「お城EXPO 2018」徹底ガイド 「お城EXPO 2018」徹底ガイド②~城めぐり観光情報ゾーン編~

クリスマスの横浜で、全国からお城ファンが集うイベント「お城EXPO 2018」。いよいよ2018年 12月22日(土)~24日(月・休)のお城EXPOの本番まで、1ヶ月をきりました。前回レポートした「お城EXPO 2018徹底ガイド 概要をつかむ」に続き、今回は気になる各地のお城の情報が集まる「城めぐり観光情報ゾーン」をご紹介します!

 ※2019年12月開催の「お城EXPO 2019」について知りたい方はこちらの記事をチェック
 ※2020年12月開催の「お城EXPO 2020」について知りたい方はこちらの記事をチェック

発掘調査の最新情報に、VR!?必見の展示がズラリ!
「お城EXPOは、会場が広くてイベントも沢山あって、どこから見ていいかわからない」という方は、まず城めぐり観光情報ゾーンへ!お城の関連団体がお城めぐりに重宝する情報を発信するエリアで、今年はなんと過去最大の出展団体数とのこと!

気になるお城の出展ラインナップは、お城EXPOの公式サイトをチェックいただくとして、今回は、お城EXPOでの展示内容について特別にちょっとだけ教えていただいた内容をご紹介します!


弘前城(弘前市)

弘前城
天守が引っ越し中の弘前城(提供:弘前市)

弘前城の天守台から、とっても珍しい隅石が発見されたのをご存知ですか? 「今回は、石垣修理のパネルや画像展示のほか、弘前城天守の天守台からみつかった、全国的にも珍しい“イカ型の隅石模型”の展示も行います。是非、触って見て楽しんでいってください」

弘前城、イカ型の隅石
弘前城で見つかったイカ型の隅石。お城EXPOでは、この隅石の模型が展示(提供:弘前市)

また、発掘情報についてもっと詳しくお話を聞きたい!という方に朗報です!なんと、12月23日(日)16時30分~ セミナー会場で「弘前城本丸石垣修理実施報告 弘前城 平成の大修理 -天守曳屋から石垣解体まで-」を開催。学芸員の方からさらに詳しいお話を聞けちゃいます。

九戸城 (岩手県県北広域振興局、二戸市/二戸市観光協会)

九戸城
豊臣秀吉の天下統一最後の合戦の舞台・九戸城(提供:二戸市/二戸市観光協会)

九戸城は2つの団体がブースを出展。岩手県県北広域振興局は、「豊臣秀吉の天下統一最後の相手は九戸政実であり、その最後の合戦場となったのが九戸城です。九戸城の俯瞰図を説明文付きで紹介するほか、九戸政実の乱での、豊臣方の九戸城包囲図を展示。マンガ九戸政実物語などの配布もあり、アンケート回答者には、九戸政実キャラクター缶バッジをプレゼントします」

九戸政実武将隊隊員
岩手県県北広域振興局のブースでは、九戸政実武将隊隊員が甲冑姿でお出迎え!(提供:岩手県県北広域振興局)

二戸市/二戸市観光協会は、「岩手県立大学と二戸市で地域共同研究として提携し、開発を行っている当時の九戸城を体験できるVR(仮想現実)の展示体験会を行います。VRの仮想空間では、再現された建物や地形のCGや観光案内など、3DCGの映像内に没入することで、直観的な体験が可能です」

九戸城
二戸市/二戸市観光協会のブースでは、VRでの九戸城散策が楽しめる(提供:二戸市/二戸市観光協会)

江戸城(NPO法人江戸城天守を再建する会)

江戸城
寛永度江戸城天守のイメージ(提供:NPO法人江戸城天守を再建する会)

「寛永度江戸城天守に関するパネル、スマートフォンで見る寛永度江戸城と現在の皇居東御苑、江戸城模型展示など盛りだくさんの内容になっています。江戸城再建への賛同署名も行っております。私たちと一緒に木造建築の最高峰、江戸城再建を目指しませんか」

津久井城((一社)相模原市観光協会)

津久井城、発掘調査
津久井城の発掘調査の様子。当日は、最新の情報が聞けるとのことなので要チェック!(提供:相模原市 商業観光課)

津久井城は山そのものを改造して作られた“山城”です。パネル展示などで、一般的なお城とはひと味違った山城を感じてください。現在も発掘調査の真っ最中で、お城EXPO開催直前の発掘情報を初公開する予定です!」

吉田城(公益社団法人 豊橋青年会議所)

吉田城
戦国時代には三河支配の重要拠点の1つだった吉田城(提供:公益社団法人 豊橋青年会議所)

吉田城は、三河国渥美郡今橋(現在の愛知県豊橋市)にあったお城です。戦国時代には三河支配の重要拠点の1つとして機能し、江戸時代には吉田藩の政庁としての役割を果たしました。その吉田城のもと、豊橋市は城下町として発展をした歴史があります。2019年6月28~30日に豊橋で青年会議所が主催の“第38回全国城下町シンポジウム豊橋大会”が開催されます。そのPRをはじめ、吉田城や豊橋の歴史を感じていただける内容になっております。来場者には、全国城下町シンポジウム豊橋大会ステッカー、ええじゃなかステッカーなどのプレゼントも」

郡山城(大和郡山市)

郡山城
郡山城(大和郡山城)の天守台(提供:大和郡山市)

郡山城天守台の写真パネルの展示のほか、郡山城天守台展望施設整備事業の紹介動画も上映します。甲冑(紙製)の展示や、各種パンフレットの配布もあります」

田丸城(三重県 玉城市)

田丸城
北畠氏が南朝方の拠点として築いたと伝わる田丸城(提供:三重県 玉城市)

「続日本100名城に選出されている田丸城のブースでは、古地図のポスターや、瓦や土器などの出土遺物を展示します。公式ゆるキャラのたままるくんも登場予定です」

郡山城、小倉山城、三原城(毛利元就「三矢の訓」連携会議(広島県安芸高田市、北広島町、三原市))

三矢の訓
昨年の展示の様子。歴史のエキスパートによる解説が聞ける(提供:毛利元就「三矢の訓」連携会議)

「三矢の訓をテーマに毛利元就と毛利三兄弟(毛利隆元、吉川元春、小早川隆景)の居城をパネルや郡山城跡模型で紹介。展示資料のコーナーでは、各市町の歴史のエキスパート(学芸員)が説明するので、毛利三兄弟について、存分に知っていただけます。公開講座も1日3回開催予定です。毎年大人気の甲冑試着体験コーナーでは、本格的に作りこまれた甲冑の重量感や着心地を体験してもらえます。今回は、子供用衣装2体、大人用衣装2体を用意しています。」

甲冑
甲冑は、子ども用と大人用が用意されているので、ファミリーで記念撮影も楽しめる!(提供:毛利元就「三矢の訓」連携会議)

福山城(福山城築城400年記念事業実行委員会)

福山城
水野勝成所用、阿部正弘所用の甲冑(レプリカ)が展示される予定(提供:福山城築城400年記念事業実行委員会)

「今回初出展です!2019年の“初代藩主水野勝成入封400年”、2022年の“福山城築城400年”に向けて、福山城のライトアップやVR制作など、さまざまなプレイベントを開催しています。今回は、水野勝成所用、阿部正弘所用の甲冑展示(レプリカ)や、福山城のペーパークラフトを展示。福山城築城400年クイズもあり、正解したら缶バッチをプレゼントするので、ぜひチャレンジしてください」

高松城(高松市観光交流課)

高松城
徳川御三家の分家・高松松平家の居城・高松城(提供:高松市観光交流課)

高松城は徳川御三家の分家である“御連枝”の中で唯一、将軍家の家紋「丸に三葉葵」を表紋として使用することが許されていた高松松平家の居城であり、歴史的にも価値の高い名城です。そんな高松城にまつわる歴史資料の閲覧のほか、タブレットでバーチャル高松城体験が可能です。ペーパークイズも実施しており、正解数に応じてプレゼントも」

いかがですか?城郭めぐりに役立ちそうな情報が満載ですね。プレゼントや配布物は数に限りがありますので、お目当てのブースは早目に訪れたいですね!

城びとでは今後も「お城EXPO 2018」に関する情報をお知らせしますので、引き続きご期待ください!
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執筆/城びと編集部