そねじょう

曾根城

三重県尾鷲市

別名 : 曽根城、一名浄の城、宇杉城、つつじ城
旧国名 : 紀伊

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曽根弾正屋敷跡
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イオ

曽根弾正屋敷 (2021/04/25 訪問)

曾根城は山上の詰の城と山麓の平時の居館で構成されますが、居館は曽根弾正屋敷と呼ばれ、曽根集落内に往時のものとされる石垣が見られます。

屋敷跡から南に少し行くと、佐々木氏(曽根氏)が悪疫退散のため建立したと伝わる曽根石幢があったので、一日も早いコロナウイルス退散を祈願しました。その他、集落の墓地には曽根弾正の五輪塔もあるようですが、見落としてしまいました。飛鳥神社の道向かいにある「歴史探訪のふるさと曽根」の案内板を見れば、曾根城と周辺の見どころがよくわかります。

飛鳥神社は曾根城や曽根氏とは直接的な関係はなさそうですが、丸石積みの石垣がなかなか見事でしたので、お時間のある方はどうぞ。旧曽根小学校校舎の曽根郷土資料館は、屋根にブルーシートが掛けられた状態で長期休館中で、一部資料は隣接する南輪内センター内の曽根郷土資料室に展示されているそうですが、休館日だったので未確認です。飛鳥神社にも参拝者用駐車場はあるようですが、この日は南輪内センターの駐車場に駐めさせてもらって曽根集落を散策しました。
 

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イオ

巨石ごろごろ (2021/04/25 訪問)

戦国中期、近江国甲賀から入郷した佐々木宇右衛門(六角氏の一族)が曽根弾正を名乗り築いた城で、当初は伊勢国司北畠氏に、北畠氏の滅亡後は新宮から勢力を伸ばしていた堀内氏に従いましたが、関ケ原の戦いで西軍に属した堀内氏が改易されたことに伴って没落したようです。

賀田湾に面した曽根集落背後の城山と呼ばれる山頂部に位置し、主郭部から西にのびる尾根上にいくつかの曲輪を連ねています。また、山麓には曽根弾正屋敷と呼ばれる居館の跡が残っています。

飛鳥神社の前から細い道路に入り、随所にある案内標識に従って城山公園の駐車場へ。駐車場上の立派な猪垣を眺めた後、まだ車で行けそうなのでさらに上って行き、登城口の駐車場に駐めて登城開始。登城口から曾根城西端の堀切までは急な坂道が続きますが、賀田湾と曽根集落の眺望や城山夫婦石などの巨石を楽しみつつ10分あまりで尾根に到達。城内には巨石が散在していて、登城路を挟んだ巨石は城門のようです。西尾根の曲輪群は三条の堀切で隔てられ、堀切のところどころは石垣になっています。二条目の堀切(外堀)に架けられた橋を越えて進むと主郭部に至ります。主郭部の北辺には巨石列が壁のように連なり、物見岩の案内標識に従って巨石列の上を進むと賀田湾を一望する絶景が! 主郭部東下の曲輪には石組みの井戸がありますが、危険になったため大きな石で塞がれています。井戸の反対側には楯石と呼ばれる巨石があり、その名の通り南辺に続く石列と併せて南辺の防御を担っていたと思われます。東にもう一段下の曲輪には貯水施設と思しき窪地があり、そこから石段を下りた先の広い曲輪には一面に巨石が散乱しています。その中でも最大の「鯨石」を眺めつつ進むと、堀切に架かる橋の下に着きます。これで城内一周です。

曾根城は「つつじが城」とも呼ばれるようにオンツツジの名所として知られ、今回のお目当てのひとつでしたが、訪れるのが当初の予定より1~2週間遅れたこともあって、見頃は過ぎてしまっていました…。それでも、もうひとつのお目当ての巨石は期待以上で、壁のような巨石列とそこからの眺望は大いに見応えがありました。
 

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昌官忠

東海北陸遠征 (2020/03/07 訪問)

城山公園駐車場(33.9634597、136.1938117)に駐車して攻城。このGPS座標をグーグルに指定すると道の途中から車移動が出来なく表示されますが、この座標付近に案内板があるので、その指示に従っていけば駐車場に辿り着きます。
この城址内を歩いているといろんな城名で標記(曽根城、浄の城、つつじが城等)されています。一貫性がないと言えばそうですが、面白いと言えば面白い。城址内に大きな岩がゴロゴロしていたのと堀切と石垣が印象的でした。攻城時間は50分位でした。

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ぴーかる

準苗木城 (2020/01/03 訪問)

【曾根城】
<駐車場他>登城口に4台程度、200㍍下に10数台分Pあり。国道から逸れてからは超道狭いですが広い駐車場は完備されていて地図には載ってませんが行けます。
<交通手段>車

<見所>石垣・巨石
<感想>新春1泊2日伊勢国攻城の旅1城目。この日宿泊する松阪からはだいぶ南に行くが、トーダイさんの投稿「巧みに巨石を利用してます」に惹かれ1日目のメインとして計画に入れて登城した。
 駐車場が2箇所あり、山道に入る登城口と200㍍程下った所にもあるがその間にもかなり大規模な石積み壁がある。砂防のものとして後から築かれたのか当時のものかよくわからなかった。
 登山道は整備されたまっすぐな尾根を15分程登り、ひとまず登りきって左90℃に曲がったとこらへんに両サイド巨石があるので当時いかにも木戸があった感があるので、「ここより曽根城跡」の立て札はもう少し先にあるがこの辺りから城跡だろうと思う。少し行って堀切(横堀)辺り2箇所からははっきりと分かる遺構が見られる。規模は主郭と小さい腰曲輪、帯曲輪から成っていて、大きい削平地、二郭・三郭はなさそうでした。
 主郭と北側方向の帯曲輪は特に巨石群があり切岸を巨石で石垣代わりとしてダイナミック、横たわった鯨石という巨石もある。苔もいい感じに付いていて暫く見ていると天然の巨大枯山水の庭園のようにも見えてくる。石垣も横堀・虎口・切岸・石段にあり石をよく利用した詰城だったことがわかる。主郭上段は巨石を取り囲んで防備を高めていた。オンツツジの群生地でもあり暖冬のせいで早々と少しだけ咲いていました。タイトルの準苗木城はちょっと言い過ぎかもしれませんが私の中では小さいながら十分見応えあるいい城跡でした。よかったです。

<満足度>◆◆◇

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城郭情報

分類・構造 山城
築城主 曽根弾正(佐々木宇右衛門)
築城年 弘治年間(1555〜1558)
主な城主 曽根氏
遺構 曲輪、横堀(空堀)、石垣、井戸
指定文化財 市史跡(曽根城跡)
再建造物 説明板
住所 三重県尾鷲市曽根町字杉城
問い合わせ先 尾鷲市教育委員会生涯学習課生涯学習係
問い合わせ先電話番号 0597-23-8293