2025/07/31
【2025年版】ピックアップ!8月に開催されるお城イベント・展覧会
夏休みの真っただ中で暑さがピークを迎える8月は、全国のお城でもアツいイベントが開催されます! 夕方から夜にかけての涼しい時間帯にお城めぐりやライトアップを楽しめるものから、花火など季節の風物詩を体験できるものまで、夏本番の8月ならではの注目イベントをご紹介します。
【二条城/京都府京都市】NAKED meets 二条城 2025 夕涼み

唐門前・二の丸御殿車寄せ前に登場する幻想的なデジタルアート「川音 Kawato no NIWA」(画像提供:株式会社ネイキッド)
納涼アートに彩られた世界遺産・二条城で夏の夜の散策を楽しむ
世界遺産・二条城を舞台に、日本の納涼文化や将軍・公家が過ごした夏の風情をデジタルアート集団ネイキッドがアートとして再解釈。唐門前・二の丸御殿車寄せ前には夕涼みエリア「川音 Kawato no NIWA」が登場し、京都の夏の風物詩である川床をはじめ、夜顔や笹舟をモチーフにしたインタラクティブアート、さらにかき氷や日本酒を楽しめる屋台も勢ぞろい。他にも、二の丸庭園や御殿を引き立てる幻想的な光の演出や、蛍のきらめきをイメージしたライトアップなど“涼”のアート体験をお届けします。また、浴衣や着物で来場すると「NAKEDディスタンス提灯®」を無料レンタルできる特典もあるので、ぜひ日本の納涼文化を身も心もお楽しみください。
【NAKED meets 二条城 2025 夕涼み】
開催日:2025年7月25日(金)〜8月24日(日)
開催時間:18:30〜22:00(最終入場21:20)
開催場所:元離宮二条城
料金:<早割>月~木1400円、金土日祝1800円 <通常>月~木1800円、金土日祝2200円
【岡山城/岡山県岡山市】岡山城 夏の烏城灯源郷

2024年度の開催の様子(画像提供:岡山城)
夜空に浮かぶ漆黒の岡山城が作り出す幻想空間
黒漆塗りの外観から烏城と呼ばれる岡山城。8月中は毎夜「夏の烏城灯源郷」が開催され、天守とその周辺をライトアップ。エリアごとにテーマ性を持たせ、城内を提灯・灯篭・ろうそくなどの明かりで温かく彩って和の風情を演出します。さらに8月2日と3日には岡山城一帯で「烏城夏まつり」も実施。岡山の人気グルメやビールにスイーツまで楽しめる飲食エリアや縁日などがあり、大人はもちろん子どもも楽しめます。対岸の岡山後楽園でも開催されるライトアップイベント「夏の幻想庭園」と合わせて、涼しい時間帯の散策はいかがでしょうか。
【岡山城 夏の烏城灯源郷】
開催日:2025年8月1日(金)~31日(日)
開催時間:18:00〜21:30(天守入場は21時まで)
開催場所:岡山城一帯
料金:無料(天守入場料大人400円、小中学生100円)
【仙台城/宮城県仙台市】仙台七夕ナイトフェス2025

仙台七夕と伊達文化をテーマにした音と光の幻想エリア(画像提供:仙台市文化観光局観光戦略課)
奥州の名城・仙台城が音と光の幻想空間に包まれる
東北屈指の夏祭り「仙台七夕まつり」に合わせ、青葉山公園・仙台城跡周辺で開催されるナイトイベント。仙台城を囲む外堀の一部である五色沼や城跡登城路のライトアップ、プロジェクションマッピング、夜空を彩る熱気球、奥州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」を中心とする東日本の武将隊の演武、そして世界的パフォーマンス集団「白A」による演武ショー「伊達ロマネスク」など多彩なプログラムを実施します。歴史的な空間を舞台にした、音と光が織り成す夜のエンターテインメントをお楽しみください。
【仙台七夕ナイトフェス2025】
開催日:2025年8月6日(水)~10日(月・祝)
開催時間:16:00~21:00
開催場所:青葉山公園・仙台城跡周辺
料金:無料(夜景ラウンジなど一部有料)
【伊賀上野城/三重県伊賀市】ライトアップイベント「お城のまわり」

伊賀上野城の城郭だけでなく城下町も雅やかな演出でライトアップされる(画像提供:伊賀市中心市街地推進課)
高石垣の名城が幻想的かつ厳かに照らされる
築城名手・藤堂高虎が築き、日本屈指の高石垣で知られる伊賀上野城。そのお膝元である伊賀市では、毎年夏にライトアップイベント「お城のまわり」を開催しています。期間中は伊賀上野城をはじめとする城下町の歴史的建造物や文化財施設をライトアップし、昼間とは違った幻想的かつ厳かなムードに包みます。伊賀上野城本丸広場でほのかに揺らぐ美しい竹灯りやオブジェも必見です。また期間中は、ダンスや音楽のライブに飲食物の出店など多彩なイベントも開催されるので、お祭り気分を存分にお楽しみください。
【ライトアップイベント「お城のまわり」】
開催日:2025年8月9日(土)・10日(日)
開催時間:17:00~21:00
開催場所:上野公園と周辺の歴史的建造物
料金:無料
【岡崎城/愛知県岡崎市】岡崎城下家康公夏まつり

画像提供:岡崎城下家康公夏まつり 実行委員会 事務局
岡崎伝統の踊りや花火でお祭り気分は最高潮!
徳川家康の生誕地である岡崎市内全域を会場に実施し、参加者および来場者が家康ゆかりの史跡と岡崎固有の伝統にふれることのできる「岡崎城下家康公夏まつり」。今年のテーマは『「祝おう八朔!」ー唄ってみよう!えびすくい音頭と岡崎民謡ー』。伝統的な岡崎民謡に大河ドラマ『どうする家康』で有名になった「えびすくい音頭」を加えた盆踊り、全国的にも珍しい子どもを乗せて祝う「竹千代みこし」、葵の家紋の入った味噌六太鼓を担ぐ「味噌六太鼓」のほか、三河花火発祥の地で受け継がれる花火職人の匠の技を堪能できる花火大会を楽しめます。
【岡崎城下家康公夏まつり】
開催日:2025年8月9日(土)・8月11日(月・祝)・8月31日(土)・9月20日(土)・9月21日(日)※8月3日(土)花火大会
開催時間:イベントによって異なります
開催場所:岡崎市内各所
料金:無料
【春日山城/新潟県上越市】第100回謙信公祭

画像提供:謙信公祭協賛会
越後の虎・上杉謙信のお膝元で戦国絵巻を体験!
戦国時代の名将・上杉謙信公の武勇と遺徳を讃え偲ぶお祭りとして1925年から開催されている「謙信公祭」。メインイベントとなる23日には、鎧兜に身を包んで槍刀を持った勇壮な武者たちが練り歩く「出陣行列」や、夕闇の迫る頃にかがり火の中で上杉・武田両軍が駆け回る「川中島合戦の再現」などを披露します。そして記念すべき100回目を迎える今年は、出陣行列と川中島合戦の再現に登場する謙信役として松平健が出演! 臨場感たっぷりな大迫力の戦国絵巻をぜひご体験ください。
【第100回謙信公祭】
開催日:2025年8月23日(土)・24日(日)※前夜祭8月22日(金)
開催時間:イベントによって異なります
開催場所:春日山城跡、春日山城史跡広場ほか
料金:無料
【犬山城/愛知県犬山市】日本ライン夏まつりロングラン花火

ライトアップされた犬山城を遠くに眺めながらの花火鑑賞は風情たっぷり(画像提供:犬山市観光課)
ライトアップされた犬山城と華やかな花火が競演!
犬山城下を流れる木曽川の河畔で毎年夏に行われている風物詩「日本ライン夏まつり」。令和4年から混雑緩和のため開催日時を10日間に分散し、各日約10分間の打ち上げ花火とする「ロングラン花火」へ催事形態を変更しました。今年度も8月1日から10日まで毎夜開催され、毎日テーマの異なる華やかな花火が、川に浮かべた船上から夜空に打ち上げられます。ライトアップされた国宝犬山城を背景に花火を鑑賞する、風情豊かなひと時をぜひお楽しみください。
【日本ライン夏まつりロングラン花火】
開催日:2025年8月1日(金)~8月10日(日)※木曽川の増水時等は中止
開催時間:20:00頃から約10分
開催場所:木曽川河畔(ツインブリッジ下流)
料金:無料
【福知山城/京都府福知山市】福知山HANABI2025

花火は観覧席から由良川を挟んだ至近距離で打ち上げられる(画像提供:福知山HANABI実行委員会)
福知山城の夜空が大輪の花で彩られる!
明智光秀が築いた名城・福知山城のお膝元である京都府福知山市にて、夏の風物詩として長年親しまれてきた花火大会で、昨年11年ぶりに復活を果たしました。今年は昨年よりも規模を拡大し、33分間で4000発もの花火を打ち上げます。また、御霊公園内や城下通り付近には露店が出店する予定。華やかで色とりどりな花火に彩られる福知山城を、夏祭り気分を楽しみながらご覧ください。
【福知山HANABI2025】
開催日:2025年8月11日(月・祝)
開催時間:20:00~20:33打ち上げ(雨天決行、荒天中止)
開催場所:由良川河川敷 音無瀬橋付近
料金:会場内は全席指定。階段席2000円/1人、シート8000円/1シート(5~7人程度)
【大阪城/大阪府大阪市】特別展「天下一統(てんかいっとう)~大阪城天守閣名品選~」

画像提供:大阪城天守閣所
天下統一の拠点・大阪城で激動の時代の歴史と文化を体験
大阪城天守閣ではこれまで多彩な文化財を収集し、特に16世紀の戦国争乱から慶長20年(1615)の大坂落城まで、豊臣秀吉による天下一統(天下統一)を中心とする前後の時代の歴史資料は国内屈指の質・量になっています。本展ではそうした約1万点のコレクションの中から、重要文化財「大坂夏の陣図屏風」をはじめとする選りすぐった名品を展示。激動の時代の歴史と文化を、その舞台となった大阪城でぜひ体験してみてください。
【特別展「天下一統(てんかいっとう)~大阪城天守閣名品選~」】
開催日:2025年8月9日(日)~10月13日(月・祝)
開催時間:9:00~18:00(最終入館17:30)
開催場所:大阪城天守閣3・4階展示室
料金:通常入館料1200円
【兵庫県神戸市】企画展「神戸の山城を描く-城郭と合戦の戦国時代史-」

画像提供:神戸市埋蔵文化財センター
戦国時代に激しい戦場となった山城の姿に思いを馳せる
天正5年(1577)、羽柴秀吉は織田信長の命令で播磨攻めを開始し、毛利氏と通じた播磨の国衆たちと約2年にわたって壮絶な戦いを繰り広げました。その戦場は「山城」という形で神戸にも多く残されており、国衆たちの息吹と記憶を今にとどめています。そうした山城のありし日の姿に、発掘調査の成果や絵画・文献史料、さらに中世城郭研究家・木内内則氏による想像復元図などから迫ります。
【企画展「神戸の山城を描く-城郭と合戦の戦国時代史-」】
開催日:2025年7月19日(土)~8月31日(日)※7/21・8/11を除く毎週月曜・7/22・8/12休館
開催時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
開催場所:神戸市埋蔵文化財センター
料金:無料
【岐阜県岐阜市】開館40周年記念特別展「岐阜城と織田信長-発掘成果から考える岐阜城の姿-」

画像提供:岐阜市歴史博物館
織田信長が造り上げた岐阜城の姿とは?
天正4年(1576)に安土城を築いて移るまでの10年間、織田信長が居城とした岐阜城。その前身となったのは、斎藤道三が美濃国守護土岐氏の城で使用された技術を取り入れて整備した稲葉山城です。永禄10年(1567)に美濃を攻略した信長が居城を小牧山城から岐阜城へ移し、新たな技術を取り入れて城の大改修を行ったのです。本展では、昭和59年(1984)から開始された発掘調査の成果をもとに、同時代の城郭の調査成果と比較しながら信長が造り上げた岐阜城の姿について考えます。関連イベントとして小和田哲男氏の講演会や専門家によるミニシンポジウムも開催され、ありし日の岐阜城について知るには絶好の機会です。
【開館40周年記念特別展「岐阜城と織田信長-発掘成果から考える岐阜城の姿-」】
開催日:2025年8月8日(金)~10月13日(月・祝)※休館:毎週月曜(8/11、9/15、10/3を除く)・9/16・9/24
開催時間:9:00~17:00(最終入館16:30)※8/8のみ10時開館
開催場所:岐阜市歴史博物館
料金:高校生以上800円