15年以上前、鮎が食べたいと言う母とバスツアーで岐阜へ行きました。2時間ほど自由時間があったので、迷わず岐阜城へ行くことに。
初めての岐阜城を満喫し下山するとき、急に「ロープウェイではなく、歩いて下山したい」と思ったんです。1ヶ月前に富士山に初登山したことも影響したのかもしれません。しかし、初めて来たこと、女性二人ということ、夕方だったこともあり、係りの方に引き留められてしまいました。
どうしようか迷っていると、突然母が通りかかった年配の男性に「一緒に歩いて下山してくれませんか」とお願いしたのです。その方は運動着だったので、地元の方と思ったのでしょう。事情を説明すると、嫌がることなく、快く引き受けてくださいました。
その方は大きな会社に勤めていたそうですが、体調を崩して退職し、しばらく養生していたそうです。しかし、健康になりたいとの思いで、岐阜城まで1日3回の登山を始めたそうです。今はすっかり回復したそうですが、1日3回の登山は続けているとのことでした。そして、ちょうど3回目の登山で私たちに声をかけられ、本当に驚いたと話していました。
麓まで色々な話をしながら歩いたので、本当にあっという間でしたし、何事もなく無事下山できました。
岐阜城には今でも遊びに行きますが、その度に母は「あのとき初めて歩いて下山したね」「あの男性は元気かしら?」と懐かしそうに話します。
あのとき嫌がらず道案内を引き受けてくださった男性には、今でも感謝しています。私にとっては特別な体験で、他のお城にはない特別な思い出です。
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