初詣はお城へ! 初日の出を見られる全国の10城

新年最初のイベント「初日の出」はお城へ! なぜ、お城が初日の出に相応しいのか? それは、城は城下や街道を見張るため、あるいは権威の象徴として見せるため、平地より高い場所に建てられていたから。そのため、初日の出スポットとしてぴったりな場所が多く、元日は未明から営業を開始している城も多い。今回は初日の出を見られるおすすめの10城を紹介しよう。

[伊予松山城]現存天守のある城から初日の出を拝む

松山城、初日の出
松山城から昇る初日の出

全国に12しかない現存天守をはじめ、数々の国の重要文化財をもつ伊予松山城(愛媛県松山市)は、山頂本丸へは5時30分から入城でき、ロープウェイも6時から営業を開始する。天守への登閣は9時開始のため、隠門から太鼓門付近が初日の出を見るベストスポット。貴重な建造物群に囲まれながら、眼下の松山市街に差し込む初日の出の光を拝もう。

松山城、本丸、獅子舞
本丸内で披露される獅子舞

また元日には、若水汲み、獅子舞、書き初め、豚汁の無料配布(先着300食)、ポンジュースの鏡開き(天守観覧者先着300名に無料配布)など、行事も目白押し。12月30日から1月3日までは天守のライトアップも行われている。

[城名]松山城(愛媛県松山市丸之内)
[初日の出時刻]7時10分頃
[料金]天守観覧券510円、ロープウェイ往復券510円

[浜松城]出世城から見る初日の出は格別!? 

浜松城(静岡県浜松市)は徳川家康が築き、幕府の要職に就いた城主を何人も輩出したことから「出世城」といわれた。1日は6時30分から入城でき、天守の展望室には一度に30名ほどしか上がれないが、天守門の付近からも眺められる。1日〜3日まで、先着100名にあたたかい甘酒が振る舞われる(2〜3日は通常営業の8時30分から)。

浜松城、天守、展望台
浜松城の天守は360度楽しめる展望台となっている

家康にとって浜松城で過ごしたのは、三方ヶ原の戦いで大敗北を喫したり、秀吉に天下を取られたりと苦難の時代だった。そうした時期を乗り越え大成した家康や歴代城主にあやかりたい! という人には、ぜひおすすめしたい初日の出スポットである。

[城名]浜松城(静岡県浜松市中区元城町)
[初日の出時刻]6時55分頃
[料金]入場料200円(中学生以下、70歳以上は無料)

[中城城]世界遺産で迎える優雅な元旦

中城城、初日の出
中城城から初日の出を見る人々

世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつである中城城(沖縄県北中城村)も、いわずと知れた初日の出スポット。グスクとは沖縄地方に見られる城で、本土の城とは違い曲線を描いた石垣が特徴だ。元日は6時から開城され、駐車場も無料となる。

中城城、裏門
中城城の裏門。本土の城とは異なる雰囲気に魅せられる

開放感があるためどこも絶景だが、最も初日の出が見やすいのは二の郭。普段はエメラルドグリーンに輝く海がオレンジ色に染まり、城内でもひときわ美しい石垣に光が差し込む姿は見逃さないようにしたい。

[城名]中城城(沖縄県中頭郡北中城村)
[初日の出時刻]7時15分頃
[料金]観覧料400円

元日から名城へ。天守を無料開放している城も

上記で紹介した3城以外にも、まだまだ初日の出を楽しめる城はたくさんある。ここでは全国の7城を紹介しよう。

1)
[城名]白石城(宮城県白石市益岡町)
[初日の出時刻]6時50分頃
[開城時間と料金]6時20分開門、6時30分〜7時30分まで天守を無料開放。入場規制がかかる場合あり
[インフォメーション]
伊達政宗の家臣・片倉小十郎の居城として知られる。寒い地方のため、防寒対策はしっかりと。

白石城、初日の出
白石城から見た初日の出。天気によっては一面銀世界に初日の出が昇る

2)
[城名]石垣山城(神奈川県小田原市)
[初日の出時刻]6時50分頃
[開城時間と料金]24時間開放、無料
[インフォメーション]
小田原攻めの際、豊臣秀吉が築城した関東初の総石垣の城。小田原城を眼下に見られる高台にあり、初日の出も見やすい。

3)
[城名]岐阜城(岐阜県岐阜市)
[初日の出時刻]7時頃
[開城時間と料金]ロープウェーは5時から運行(往復1080円)、天守は6時30分から開門(入場料200円)
[インフォメーション]
織田信長が「天下布武」を掲げた頃に居城としていたとされる。ロープウェーの初乗り記念に、先着300名に破魔矢、先着500名に戌の土鈴、先着1000名に携帯カイロのプレゼントがある。

岐阜城、信長
標高329mと高所にあり眺望は抜群。信長も同じ景色を見ていたかも?

4)
[城名]和歌山城(和歌山県和歌山市)
[初日の出時刻]7時5分頃
[開城時間と料金]6時から開城、6〜9時までの天守登閣は無料
[インフォメーション]
秀吉が景勝地・和歌浦に匹敵すると絶賛した眺望を楽しめる。先着1000名に記念品のかわらけ(素焼きの杯)が贈られる。

5)
[城名]津山城(岡山県津山市山下)
[初日の出時刻]7時10分頃
[開城時間と料金]6時開門、入園料300円
[インフォメーション]
遠くから見ると何層にも重なり合う石垣で知られる。甘酒の振る舞いや正月遊びコーナー、牛そずり鍋やぜんざいの販売なども行われる。

津山城、初日の出
津山城から見た初日の出

6)
[城名]米子城(鳥取県米子市久米町)
[初日の出時刻]7時15分頃
[開城時間と料金]湊山公園艇庫駐車場側登山口に6時集合、懐中電灯必携。参加無料
[インフォメーション]
登山口に集合し、整備された城の頂から初日の出を望む。アンケートに回答すると先着100名でどら焼きと記念品のプレゼントがある。

米子城、ご来光
米子城から見るご来光

7)
[城名]岩国城(山口県岩国市横山)
[初日の出時刻]7時15分頃
[開城時間と料金]ロープウェイは6時30分から運行(往復550円)、天守は6時45分から入城(入城料260円)
[インフォメーション]
天気が良ければ瀬戸内海の島々も眺められる絶好のロケーション。日本三名橋のひとつ・錦帯橋とのショットも撮影したい。

執筆者/かみゆ歴史編集部(二川智南美)
「歴史はエンタテインメント!」をモットーに、ポップな媒体から専門書まで編集制作を手がける歴史コンテンツメーカー。手がける主なジャンルは日本史、世界史、美術史、宗教・神話、観光ガイドなど歴史全般。主な城関連の編集制作物に『日本の山城100名城』『超入門「山城」の見方・歩き方』(ともに洋泉社)、『よくわかる日本の城 日本城郭検定公式参考書』『完全詳解 山城ガイド』(ともに学研プラス)、『戦国最強の城』(プレジデント社)、『カラー図解 城の攻め方・つくり方』(宝島社)、「廃城をゆく」シリーズ(イカロス出版)など。

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