お城ファンが選んだ「推し城」ランキング 12~20位・お城ファンが「心を熱くした」推し城は? Castle of the Year 2023

11~20位・お城ファンが「心を熱くした」推し城は? Castle of the Year 2023
2023年11月上旬〜12月下旬、城びと読者の皆さまに城びと的「推し城」アンケートを実施し、876人もの方々から頂いた投票を元に、2023年の「Castle of the Year」が決定しました! 今年はどのお城がランクインしたのでしょうか? 今回は、12位〜20位(9位が同率3城のため)まで、投票いただいた方のコメントとあわせて発表します。

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30~21位には、全国各地を代表する山城や、大河ドラマ『どうする家康』の影響から徳川家康ゆかりのお城が健闘していましたが、20位〜12位は例年の「Castle of the Year」で常連の名城が続々とランクインしました。ではランキングを詳しく見ていきましょう!
※ランキングの順位は今回の順位/前回の順位(20位まで)を記載しています

20位 弘前城(青森県弘前市)※前回19位

弘前城
さんご投稿写真

津軽統一を成し遂げた津軽氏が築き、東北で唯一の現存天守を持つ弘前城が20位にランクイン! 文化8年(1811)に再建された三層三階の天守(御三階櫓)のほかにも3棟の櫓と5棟の城門が現存し、いずれも国の重要指定文化財に指定されています。また、弘前城は桜の名所としても有名。毎年春に約2600本もの桜が咲き乱れる光景は必見です!

我が故郷のシンボル。どの四季の形にもマッチして映え自慢のお城です。(ふくさん)
津軽の歴史、城下町のシンボルとして桜も軽やかに迎え、実質剛健な佇まいは、武士の豪気、気概でしょうね。(虫の囁き大海さん)
桜の花びらがお堀を埋め尽くすのは壮観です。(あささん)

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19位 高知城(高知県高知市)※前回圏外

高知城
にのまるさんご投稿写真

19位にも現存天守を持つ高知城がランクイン。日本で唯一天守と本丸御殿が両方現存し、また本丸の建造物が唯一完存している、とても貴重なお城です。城の正面にふさわしい堂々とした構えを持つ追手門や、本丸と二ノ丸の間の堀切を仕切るように築かれた詰門など、お城の守りの堅さを物語る遺構の数々にもぜひ注目ください。

天守と御殿の両方が残っていることに感激。(コウダイさん)
見た目は小さく感じるが本丸の備えを体感できる唯一の城なのが良い。(しげ丸さん)
追手門と天守が一枚の写真に撮れるのは高知城だけ!美しい。我が郷土の誇りである。(はっしぃさん)

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18位 五稜郭(北海道函館市)※前回11位

五稜郭
虎の子さんご投稿写真

嘉永6年(1853)ペリーが浦賀に来航した翌年、開港都市となった箱館(現・函館)の防備強化の一環として築かれた五稜郭。近世ヨーロッパ式城郭に特徴的な構造である稜堡(りょうほ)という5つの角があり、近隣の五稜郭タワー展望フロアから眺めると美しい星形の形状を俯瞰できます。稜堡の上に造られた土塁のうち郭内への出入口などには石垣が積まれ、「はね出し」と呼ばれる防御のためのせり出しが設けられているのも特徴的です。

守りを考えた城の設計が素晴らしい。隙が無い。(イーリスさん)
あの時代にあの形を正確に縄張り出来ていることに感心します!(かっちゃんさん)
展望台の上から見る城は四季によってとても綺麗で良いです。(ANDOさん)

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17位 山中城(静岡県三島市)※前回13位

山中城
シャンシャンさんご投稿写真

関東屈指の戦国大名・後北条氏が、急斜面に囲まれた箱根山中腹の地形を最大限に生かし、小田原城を守るお城として築いた山中城。最大の見どころは、北条流築城術の粋を集めて造られた障子掘と畝掘。遠目に見ると美しい模様のようですが、実は一度ハマると蟻地獄のように抜け出せない恐ろしい堀なのです! また、緑豊かな城内には春から晩秋にかけていろいろな花木が咲き、天気の良い日だと障子堀越しに富士山が見えることも。

畝堀の美しさと、富士山の見える景色が素晴らしい! 人生で一度は見たほうが良い絶景!(月見灯さん)
障子堀が圧巻。中に入らせてもらいましたが登ろうとしているうちにかっこうの餌食になるのを実感しました。障子堀だけではありませんが防御力の高いお城です。(Rockyさん)
ワッフル!ワッフル! 縄張りを見てるだけでも1日過ごせます。(のぶおさん)

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15位(同率) 松山城(愛媛県松山市)※前回7位

松山城
くうくうさんご投稿写真

松山市の中心部である標高132mの勝山山頂に本丸を構え、現存天守を誇る松山城。安政元年(1854)に再建された天守は三重三階地下一階の層塔型で、日本で最後の完全な城郭建築と言われています。さらに、天守を含めて21棟もの建造物が国の重要文化財に指定されていて、見ごたえ満点です。天守の最上階から360度に広がる、松山平野や瀬戸内海のパノラマビューもお見逃しなく!

現存12天守の一つとして、大切に維持保存されている。松山市内中心部の何処からでもその美しい勇姿を仰ぎ見られる。(イナチャンさん)
戦う城といった武骨な印象を受ける所が好きデス。(山城に行こうさん)
城山から見下ろす街や夕日が素晴らしい。(ハムエッグさん)

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15位(同率) 竹田城(兵庫県朝来市)※前回12位

竹田城
風来坊やさんご投稿写真

標高353.7mの古城山山頂に築かれた竹田城。最後の城主・赤松広秀が豪壮な石積みの城郭を整備し、城内の至る所には立派な石垣が今も往時の姿をとどめています。また、秋から冬にかけて一定の気候条件を満たすと、城跡周辺に幻想的な雲海が発生! まるでお城が雲の上に浮かんでいるように見えることから「天空の城」とも呼ばれています。

雲海の中の竹田城は本当に天空にいる感覚になれて素敵だと思う。今ほどの人気になる前に訪れたことがあり景色が見渡せて好きになった。(にゃんにゃんこ3さん)
残された石垣にロマンを感じます(しろまるひめさん)
枡形虎口や食い違い虎口が多くて堅固さを感じられました。ガイドさんの方によると、竹田城には隠し門があったり、牛蒡積みの石垣で根っこが生えてこないことなど隠された工夫も多いようです。雲海も見たのですが、なかなかできない経験ができて感動しました。(POYO58さん)

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14位 名護屋城(佐賀県唐津市)※前回圏外

名護屋城
ryuさんご投稿写真

大河ドラマ『どうする家康』終盤のエピソードでも印象的に登場した名護屋城が、前回ランキング圏外から14位へとジャンプアップ! 豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)に際して出兵拠点として築かれ、城の面積は約17ヘクタールという当時では大坂城に次ぐ巨大な規模。その周囲には、家康をはじめ合戦のために集結した全国の諸大名の陣屋が置かれていました。建造物は残っていませんが、当時の石垣が名護屋城の歴史を今に伝えています。

『どうする家康』でもタイムリーな時期に訪れたから。兵どもが夢の跡をみることができた。(ちんまさん)
日本一の城。(もじゃさん)
一時的な城とは言え、しっかりした作りのお城で遺構もかなり残ってて楽しめました。(あかねさん)

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13位 小田原城(神奈川県小田原市)※前回圏外

小田原城
todo94さんご投稿写真

大河ドラマ『どうする家康』でも小田原合戦の舞台として登場した小田原城が、名護屋城と同じく前回ランキング圏外から13位まで大躍進しました。小田原城は後北条氏による関東支配の中心拠点として整備拡張され、堀や土塁によって城下を囲う総構(総延長はなんと約9km!)で防御力を高めました。ぜひ実際に足を運び、その鉄壁の守りを体感してみてください。

天守閣からの眺望がサイコーでした 海と山に囲まれた景色が忘れられません。(ニャンパグさん)
見上げれば、オーラが感じられる。(タッツさん)
小田原城天守にある博物館で小田原城の歴史を知ったあとにその足で現地にいく楽しさが忘れられない。(侑ちゃんさん)

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12位 名古屋城(愛知県名古屋市)※前回16位

名古屋城
WESTさんご投稿写真

関ヶ原の戦いで勝利を収めた徳川家康が、大坂城の豊臣家を封じ込めるための軍事基地として築き、その後は尾張徳川家の居城として栄えた名古屋城。復元天守の屋根には黄金の鯱が輝いていて、今回の投票でもその美しさを称えるコメントが多く寄せられました。歴代藩主が過ごした二之丸庭園や、現代の名工が忠実に復元した豪華絢爛な本丸御殿も必見!

数ある日本の城の中でも、絢爛豪華さではTOPクラス。ヨーロッパの古城にも決して負けてないよ!(キクチクニコさん)
金シャチの光る天守に豪華絢爛な本丸御殿、四季折々の庭園と堀、そして名古屋おもてなし武将隊の演武と見所たくさんの名古屋城は、1日があっという間に過ぎてしまいます。(ともぴぃさん)
日本の城としての完成形だと思います。(howeさん)

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以上、「Castle of the Year 2023」20位~12位までの発表でした。
続いて9位(同率3城)~1位の発表はこちら
30位~21位の発表はこちら

【推し城アンケート概要】
●調査期間:2023年11月3日~2023年12月31日
●調査対象:876名(「城びと」読者の皆さま)
●調査方法:全国の「城びと」読者を対象にインターネット調査を実施。日本100名城、続日本100名城の計202城から、「今、行きたい推しのお城」を2城選び、投票いただいたものを集計。

執筆/城びと編集部