2019/06/18
ピックアップ!6月後半に開催される城イベント・展覧会
令和初の梅雨を迎えジメジメとした毎日が続いていますが、6月後半も各城では、湿気を吹き飛ばすような熱いイベントが催されています。大阪城の「大阪城の櫓YAGURA特別公開」や明石城の「坤櫓・巽櫓の特別公開」をはじめ、名古屋城では「裂の美」などの企画展が開催されます。
【大阪城/大阪府】大阪城の櫓 YAGURA 内部特別公開

公開される千貫櫓と多聞櫓(大阪城パークセンター提供)
重要文化財に触れるチャンス
重要文化財である多聞櫓、千貫櫓、焔硝蔵を土日祝限定で特別公開しています。かつて城内には天守をはじめ御殿や櫓、蔵など様々な建物が並んでいましたが、大火や空襲により多くの建物が焼失。今回公開される櫓などは、災禍を逃れて残った貴重な建造物です。また、失われた櫓にも注目し、以前城内にあった櫓をパンフレットやパネルを通して解説しています。※イベントは全て終了しました。最新の情報は事前にご確認ください。
【大阪城の櫓 YAGURA 内部特別公開】
開催日:2019年3月2日(土)〜2019年11月24日(日)
開催時間:10:00〜16:30(最終入場16:00)
開催場所:大阪城公園
料金:入場料:大人700円、中学生以下300円
URL:大阪城公園サイト
【名古屋城/愛知県】企画展 「裂の美」

企画展「裂の美」ポスター(徳川美術館提供)
尾張徳川家伝来、貴重で華やかな裂地を鑑賞
書画の表装や茶道具の包みにも用いられた金襴や更紗をはじめとする、海外から渡った華麗な裂地。中でも観賞用としても愛された「名裂地」は茶人たちにも愛され、重宝されていました。本企画展では「白地紋尽手更紗」や「米法山水図」など、数多くの裂地を遺している尾張徳川家のコレクションをひもといて紹介します。
【企画展 「裂の美」】
開催日: 2019年6月8日(土)〜2019年7月21日(日)
開催時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで、月曜休館)
開催場所:徳川美術館・蓬左文庫
料金:一般1200円、高大生700円、小中生500円
URL:徳川美術館サイト
【明石城/兵庫県】坤櫓・巽櫓の特別公開

坤櫓の内部(明石城築城400周年記念事業実行委員会提供)
築城400周年を記念し、櫓を毎日公開
築城400周年を迎えた明石城では記念事業の一つとして、春季と秋季の土日祝のみ公開していた坤櫓と巽櫓を毎日公開しています。日によってどちらかの櫓の1階を見学することが可能。貴重な文化財を見学できるチャンスをお見逃しなく!また、6月16日は両櫓が公開されるほか、7月20日~11月30日の土日祝は坤櫓の2・3階の公開も行っています。
【坤櫓・巽櫓の特別公開】
開催日:2019年3月23日(土)〜2019年11月30日(土)
開催時間:平日12:00〜13:00、土日祝 10:00〜16:00
開催場所:明石公園 坤櫓・巽櫓
料金:無料
【山崎城・田上山城・竹田城/愛知県】パネル展「秀吉と城 2」

パネル展「秀吉と城 2」の様子(名古屋市秀吉清正記念館提供)
秀吉が後半生に築いた城にせまる
大坂城、聚楽第、伏見城など壮麗な城郭を次々に築いた豊臣秀吉と、彼が行なった築城を紹介する企画展。本展では「秀吉と城1」(開催終了)に引き続き、山崎城や田上山城、竹田城など秀吉後半生に築かれた城にせまります。
【パネル展「秀吉と城 2」】
開催日:2019年4月27日(土)〜7月15日(月・祝)
開催時間:9:30〜17:00
開催場所:名古屋市秀吉清正記念館
料金:無料
URL:名古屋市サイト
外に出るのも億劫になりがちな梅雨の時期ですが、各地のお城では、屋内でも楽しめるイベントや企画展も催されています。この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
執筆者/かみゆ歴史編集部(相場和子)
「歴史はエンタテインメント!」をモットーに、ポップな媒体から専門書まで編集制作を手がける歴史コンテンツメーカー。