花に清香あり 城に夢あり〜春の花咲くお城たち2019〜

まだ寒さが残る日もありますが、春らしい陽気を感じられるようになってきました。春と言えば桜を連想しがちですが、梅、桃、藤など、春を彩る花はほかにもたくさんあります。今回はそんな春の花を見られるお城をご紹介。ハイキングや花まつりなど、イベントを開催しているお城もあるのでぜひチェックしてみてください。

■梅■

[坂田城]梅と一緒に空堀や土塁もチェック!

坂田城、梅
JR横芝駅から梅まつりをハイキングするイベントも毎日開催中

室町時代に千葉氏が築城、戦国時代に改修された坂田城(千葉県)は、空堀や土塁がよく残る県内屈指の戦国城郭。城域には約1000本の梅が植えられており、2019年は2月23日から「坂田城跡天空の梅まつり」が催されます。期間中の土日には屋台やお土産屋が充実した特設会場が設けられます。

[城名]坂田城
[見頃]2月中旬〜3月初旬
[イベント/開催日時]坂田城跡天空の梅まつり / 2019年2月23日(土)〜3月10日(日)
[アクセス]JR横芝駅から徒歩約45分、タクシーで約10分

[小田原城]梅の借景に天守や富士山を!

小田原城、梅
雄大な富士山に紅梅や白梅が映える

北条氏の居城だった小田原城(神奈川県)のある小田原は、実は梅干しの名産地。そのため、地域のあちこちで梅が咲き誇っており、小田原城や富士山、箱根の山々を背景に咲く梅は地域の風物詩となっています。曽我梅林、小田原城址公園など複数の会場で行われる「小田原梅まつり」では、菓子祭りなどのイベントのほか、梅干しや梅わいん、梅ジャムなどの販売も行われます。

[城名]小田原城
[見頃]2月〜3月中旬
[イベント/開催日時]第49回小田原梅まつり / 2019年2月2日(土)〜3月3日(日)
[アクセス]曽我梅林:JR下曽我駅から徒歩約10分。小田原城址公園:小田原駅から徒歩約10分。小田原フラワーガーデン:小田原駅からバス「フラワーガーデン」下車、徒歩すぐ。辻村植物園:小田原駅からバス「いこいの森(わんぱくらんど)」下車、徒歩すぐ。


[彦根城]現存天守と梅のコラボレーション

彦根城、梅
天守を彩るようにかわいらしい梅の花が咲く

12ある現存天守のひとつとして知られる彦根城(滋賀県)。大手門を入って左手側、かつて米蔵があったあたりに約400本の紅梅、白梅が植えられています。天守前にはしだれ梅もあり、絶好の撮影スポット。

[城名]彦根城
[見頃]3月中旬〜3月下旬
[アクセス]JR彦根駅から徒歩約15分

■桃■

[古河公方館]熱気球に乗って空から桃林を眺めてみる

古河公方館
下からの花見だけではく、上空からも楽しんでみたい

古河公方を称した足利成氏が築いた古河公方館(茨城県)は、御所沼に突きだした半島に位置し、西側には堀や土塁がよく残っています。この館跡がある古河公方公園は、5種類1500本の桃が植えられている桃の名所。「古河桃まつり」では、さまざまなステージイベントやグルメを楽しめるほか、熱気球の搭乗体験などもできます。

[城名]古河公方館
[見頃]3月下旬〜4月中旬
[イベント/開催日時]第43回古河桃まつり / 2019年3月20日(水)〜4月5日(金)
[アクセス]JR古河駅から徒歩約30分、臨時シャトルバスで「公園」下車徒歩すぐ

[新府城]まるで桃源郷!一面の桃の花にうっとり

新府城、桃
新府桃源郷から見た新府城。新府城からみた景色も抜群

武田勝頼によって築城された新府城(山梨県)。武田氏の築城術の集大成となった城で、土塁や馬出といった遺構が非常にわかりやすく残存しています。この新府城の北一帯には、60平方メートルにもおよぶ広大な「新府桃源郷」が広がっており、新府城と桃の組み合わせはもちろん、富士山、南アルプス、八ヶ岳などの山々と桃を一緒に眺められます。

[城名]新府城
[見頃]4月初旬〜4月中旬
[アクセス]JR新府駅から徒歩約15分

■つつじ■

[大島城]赤・白・紫・オレンジの色とりどりなつつじ

大島城
こいのぼりが泳ぐ中、色鮮やかにつつじが咲き誇る

もともと大島氏の城砦だった大島城(長野県)は、織田信長を倒すための西上作戦に際し、武田信玄によって連絡・監視の城として造りかえられた城です。現在は台城公園となっている城跡の二の丸は、約5000株のキリシマツツジが咲く、知る人ぞ知る花見スポット。毎年5月3日に行われるつつじ祭では、演奏会や伝統芸能が披露されます。

[城名]大島城
[見頃]4月下旬〜5月上旬
[イベント/開催日時]台城つつじ祭 / 2019年5月3日(金)予定
[アクセス]JR伊那大島駅からタクシーで約10分

[曽根城]潮風に吹かれながらつつじを愛でる

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輪内湾を見下ろす眺望とともにつつじが楽しめる

標高180mの城山の山頂にある天然の要害・曽根城(三重県)は、別名「一名浄の城」「宇杉城」「つつじ城」などと呼ばれ、佐々木宇右衛門によって築城されました。内堀・外堀・井戸跡などが当時の名残を留めています。城内にはオンツツジ、ムラサキオンツツジが自生しており、見頃を迎える4月中旬にはつつじ祭りが開催予定。

[城名]曽根城
[見頃]4月中旬
[イベント/開催日時]浄の城つつじ祭り/2019年4月中旬
[アクセス]JR賀田駅から徒歩約40分


■藤■

[岡崎城]視界を覆うほどの藤の花と甘い香りに酔いしれる

岡崎城、藤
「岡崎市の花」である藤。花房が細いのが特徴

徳川家康生誕の城として知られる岡崎城(愛知県)には現在、3層5階の復興天守が建っています。天守の南側、乙川沿いに1300㎡の藤棚が広がります。「五万石藤まつり」ではトップ棋士が集まる将棋イベント、伝統的なあそびを体験できるコーナーなど、家族で楽しめるイベントが行われる予定。

[城名]岡崎城
[見頃]4月中旬〜5月上旬
[イベント/開催日時]五万石藤まつり/ 2019年4月20日(土)〜5月6日(月・祝)
[アクセス]名鉄東岡崎駅から徒歩約15分

[唐津城]天守の眼下に藤棚が広がる

唐津城
スカートのように藤の花が天守の足元に揺れる

唐津城(佐賀県)は、豊臣秀吉の家臣・寺沢広高が築城した城です。現在の模擬天守は昭和41年に完成したもので、赤い高欄がワンポイント。天守の目の前に広がる500㎡の藤棚には、花房が長さ1.3mにもなる藤の花が咲き誇ります。桜の名所としても有名です。

[城名]唐津城
[見頃]4月下旬〜5月上旬
[アクセス]JR唐津駅から徒歩約20分

■菜の花■

[八幡山城]舟の上から桜と菜の花のコラボを楽しむ

八幡山城
水路周辺には日本の原風景が広がっている

豊臣秀吉の甥・秀次によって築かれた八幡山城(滋賀県)。現在は石垣を残すのみですが、秀次の館跡からは金箔瓦が多数出土しており、築城当時は豪華であったことがうかがい知れます。この八幡山城のふもとは、水路が張りめぐる水郷地帯として有名。遠目に八幡山城のある八幡山をあおぎつつ、手こぎ船に乗って桜や菜の花、ヨシ原の風景を楽しめます。

[城名]八幡山城
[見頃]3月下旬〜4月上旬
[アクセス]JR近江八幡駅からバスで「豊年橋和船乗り場口」下車、徒歩約2分


執筆・写真/かみゆ歴史編集部 
「歴史はエンタテインメント!」をモットーに、ポップな媒体から専門書まで編集制作を手がける歴史コンテンツメーカー。


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