「お城EXPO 2018」徹底ガイド 「お城EXPO 2018」徹底ガイド④~セミナー・ワークショップ、お城を学ぶ編~

いよいよ今週末に迫った「お城EXPO 2018」。もう参城される日は決まりましたか? 先日、全体スケジュールが公開されましたが、お城EXPOは、セミナーやワークショップも充実しています! 今回は、お城について楽しく、そして詳しく学ぶセミナー&ワークショップをピックアップしてご紹介します!

 ※2019年12月開催の「お城EXPO 2019」について知りたい方はこちらの記事をチェック⇒
 ※2020年12月開催の「お城EXPO 2020」について知りたい方はこちらの記事をチェック⇒

「関ヶ原の戦い」に参加できるトークショーも!
天下分け目の戦いといわれた「関ケ原の戦い」が行われた9月15日に開催されたイベント「関ヶ原の戦いトーク&ディスカッション by 城びと」が帰ってくる! 今回も9月15日のイベント同様、小和田泰経先生といなもとかおりさんによるトーク&ワークショップを行います。

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9月15日開催時の様子。真剣に先生方の話に聞き入ります

歴史研究家である小和田泰経先生が“関ヶ原の戦い”について解説するほか、いなもとかおりさんからの質問もはさみつつ、関ヶ原の戦いについて楽しく学べるイベントです。後半は、グループに分かれ、西軍を勝利に導くためにどうすればいいのかをディスカッション。まるで関ヶ原の戦いに参戦しているかのような気分を味わえるはず。24日(月・休)15時00分~16時00分開催。

▼9月15日開催の「関ヶ原の戦い」トーク&ワークショップイベントについて、詳しくはこちら

▼小和田泰経先生による、関ヶ原の戦い入門記事はこちら

小和田泰経先生といなもとかおりさんは、「はじめてのお城歩き」でもトークを披露してくださいます。お城歩きをするときの恰好や持ち物、お城ではどんなところをチェックしたらよいのか、分かりやすく解説してくれるので、これからお城歩きを始めたい人は必聴!24日(月・休)13時30分~14時30分開催。

▼いなもとかおりさんの記事でぜひ予習を!

実在の武将・仙石権兵衛秀久を主人公に、戦後時代をリアルに描いた人気漫画『センゴク』。その著者を招いてトークショーを開催。宮下英樹先生が「あの感動をもう一度、センゴク山城名場面」と題して、『センゴク』に登場する山城の名シーンについて熱く語ります。繊細な描写でリアルに戦国時代の様子を表現する宮下先生、トークの内容もリアリティがありそうですね。一体どんなシーンの話が飛び出してくるのかー。1時間のトークの間、宮下先生と一緒に戦国時代にタイムスリップできそうです。日時は22日(土)の14時30分〜15時30分。費用は無料ですが、席に限りがあるのでお早めに。

▼『センゴク』の著者・宮下英樹先生へのインタビュー記事はこちら

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『センゴク』の著者・宮下英樹さん。インタビューでは『センゴク』はどのようにして描かれているのかをお伺いしました

城びとでも記事を執筆いただいている城郭ライター・編集者で、日本城郭協会理事の萩原さちこさんによる続日本100名城の歩き方や見どころを、城のスライドとともにご紹介する「続日本100名城めぐりの旅」。「続日本100名城めぐりの旅」執筆の裏話も聴けます!23日(日)12時30分~13時30分の開催です。

また、城マニアの外国人タレント・クリス・グレンさんによる「外国人からみた日本のお城の魅力」もおすすめ。日本の城をこよなく愛する、城マニアの外国人が熱く、ユニークに語ります。外国の方からはお城がどんな風に映っているのか?気になりますよね。こちらは22日(土)16時30分~17時30分の開催です。

▼萩原さちこさんによる記事はこちら

ワークショップで戦国時代の技を学ぼう

お城EXPOでは、さまざまなワークショップも展開。れきし工房による「あじろ編みで小物入れをつくろう」では、戦国時代に籠やうちわに使われていたあじろ編みの技術を用いて、小物入れを作ります(有料・500円)。また、「真田紐でつくるクリスマスリース」では、真田幸村が考案したと伝えられる真田紐を使ってクリスマスリースづくりを楽しめます(有料・1,500円)。

このほか、城郭写真家・畠中和久さんによるお城撮影が楽しくなる知識やインスタ映えするスマホ撮影術などを学べる「お城撮影の楽しみ方」、お城イラストレーター・香川元太郎さんによる「お城の絵を描こう」では、戦国の諏訪原城と、近世の犬山城をテーマにお城の描き方を伝授していただきます。楽しみながら、お城や戦国時代のことを学びましょう。

▼お城イラストレーター、香川元太郎さんへのインタビュー記事はこちら

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香川元太郎さん。城に興味を抱くきっかけになった〝迷路遊び〟と語る

ワンコインで楽しめるプログラムも充実

お城好きたちの心を満たしてくれるプログラム満載の「お城EXPO 2018」。トークショーやワークショップのほか、専門家たちによる講演多数。ワンコインでためになるお話が聴けるプログラムも充実しています。発掘調査の最新情報について現地の学芸員の方にお話しいただくセミナーの登壇者には、城びとの人気連載「お城の現場より~発掘・復元最前線」に執筆いただいた方もいらっしゃり、より詳しい最新の情報が生で聞けます!

城郭・戦国時代の専門家やファンを中心に注目を集める小牧山城(愛知県)。「ここまでわかった小牧山城」(有料・500円)では、小牧市教育委員会の小野友記子さんが、織田信長が若干30歳で初めての城づくりに挑んだ小牧山城について、発掘調査成果を読み解きながら信長の野望に迫ります。

周囲9㎞にわたって城下町を囲んだ総構は関東ローム層を掘り込んだ障子堀であり、その防衛力は絶大だった小田原城。「小田原北条の城を語る」(有料・500円)では、小田原北条氏の城と城下町について発掘調査成果を踏まえた最新の研究成果を、小田原城天守閣館長・日本城郭協会学術委員会委員の諏訪間順さん、小田原城学芸員の佐々木健策さんがお話。

「弘前城 平成の大修理 ー天守曳屋から石垣解体までー」(有料・500円)では、天守台天端に据えられた奇妙なイカ型角石など、最新の弘前城本丸石垣の解体調査成果を弘前市都市環境部公園緑地課 弘前城整備活用推進室の蔦川貴祥さんが報告。ちなみに、天守のお引越しの様子は、5Fのお城シアターの「HIROSAKI MOVING PROJECT」で見ることができるので、シアターのスケジュールも要チェック! 

2018年、天守曲輪の発掘調査において、新たに高さ2mにおよぶ石塁、隅櫓の礎石などが確認された浜松城については、「浜松城 豊臣と徳川の大改修」と題して、浜松市文化財課の鈴木一有さんが、徳川家康に代わって城主となった堀尾吉晴の大改修とみられるこれらの遺構の詳細を紹介します(有料・500円)。

▼各お城の「お城の現場より~発掘・復元最前線」記事はこちらをチェック!

お城の最新情報をチェックしたい人は、見逃せないプログラムです! このほかにも、進化するCG復元の舞台裏を、歴史復元画家・富永商太さんと城郭研究家・本岡勇一さんが解説する「最先端お城CG復元の秘密」、長篠城址史跡保存館 学芸員・後藤悠也さんと設楽原歴史資料館 学芸員・湯浅大司さんによる「長篠城と火縄銃」(有料・500円)もあります。

セミナーやワークショップに参加するには?

セミナーやトークショー、ワークショップに参加するには「参加券」が必要です(有料、無料含む)。「参加券」は、各セミナー・トークショー・ワークショップのスタートの1時間前(10時30分から開催するプログラムは10時)より、3Fインフォメーションカウンターにて配布、販売されます。数に限りがあるので、絶対参加したいプログラムの参加券の配布開始時間は要チェック!

展示やステージパフォーマンスとともに、お城に浸れる充実のプログラムで3日間をお過ごしください!

執筆/城びと編集部