お城の秋到来! 山城ファンのメッカ・可児市で今年も開催「山城に行こう!」に行こう!!

2018年11月23日(金・祝)~25日(日)に岐阜県可児市(かにし)で開催される「山城に行こう!2018」。今年は「森長可の東美濃統一」をテーマに、豪華出演者によるトークショーや山城めぐりなど、お城ファン、歴史ファンに嬉しいプログラムが予定されています。今年のみどころをはじめ、来場者へのプレゼント企画など事前にチェックしておきたい情報をご紹介!
※25日に「城びと」ブースも出展します!プレゼント企画を実施しますので、ぜひお立ち寄りください♪ 詳細を追記しました(2018年11月15日追記)

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「山城に行こう!2018〜森長可の東美濃統一」のメインポスター。中央にいるのは“鬼武蔵”と恐れられた森長可(宮下英樹『センゴク一統記』第14巻[講談社より

豪華絢爛なトークショーにはあの師匠やマンガ家も!

秋も深まる11月は、山城歩きに最適の季節。草木が落ちて遺構が見やすく、雪に邪魔されることもないからです。岐阜県可児市で行われるイベント「山城に行こう!」は、毎年この山城歩きのシーズンに合わせて行われます。

今年のテーマは「森長可(もりながよし)の東美濃統一」。「森長可」も「東美濃」もピンとこない読者もいるでしょうから、少しだけ予習しましょう。森長可は織田信長や豊臣秀吉に仕えた戦国武将。その戦いぶりから「鬼武蔵」とも恐れられ、武田家を滅ぼした甲州攻めや北信濃をめぐる上杉景勝との戦いで戦功をあげました。この森長可が東美濃を統一したのは、織田信長が本能寺の変に斃(たお)れた後のこと。東美濃は現在の岐阜県東部一帯にあたり、可児市の美濃金山城をはじめ、岩村城(恵那市)や苗木城(中津川市)など、名城と名高い山城が多くあることでも知られています。本能寺の変後の混乱期にこの東美濃を統一し、天下の情勢に関わるようなバイプレーヤーとなった森長可ですが、続く小牧・長久手の戦いに秀吉方として参戦し、徳川家康との決戦で戦死を遂げます。まだ26歳の若さでした。

今年の「山城に行こう!」では、この森長可を主役に据えたプログラムが多く組まれています。中でも最大の注目は、1日目の11月23日(金・祝)に行われるトークショーでしょう。なんといっても出演者がすごい。山城伝道師を名乗るおなじみ春風亭昇太師匠に、お城業界随一のカリスマ・中井均先生とその盟友・加藤理文先生。お城鳥瞰イラストの作者として知らない人のいない香川元太郎さんと、城郭ライターの萩原さちこさんが登壇するのです! そして最大のサプライズは、マンガ『センゴク』の作者である宮下英樹さんが登場すること。『センゴク一統記』第13巻からスタートした「小牧・長久手の合戦編」では、「鬼武蔵」の名にふさわしい荒武者ながら、酒で身を滅ぼしてしまう人間味あふれるキャラクターとして、森長可が描かれています。

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小牧長久手の前哨戦である羽黒の戦いで、敵軍に突撃する“鬼武蔵”森長可(宮下英樹『センゴク一統記』第14巻[講談社]より)

専門家、マンガ家、落語家、イラストレイター、城郭ライターと異能の人たちがそろったトークショーで、これまで培っていた山城と森長可のイメージが一新されることは間違いありません。同じメンバーで行われた昨年のトークショーでは、昇太師匠の仕切りで即席のクイズ大会が開催されましたが、今年はどんな化学反応が起こるのでしょうか。なお、中井先生、加藤先生、香川さん、萩原さんは翌24日(土)のパネルディスカッション「東美濃の山城に行こう!」にも登壇しますので、そちらも見逃せません!

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昨年のトークショーでは、マンガ『センゴク』を題材にして山城の構造や攻城戦の解説がなされた。中央、立ち上がって解説しているのは足軽姿の春風亭昇太師匠

山城巡りでは思わぬサプライズも!

お城イベントの主役は、言わずもがな、その地にあるお城と、その城を訪れるみなさんです。可児市のお城を訪れるなら、イベントの2日目、24日(土)がいいでしょう。

この日はメイン会場である広見地区センターから、市内にある美濃金山城、久々利城今城へとシャトルバスが運行します。「可児市の山城って言われても何にも知らないし……」という人も安心してください。各城では地元の方々がボランティアとして、訪城者のみなさんをもてなし、ていねいに解説してくれるのですから。美濃金山城こそ続日本100名城に選ばれていますが、久々利城も今城も、小規模な国人領主の支城にすぎません。ただし、ボランティアの尽力で草木が伐採されていて遺構がわかりやすく、そこを地元の方が案内してくれるのです。「山城は行ったことがないし難しそう」と思っている人ほど、久々利城と今城を訪ねるとよいでしょう。山城がじつはハードルの低い存在であることがよくわかります。さらに、思いがけないふれあいとサプライズがあなたを待っていることでしょう。

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今城の様子。城内は草木がきれいに整備され、山城の“真の姿”を存分に鑑賞できる

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足軽姿の昇太師匠といっしょに久々利城を歩く参加者たち(2016年)。今年も各城で思いがけない出会いが待っているかもしれない

可児のイベントでは恒例となっている、訪城者に贈られるプレゼント企画は今年も実施! 昨年のプレゼントだった「縄張りレジャーシート」は城ファンの間で話題になりましたが、今年は縄張りシリーズ第2弾として、「縄張りクリアボトル」が用意されています。クリアボトルは水分補給が欠かせない山城歩きの必需品ですが、それに縄張りが描かれているなんて、間違いなく周りの城ファンに自慢できるアイテムでしょう。是非、3城を巡って、「縄張りクリアボトル」をゲットすべし!

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左は、城を訪れた際にもらえる「通行証」2枚と引き換えに交換できる「縄張りクリアボトル」(全3種 先着300個限定)。在庫があれば、25日の11時から会場で販売される予定だ(価格:1000円)。右はマンガ『センゴク権兵衛』第12、13巻に折り込まれたチラシと交換でゲットできる特製キーホルダー。こちらは先着1059(センゴク)名限定!

戦国研究のカリスマ・小和田哲男先生も登場! 

2020年のNHK大河ドラマが明智光秀を主役にした『麒麟がくる』であることはご存知のとおりですが、明智光秀と可児には深い関わりがあることをご存知ですか? 光秀の前半生は謎に包まれていますが、可児市内にある明智城が出生地の有力候補といわれているのです。さらに、城跡の北に位置する天竜寺には、明智氏歴代のお墓と光秀の位牌が伝えられています。

せっかく可児を訪れるのですから、これから注目武将となる明智光秀のことも知りたいですよね。そんな欲張りな人のために用意されたプログラムが、25日(日)に行われる「山城が誘う戦国史の魅力と楽しみ方~明智光秀と東美濃の城~」と題された講演会。お話いただくのは、戦国時代の専門家である小和田哲男先生。明智氏と可児にはどんな結びつきがあったのか、そして光秀の知られざる前半生には何があったのか、大河ドラマの予習をしちゃいましょう。

25日(日)にはさらに、毎回大盛り上がりの「チャンバラ合戦IKUSA」や、地元グルメが味わえる「戦マルシェ」、特製パネルにシールを貼って参加者全員でドット絵を完成させる「戦国武将を出陣させよ」、ポニーの乗馬体験できる「センゴク騎馬隊」などなど、老若男女誰でも楽しめる多彩なイベントを開催。「戦マルシェ」では「鉄砲火薬ごはん」「光秀の本能寺「焼き」そば」といったイメージの難しいメニューもありますが……、行って食してみろということでしょう!

25日は「城びと」ブースでプレゼント企画実施!(数量限定)

今回、「城びと」も「山城に行こう!2018」に参戦します!当日、開催会場の広見地区センターの「城びと」ブースに来ていただいた「城びと」会員(登録無料)の方に、オリジナルトートバッグをプレゼント(25日のみ。数量限定のため、なくなり次第終了します)。

「城びと」ブースで、スマートフォンの「城びと」の会員画面を見せてください。 ※プレゼントは、本登録されている会員の方のみにお渡しします。

「城びと」会員登録方法(無料) ※詳しくは「城びとの使い方|会員登録・プロフィール設定編」を参照してください!
①城びとトップページの「会員登録」をクリック/タップ
②名前とメールアドレス、パスワードなどを入力
③入力したメールアドレスに仮登録メールが届くので、そのURLにアクセス

以上見てきたように、お城鑑賞からトークショーに講演会、体験型アトラクションまで多種多様なイベントに彩られる3日間。お城好きや武将好きが楽しめるのはもちろん、くわしくない人ほど興味がわいて、新しい発見があるのが可児市「山城に行こう!」の魅力です。行かなきゃソンソン、いざ、出陣じゃ〜!

▼前回の「山城に行こう!」のレポートはこちら

▼「山城へ行こう!」公式サイトはこちら
※外部サイトへリンクします

執筆・写真/かみゆ歴史編集部(滝沢弘康)
「歴史はエンタテインメント!」をモットーに、ポップな媒体から専門書まで編集制作を手がける歴史コンテンツメーカー。手がける主なジャンルは日本史、世界史、美術史、宗教・神話、観光ガイドなど歴史全般。最近のお城関係の編集制作物に『カラー版 戦国の名城50』(中井均監修/宝島社新書)、『歴史REAL いま見るべき日本の名城』(洋泉社MOOK)、『廃城をゆく6〜石垣の城を極める!』(イカロス出版)など。

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