネリストとして一堂に会するトークイベント「山城フェッショナルの頂上会議in可児」と盛りだくさん!


山城サミット
ステージイベントでは、多彩な講師によるトークが楽しめる

そして、1日目のトリはこれ!
次回の全国山城サミット開催地が発表されるのです!! 2020年の山城サミットはどこで開催されるのか!とっても気になりますよね!!

11月10日(日)  
2日目は、トークイベント「山城最前線2019~我ラ、イ可児ヤマジロヲ愉シムベキカ~」からスタート。前日とはメンバーが一変し、長谷川ヨシテルさん(歴史ナビゲーター)、晴野未子さん(歴史アイドル)、鈴木智博さん(戦国魂プロデューサー)によって、可児市の山城の魅力が語られます。さらに、吉川邦夫さん(2016大河ドラマ「真田丸」制作統括)、小栗さくらさん(歴史アイドル)によるトークイベント「歴史の行間で物語を創る~大河ドラマの楽しみ方~」が続きます。

2日間の締めくくりは、河合敦さん(歴史研究家)による記念講演「世界一受けたい、戦国武将とお城の授業」。テレビや著書で知っている方も、日本史の学習でお世話になった方も多いのでは?直接、お話を聞くことができるチャンスです!

■山城ブースが集結する「おしろ横丁」や体験コーナー

白熱のステージイベントの合間には、山城サミット会場で開催されている「おしろ横丁」で、全国の山城情報を集めましょう。岩村城(岐阜県恵那市)や長篠城(愛知県新城市)、岩櫃城(群馬県東吾妻町)など日本100名城・続日本100名城から知る人ぞ知る名城まで、北は上ノ国勝山館(北海道上ノ国町)から、南は能島城(愛媛県今治市)と、全国の山城がなんと約50もズラリと勢ぞろい!! 特に今回は、中部のお城がアツいです!! 全国から出展する山城と出会えるチャンスです! 

岩村城
「日本三大山城」のひとつ岩村城。会場には、思わず足をのばしたくなる城が勢ぞろい

また、城に関する情報だけでなく、オリジナルの戦国グッズから、家族で体験できる工作教室まで、お楽しみ盛りだくさんのブースも出展!! 「秘伝の調理みそ『陣中焼みそ(信長)』」や、「お城ハーバリウム制作体験」など、ついついのぞいてみたくなりますね! そして、城びと的注目は、2020年「大河ドラマ館」前売り券の販売です!!大河ドラマの主人公の明智光秀関連の書籍や関連グッズも並びますので、楽しみですね。メインロビーでは、VRチャンバラアトラクションゲーム「VS真田幸村」も楽しめます(体験金無料)!

■「城びと」ブースも出展します!

山城サミット、城びと

実は「城びと」ブースもメイン会場である「可児市文化創造センター ala(アーラ)」に出展しちゃいます!! 城びとブースでは、普段はなかなか実際に手に取ってはいただけない城びとオリジナルグッズや、日本城郭協会公式グッズの販売を予定しています! 

お知らせ① 城びと2周年記念オリジナル御城印帳 先行発売!

城びとは12月で2周年を迎えます。それを記念して、人気の「シロ」柄に2周年記念限定カラーが登場! 今回は特別に、会場で先行発売をします!
どんな限定カラーなのかは、こちらの記事「【城びと】おかげさまで2周年!2周年記念グッズ発売&キャンペーン!」をチェック!

お知らせ② 会場限定!城びとのSNSをフォローでオリジナルステッカープレゼント

会場の城びとブースで、城びとのSNS(twitter、Facebook、Instagram)をフォローしてくださった方にオリジナルステッカーをプレゼントします!
SNS 1個フォロー:シローくんステッカー
SNS 2個フォロー:城びとロゴステッカー
SNS 3個フォロー:初登場!名古屋おもてなし武将隊×城びと「前田慶次」イラストステッカー

城びとtwitter :@Shirobito_jp
城びとFacebook : @Shirobito_jp
城びとInstagram : shirobito_jp

■戦国グルメが並ぶ「まんぷく横町」

山城サミット、可児、2019
地元の特産品からB級グルメまで!! お腹を空かして繰り出そう!

「腹が減っては戦ができぬ」という方には、戦国グルメが集結する「まんぷく横町」がおすすめ。地元の特産品からB級グルメが勢ぞろいします。「光秀の本能寺『焼き』そば」や「信長の長槍隊ポテト」、「国盗り野戦鍋」、「可児のしゃちほこ」など気になるネーミングばかりです★

■“センゴク”“城めぐり”“戦国魂”コラボ企画も見逃せない!

漫画やアプリ、ゲームとのコラボ企画もあります!プレゼント企画を予定しているブースもあるので、忘れずにチェック!

<漫画「センゴク」>コラボ
漫画「センゴク」のブース「目指せ1059万部フェア」では、『センゴク権兵衛』16巻の折り込みチラシを持参すると、限定コラボグッズのプレゼントが。漫画『センゴク』の単行本やオリジナルグッズも販売(数量限定)されますので、ファンにはたまりませんね。

<アプリ「ニッポン城めぐり」>コラボ
お城の位置ゲー「ニッポン城めぐり」は、大人気アプリグッズも販売。可児市とのコラボ企画「光秀のルーツ“明智荘”めぐり」(詳細情報はアプリ内参照)も楽しみです。

<戦国魂>特別出展!
東京スカイツリータウン・ソラマチの「戦国魂 天正記」の出店も決定しています。山城サミット当日、山城ファン向けのグッズをリリース予定。また、人気ゲーム「御城プロジェクト:RE~CASTLE DEFENSE~」の新作グッズが登場します。

■10日限定! 無料シャトルバスで「山城めぐり」

山城サミット
城散策だけでなく、各城で行われるおもてなし企画も楽しみ

全国山城サミット2日目(11月10日) 限定で、メイン会場の可児市文化創造センターala(アーラ)を発着場として、可児市内の山城跡4か所に無料シャトルバスが運行されます(時刻表は公式ホームページ参照)。続日本100名城の美濃金山城を筆頭に、明智光秀ゆかりの明智城、戦国時代の城郭が残る久々利城や今城は、公共機関ではアクセスしにくいので、この機会に巡ってみたいですね。城跡で、もしかするとステージ出演者にお会いすることができるかもしれません!

<可児の4つの山城を楽しもう!>

今回、無料シャトルバスでめぐれる4つのお城はコチラ。美濃金山城では、今年の発掘成果の説明会を随時開催する予定とのこと。見逃せませんね!

明智城(あけちじょう) 
「明智光秀出生の地」の伝承が残ります。一説によると、弘治2年(1556)、明智光秀の叔父にあたる光安・光久が城主の時、斎藤義龍の攻撃によって落城。丘陵の頂部(標高約170m)の平坦地を本丸とし、自然の地形をうまく利用した典型的な中世の山城です。

今城(いまじょう)
1500年代半ば、小池刑部家継によって築城と考えられ、横堀や喰い違い虎口といった複雑な構造が備わっています。山の南へ突き出た台地上にあり、頂部は一辺約30mの平地です。

久々利城(くくりじょう)
築城者の久々利氏は、守護大名土岐氏の一族で室町幕府の奉公衆。天正10年(1582)に森長可が攻略し、居城としました。築城当初の単調な造りと、横矢や桝形虎口など戦国時代後半の技術が合わさり、複合的な構造になっています。

美濃金山城(みのかなやまじょう)
永禄8年(1565)、織田信長家臣・森可成が城主となって金山城と改称。可成の息子である、森長可や森蘭丸らが城主を務めました。織豊期の城郭としての構造や、破城の痕跡が見られるのが特徴。犬山城に移築されたとの伝承(金山越)も残っています。

<「御城印」「登城証」…10日のおもてなし企画をチェック!>

10日の山城めぐりの際、各お城では、ガイドや物販、スタンプラリーなどお楽しみ企画が実施されます。なかでも注目はコチラ!

注目1:登城証を集めてオリジナルグッズをゲット!
山城跡をめぐると特別なおもてなし企画への参加や、オリジナルグッズが手に入るチャンスがあります。山城跡に行って可児市山城連絡協議会への運営協力金(各山城500円以上)を納めると、各山城の登城証(1城につき1枚)と特別なおもてなしを受けらます。さらに、登城証を2枚集めると、先着400名限定で、「縄張りトートバッグ&可児市の山城クリアファイル」と引き換えができます(登城証2枚につき1セット)。

注目2:ニッポン城めぐりコラボ企画
山城跡にある特設QRコードを「ニッポン城めぐり」のアプリ内で読み込み、2城制覇すると、先着331名限定で可児市とニッポン城めぐりのスペシャルコラボグッズが手に入ります!※プレゼントの引換は、アーラの「ニッポン城めぐり」ブースになります。

注目3:明智城・今城に御城印が初登場!
4つのお城では、今人気の「御城印」を領布。なかでも、明智城と今城は、このイベントで初めて御城印が登場します!御城印ファンは要チェックです。

お城のご朱印「御城印」についてもっと知りたい方は、こちらの記事もチェック!

美濃金山城の登城道
美濃金山城の登城道はよく整備されているので散策におすすめ

■山城サミット会場「可児市文化創造センターala」へのアクセス

全国山城サミットの会場となる、可児市文化創造センターalaへは、名鉄線の「日本ライン今渡」駅または「新可児」駅、JR線の「可児」駅が起点となります。最寄り駅は「日本ライン今渡」駅で、会場まで徒歩約10分(タクシーで約5分)。名鉄新可児駅・JR可児駅からはシャトルバスまたはタクシーで約10分の距離です。

名古屋城
名古屋駅を利用するなら、名古屋城にも寄っておきたい

名古屋駅から名鉄線を使うと、名鉄犬山駅で乗り換えて約50分で名鉄日本ライン今渡駅、約55分で名鉄新可児駅。JR線を使うと、JR多治見駅で乗り換えてJR可児駅まで約1時間。ちなみに、名鉄新可児駅とJR可児駅は隣接しています。

岐阜城
岐阜城をはじめとして、織田信長や家臣ゆかりの城が岐阜県には多い

名古屋駅や犬山城から、名古屋城や犬山城に〝転戦〟も可能です。また、岐阜駅からも近いので、岐阜城(日本100名城)や大垣城(続日本100名城)など、全国山城サミットと合わせて訪ねたくなる城がたくさんあります。

今年の全国山城サミットは、例年以上にバラエティー豊かな専門家が集まり、会場を盛り上げます。さらに、期間中限定の特別グッズや、2020年大河ドラマ『麒麟がくる』を先取りした情報も入手できます。まずは全国山城サミットを満喫し、美濃金山城や明智城といった可児市の山城、さらには周辺の城へと〝転戦〟してみてはいかがでしょうか。

<基本情報>
第26回全国山城サミット 可児大会
会期:11月9日(土)・10日(日)
料金:参加無料
開催時間:10時~16時30分
会場:可児市文化創造センター ala (アーラ)
電話:0574-62-1111 ※全国山城サミット可児大会実行委員会事務局(可児市文化スポーツ部文化財課)

▼昨年は月山富田城で開催!その様子は、こちらの記事をチェック!

▼可児市で昨年開催されたイベントの模様はコチラをチェック!

執筆・写真/藪内成基(やぶうちしげき)
奈良県出身。国内・海外で年間100以上の城を訪ね、「城と旅」をテーマに執筆・撮影。異業種とコラボした城を楽しむ体験プログラムを実施。旅行雑誌『ノジュール』(JTBパブリッシング)などを編集。

※歴史的事実や城郭情報などは、各市町村など、自治体や城郭が発信している情報(パンフレット、自治体のWEBサイト等

関連書籍・商品など