【2023年度版】この秋に行きたい!艶やかな紅葉が美しい7城<西日本編>

暑さが鳴りを潜め、めっきり秋を感じるようになってきました。四季折々いつのお城もいいものですが、今しか見られないのが紅葉に彩られたお城。今回は西日本にある紅葉の名所となる城をイベントやライトアップの情報と一緒に紹介。西日本の今年の紅葉は11月中旬~11月下旬にかけて見頃を迎えると予想されています。※2023年10月6日、2023年度版の情報に更新。※イベントについては中止・変更となる場合がございますので、各自治体・観光協会・お城のホームページなどを確認の上、お出かけいただきますよう、お願いいたします。

彦根城/滋賀県彦根市]大名庭園を彩る秋の錦

玄宮園、天守、紅葉、彦根城
玄宮園から見た彦根城の天守。赤い紅葉と白く映し出された天守の対比が美しい

「井伊の赤備え」で有名な井伊家の居城だった彦根城(滋賀県)。国宝指定されている天守をはじめ、建物や石垣などが往時とほとんど変わらない姿で残っています。彦根城では城全体で紅葉を楽しむことができますが、特に見事なのが城主の庭園だった玄宮園。紅葉に彩られた天守を望める他、庭園全体に広がる魚躍沼(ぎょやくしょう)では逆さ紅葉を見ることも可能です。紅葉シーズン中は玄宮園への夜間入園ができるライトアップイベント(18:00~21:00※入場は20:30まで)も開催されます。

[城名]彦根城
[見頃]11月中旬〜12月上旬
[イベント名]錦秋の玄宮園ライトアップ2023
[開催時期]2023年11月18日(土)~12月3日(日)
[アクセス]JR彦根駅から徒歩約15分


二条城/京都府京都市]古都・京都を彩る綾錦

二条城、ライトアップ
二条城の天守台からは城全体を見わたすことができる。水堀と紅葉、御殿と紅葉など二条城ならではの光景を堪能しよう

二条城(京都府)は、徳川家康が上洛時の江戸幕府将軍の宿所として築いた城。幕末に15代将軍・徳川慶喜が大政奉還を宣言した場所としても知られています。紅葉の名所として名高い京都ですが、二条城もその例に漏れず美しい紅葉が楽しめます。堀や石垣と紅葉のコラボレーションは他の寺院では見られない光景なので、京都に紅葉を見に行く際は旅程に入れてみては。

10月27日から12月3日にかけて「二条城まつり2023」を開催。昼間は、秋期原画公開「菊と扇~〈黒書院〉四の間~」などの文化体験企画や、京都ならではの名産品を揃える店舗が集う「京の名産品展」などの催しが行われます。また、夜の二条城をデジタルアートで演出する「NAKED FLOWERS 2023 秋 世界遺産・二条城」も開催。唐門に投影されるプロジェクションマッピングやライトアップなど、昼とは表情の異なる二条城を楽しめます。

[城名]二条城
[見頃]11月中旬〜12月上旬
[イベント名]二条城まつり2023
[開催期間]2023年10月27日(金)~12月3日(日)
[アクセス]地下鉄二条城前駅から徒歩すぐ


姫路城/兵庫県姫路市]秋冷や白鷺の城も綾衣着て

姫路城、櫓、長堀、紅葉
姫路城の櫓や長塀の合間からのぞく色とりどりの紅葉は、ジオラマをのぞいているような鮮やかさだ

2015年に「平成の大修理」が終わり、“白鷺城”の名にふさわしい白さを取り戻した日本初の世界遺産・姫路城(兵庫県)。年間を通して城を楽しむことができますが、紅葉色づく秋もオススメ。赤や黄色に彩られた木々と白亜の城の見事なコントラストは、ぜひ見て欲しい景色です。隣接する庭園・好古園では、姫路城を背景に紅葉を楽しむこともできます。また、姫路城北側にある姫山公園では、紅葉がトンネルのようになり、素敵な空間を作り出しています。

[城名]姫路城
[見頃]11月中旬~12月上旬
[イベント名]なし
[アクセス]JR姫路駅からバス「大手門前」下車、徒歩約5分


和歌山城/和歌山県和歌山市]大名庭園で楽しむくつろぎのひととき

和歌山城、紅葉、紅葉渓庭園、池
和歌山城の紅葉渓庭園の紅葉。鮮やかな紅葉が池に映り込むさまが、何とも言えない風情を醸し出している

徳川御三家の一つ・紀州徳川家の居城だった和歌山城(和歌山県)。昭和時代に国宝に指定された天守は惜しくも空襲で焼失してしまいましたが、戦後に再建され2018年に再建60年を迎えました。江戸時代初期に造られた名勝西之丸庭園は、「紅葉渓庭園」の通称を持ち、秋には美しい景色が見られます。庭園内にある茶室紅松庵では、色づいた木々たちを鑑賞しながら、抹茶を楽しむことができます。

[城名]和歌山城
[見頃]11月下旬〜12月上旬
[イベント名]なし
[アクセス]JR和歌山駅からバス「公園前」下車すぐ


岡山城/岡山県岡山市]天守から見る紅葉楽土

alt
ライトアップされた岡山城。天守から眺めるのも良いが、城下を流れる旭川から天守を見上げるのも乙だ

岡山城(岡山県)は、天下人・豊臣秀吉に実子のように可愛がられた宇喜多秀家が近世城郭へと改修した城。漆黒の外観に金箔瓦が輝く天守は秀吉の大坂城天守を真似たものと言われています。2023年は11月17日から26日にかけて「秋の烏城灯源郷」が開催。天守とその周辺が提灯や灯篭で幻想的に照らし出されます。イベント期間中は天守の夜間開館(17:00~20:30。天守閣入場は20:00まで)も行われるので、他では見られない天守からの夜の紅葉を楽しんでみてください。隣接する岡山藩主の庭園・後楽園でも「秋の幻想庭園」を同時開催。後楽園から見る紅葉と天守も見事です。

[城名]岡山城
[見頃]11月中旬〜12月上旬
[イベント名]秋の烏城灯源郷
[開催期間]2023年11月17日(金)~11月26日(日)
[アクセス]JR岡山駅からバス「県庁前」下車、徒歩約5分

松山城(伊予松山城)/愛媛県松山市]幻想的な庭園ライトアップ

伊予松山城、紅葉、ライトアップ
ライトアップされた伊予松山城の二之丸史跡庭園には和傘などの小物も置かれ、幻想的な空間が演出される(二之丸・堀之内管理事務所提供)

賤ヶ岳の七本槍の一人・加藤嘉明が築いた伊予松山城(愛媛県)。現存12天守の一つである連立式天守は幕末に再建された最後の天守建築です。二之丸跡に整備された二之丸史跡庭園は、秋になるとヤマモミジが色づき日本庭園と見事な調和を見せてくれます。例年は11月中旬~下旬に日本庭園のライトアップも実施。「恋人の聖地」にも認定されている庭園でロマンチックな紅葉のライトアップを楽しんで見ませんか?

[城名]松山城(伊予松山城)
[見頃]11月下旬〜12月上旬
[イベント名]なし
[アクセス]JR松山駅からバス「大街道」下車、徒歩約5分


秋月城/福岡県朝倉市]小京都で感じる秋の情緒

秋月城、黒門、紅葉
町を見下ろす位置にある黒門は、秋月のシンボルとして親しまれている

秋月城(福岡県)は初代福岡藩主・黒田長政の三男・長興が立藩した秋月藩の居城。風光明媚であることから「筑前の小京都」とも称される秋月の中心地でしたが、現在は2基の門と水堀・石垣がわずかに繁栄の面影を伝えるのみです。城跡は長興を祀る垂裕神社となっており、城の大手門を移築した神門(通称・黒門)の周辺では毎年約20本のカエデが色づき、多くの観光客で賑わいます。

[城名]秋月城
[見頃]11月下旬〜12月上旬
[イベント名]なし
[アクセス]甘木鉄道甘木駅からバス「博物館前」下車、徒歩約10分


▼東日本の紅葉の記事はコチラ!

関連書籍・商品など