「お城EXPO 2018」徹底ガイド 「お城EXPO 2018」徹底ガイド①~概要をつかむ~

クリスマスの横浜で、お城ファンが集うイベントが開催されているのをご存知ですか? その名も「お城EXPO 2018」。今年で3回目を迎えるお城ファンのためのイベントで、年々内容がパワーアップしています。実は城びとは“お城EXPOの公式メディア”なんです!これから、12月のお城EXPOの本番まで、気になる「お城EXPO 2018」の内容をレポートしていきますので、お楽しみに!
 
初回は、お城EXPOが一体どんなイベントなのか、分かりやすく概要をご紹介しま〜す!!「お城EXPOって何?」という方は必見!!

 ※2019年12月開催の「お城EXPO 2019」について知りたい方はこちらの記事をチェック
 ※2020年12月開催の「お城EXPO 2020」について知りたい方はこちらの記事をチェック



お城EXPOって?

お城EXPOは、城郭文化の振興と発展や、お城好きの方々との交流を目的として開催されるイベントです。「お城シアター」「日本100名城&続日本100名城パネル展」「お城ジオラマ・お城模型展」など、会場であるパシフィコ横浜の1階〜5階まで、お城ネタで埋め尽くされる “お城のお祭り”なのです。展示のほか、講演会やワークショップ、セミナーなどもあり、内容は盛りだくさん。また、イベントステージには武将隊による演武や、愛嬌たっぷりのご当地キャラも登場。ファミリーでも楽しめます!

お城EXPO公式サイト http://www.shiroexpo.jp/

お城EXPO2018

開催日や時間は?

開催は3日間。2018年12月22日(土)、23日(日)、24日(月・休)の3連休です。
時間は10時~18時(最終入城17時30分)で、最終日の24日のみ17時(最終入城16時30分)までとなります。3日間とも閉城時間がちょうど夕方。帰り際、みなとみらい周辺でクリスマスイルミネーションも満喫できますね。

イベントの内容ってどんな感じ?

イベントは大きく分けて「テーマ展示」「厳選プログラム」に分かれます。

「テーマ展示」は、各地の城郭の関連団体がお城の情報を発信する「城めぐり観光情報ゾーン」、毎年人気の「お城のジオラマ・模型展」、「日本100名城&続日本100名城のパネル展」などなど盛りだくさん! 特に、今年の「城めぐり観光情報ゾーン」では、日本のお城はもちろん、ヨーロッパをはじめ海外のお城の出展もあり、なんと過去最多のお城が集結するそうです! ここを見るだけで、城郭めぐり気分が味わえそうですね。また、ワークショップやセミナーなども開催されます。

お城EXPO、観光情報ゾーン
毎年大賑わいの城めぐり観光情報ゾーン

「厳選プログラム」は、お城のスペシャリストによる講演会やフォーラムなどが楽しめるプログラムで、参加するには各プログラムごとに指定券(有料)が必要です。日本城郭協会理事長の小和田哲男先生や、お城好きとして知られる落語家の春風亭昇太さんなど、そうそうたる顔ぶれが登場。時間が許すなら全部の講演に参加したい、とても贅沢な内容です! 毎年事前に満席になってしまう人気の講演会もあるほか、全席指定席なので、気になる講演がある方は事前にチケットを入手するのがおすすめです!

お城EXPO2017、厳選プログラム会場
昨年の厳選プログラム会場の様子

今年注目の展示は明智光秀に関する書状!

今年、明智光秀が築いた坂本城に関する新史料「明智秀満書状」が発見されたのをご存知でしょうか? なんと「お城EXPO 2018」で、その「明智秀満書状」が初公開されることになりました!「明智秀満書状」は、明智光秀の重臣・秀満が坂本城の築城に関して出した書状です。

坂本城は、元亀2年(1571)に明智光秀が築いた平城。織田信長の命により、交通の要所である坂本の地に建てられました。琵琶湖の湖畔に造られ、大天守と小天守をもち、その壮麗な造りは、宣教師ルイス・フロイスの著書『日本史』で、安土城に次ぐ豪壮華麗な名城とつづられるほどだったそう。そんなお城の内装をうかがえる貴重な史料が公開されるとあっては、ぜひ実物を直接見てみたいですよね!「明智秀満書状」は、テーマ展示「麒麟から悉(ことごと)く―信長と秀吉の天下統一―」の中で鑑賞できます。

ところで、「麒麟から悉く」という展示タイトルですが、どういう意味が込められていると思いますか? まず、「麒麟」と聞いて、2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が思い浮かんだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。「麒麟がくる」は、明智光秀を主人公としたドラマになるそうですが、「麒麟」とは一体何を表しているのでしょう? 「麒麟」は古代中国の架空の生き物ですが、実は織田信長の花押(かおう)が「麟」の文字を元にしていると言われています。花押とは、書状の文末などに記す署名の一種で、草書体を図案化したもの。そして、「悉」は秀吉の花押。「悉国平定(しつくにへいてい)」からきているともいわれます。そう、展示タイトルには両者の花押が表現されているのです!

明智秀満書状、初公開、お城EXPO
お城EXPOで初公開される「明智秀満書状」

前売りチケット発売中です!

「お城EXPO」に“入城”するには入城券(前売券一般1500円、小・中学生500円。当日券一般1800円、小・中学生800円)が必要です。前売券の方がお得なので、予定が決まっている人は事前に購入するのがおすすめです!チケットは、チケットぴあ、ローソンチケット、イープラスで購入できます。詳細&チケットの購入はこちらから(お城EXPO公式サイトへ飛びます)!

今年新登場のポスターカレンダー付入城券って?

今年は入城券に「ポスターカレンダー」付きというチケットが登場しています!ポスターカレンダーってどんなものか気になりますよね! 江戸時代後期に描かれた「日本城郭配置図」が楽しめる、お城EXPOオリジナルのポスタータイプのカレンダーで、サイズはなんとB1サイズ(横長)と特大です!各お城の位置関係は作者の感覚で描かれているので、現在と比較してみるのも面白そうです。お城EXPO当日もポスターカレンダーは発売されるそうですが、前売券とセットの方がお得な値段で買えるとのこと♪  

お城EXPO、ポスターカレンダー
お城EXPOオリジナルの特大ポスターカレンダー ※画像はイメージ

「厳選プログラム」や「ワークショップ」に参加するには?

「厳選プログラム」は指定券、「ワークショップ」の参加は事前に整理券が必要です。「ワークショップ」は別途費用がかかるものもあります。公式ホームページをチェックし、「厳選プログラム」と「ワークショップ」の時間がバッティングしないよう、上手にスケジュールを立てましょう(※2018年10月11日現在、ワークショップ・セミナーのスケジュールはまだ公開されていません)。

◆厳選プログラム指定券
1000円(一般、小・中学生一律料金)。参加したいプログラムのみ購入できる個別のチケット。別途、入城券も必要です。前売り以外にも、当日会場での購入も可能。前売券と当日券の料金は同じですが、プログラムによっては売り切れてしまう場合もあるので、事前に購入するのがおすすめです。全席指定。

◆ワークショップ&セミナー
事前の予約はできません。当日の開城後から配られる整理券が必要になります。一部のワークショップは別途費用が発生するものもあります。お城の写真の撮影方法、お城イラストの描き方、あじろ編み体験などの手作り体験など充実の内容です。今年は、ミニトークイベントなどもある模様。気になる内容については、発表され次第、城びとでもお伝えしますね!

「お城EXPO 2018」とはどんなイベントなのか、ざっくりと、お分かりいただけましたでしょうか? お城ファン歴が長い方はもちろん、「お城には最近興味を持ち始めたばかり」という方も楽しめる内容になっています。もちろん、城びとも当日の企画を計画中です!!順次、皆さまにお知らせしますので、楽しみにしててくださいね♪

クリスマスシーズンの3連休は是非「お城EXPO 2018」へ! “お城”と“イルミネーションが輝く港町”…和と洋の魅力がダブルで楽しめちゃいますよ! 

城びとでは今後も「お城EXPO 2018」に関する情報をお知らせしますので、引き続きご期待ください!

▼昨年の「お城EXPO 2017」の模様はコチラ!

執筆/城びと編集部