【2026年版】ピックアップ!9月に開催されるお城イベント・展覧会

まだまだ厳しい暑さが続く9月ですが、暦の上では秋で、日が暮れると涼しさも感じられますね。そんな9月は季節の風物詩を情緒豊かに楽しむことができるイベントが全国のお城でも開催されます。国宝・姫路城と彦根城での観月会をはじめ松江城での行燈ライトアップや名古屋城秋まつりなど、注目イベントをご紹介します。

姫路城/兵庫県姫路市】姫路城観月会2026

姫路城観月会2026
ライトアップされた姫路城を背景に和楽器の演奏やおもてなしが実施される(画像提供:姫路城イベント実行委員会事務局)

世界文化遺産の名城で秋の風情を楽しむ

姫路城では毎年、中秋の名月の日に合わせて三の丸広場で「姫路城観月会」を開催。今年も和楽器の演奏のほか、恒例の茶席・地酒のおもてなしが催され、落ち着いた雰囲気の中で秋の風情をゆったりと楽しめます。ライトに照らされる白亜の姫路城を、1年のうちで最も美しく見える月と同時に眺める、この時期しか体験できない風流な一夜をお楽しみください。

【姫路城観月会2026】
開催日:2026年9月25日(金)
開催時間:17:00~21:00
開催場所:姫路城 三の丸広場
料金:無料

彦根城/滋賀県彦根市】観月の夕べ

彦根城観月の夕べ
光に照らされた彦根城天守を玄宮園の庭から眺めることができる(画像提供:彦根観光協会)

池越しに眺める国宝天守と名月の美しさは格別!

彦根城を拠点に彦根藩を治めた井伊家の大名庭園「玄宮園」。彦根城天守閣や茂った木々を背景に“近江八景”を模して造られ、大きな池に突き出すように臨池閣(りんちかく)が立ち、情趣豊かな庭になっています。中秋の名月が見られる時期には「観月の夕べ」と題し、ライトアップされた夜間の園内を特別公開。さらに期間中は、通常は公開していない歴史的建造物「楽々園御書院」で呈茶席を設け、花と邦楽演奏のおもてなしで迎えます。9月19日から12月5日までの毎週土曜と9月20~22日・10月11日・11月22日には彦根城の夜間公開(天守入場可)も実施しますので、秋の夜長を彦根城と玄宮園で情緒たっぷりに過ごしてみませんか。

【観月の夕べ】
開催日:2026年9月19日(土)~10月4日(月・祝)の土日祝
開催時間:18:00〜21:00(最終入場20:30)
開催場所:名勝 玄宮楽々園(特別公開エリアは玄宮園のみ)
料金:大人900円(昼間に購入した彦根城・玄宮園観覧券では入場できません)

松江城/島根県松江市】松江水燈路 2026

松江水燈路 2026
画像提供:松江観光協会

松江城下町が行燈や光のアートで情緒豊かに彩られる

国宝・松江城の城内をはじめ、風情ある街並みが残る塩見縄手や武家屋敷などをライトアップするイベントを実施。地元のアーティストがデザインした布地を使った行燈や市民の手作り行燈など、大小の行燈と多彩な光のオブジェで城下町一帯を彩ります。光と影によって松江城下町が普段と異なる趣きを醸し出す、幻想的な風景をお楽しみください。

【松江水燈路 2026】
開催日:2026年9月26日(土)~10月18日(日)の土日祝
開催時間:18:00~21:00
開催場所:松江城および松江城周辺
料金:無料

会津若松城/福島県会津若松市】会津まつり 会津藩公行列

会津まつり 会津藩公行列
会津藩公行列は会津若松城本丸での出陣式から幕を開ける(画像提供:会津まつり協会)

会津まつり 会津藩公行列
勇壮な武者たちが隊列を組む会津歴代領主の行列は圧巻(画像提供:会津まつり協会)

会津歴代領主の行列が城下町を勇壮に練り歩く

毎年9月に福島県会津若松市で3日間にわたって開催される会津まつり。そのメインイベントとして人気なのが2日目の「会津藩公行列」です。武者や白虎隊や娘子隊などに扮した総勢約600名が会津歴代領主の隊列を編成し、出陣式が行われる会津若松城を出発して市内一円を盛大に練り歩きます(女優の綾瀬はるかさんが今年も参加します)。各所では奴隊による毛槍による所作も披露され、藩政時代の城下町にタイムスリップできます。1年で最も会津の魂が躍動する瞬間をぜひ目撃ください。

【会津まつり 会津藩公行】
開催日:2026年9月20日(日)
開催時間:出陣式9:30、出陣10:30
開催場所:会津若松城本丸 特設ステージ
料金:無料

名古屋城/愛知県名古屋市】名古屋城秋まつり

名古屋城秋まつり
期間中は本丸御殿が特別公開され、室内の絢爛豪華な襖絵なども鑑賞できる(画像提供:名古屋城総合事務所)

秋の名古屋城を多彩なイベントで満喫!

毎年恒例の「名古屋城秋まつり」を今年も開催。約2ヵ月の期間にわたって、秋の盆踊り大会、地元の演者による伝統芸能猿まわし公演、轟音が響き渡る火縄銃実演、メンバー10名が全員出陣する名古屋おもてなし武将隊17周年祭、名古屋・尾張地域の伝統工芸の技を学んだり甲冑や着物を着て城内を散策できる体験ブースなど多彩なイベントを実施します。さらに注目したいのが、今年初の夜間ライトアップ。金の文化をテーマにプロジェクションマッピングとレーザー・ライティング・ミスト演出を組み合わせた「Be GOLD」、名城公園で光と影のアート空間やフォトスポットを展開する「MEIJO NIGHT LOOP」など、秋の夜長を鮮やかに彩ります。他にも、普段入ることができない本丸御殿の夜間特別公開や、特別史跡でもある二之丸庭園のライトアップなど、名古屋城の魅力をより体感できる催しもお見逃しなく!

【名古屋城秋まつり】
開催日:2026年9月19日(土)~11月23日(月・祝)
開催時間:9:00~16:30(閉門17:00)※イベントによって開催時間が異なります
会場:名古屋城
料金:一般500円

高知城/高知県高知市】土佐藩と山内家 ―土佐20万石の260年―

土佐藩と山内家 ―土佐20万石の260年―
画像提供:高知城歴史博物館

山内家ゆかりの名品を通じて土佐藩の歴史を紐解く

江戸時代に土佐一国の新たな主として入国した山内家。歴代16代の土佐藩藩主たちは明治維新を迎えるまでの260年間、地形風土に応じた藩政を行い、郷土色豊かな魅力ある土佐国を守り育てました。そんな土佐藩の歴史を、山内家ゆかりの名品を通じて紐解く企画展を開催。江戸時代初期の土佐国絵図、4代藩主・山内豊昌所用の兎耳形兜、徳川将軍家と外様大名・山内家の関係性を物語る太刀など、歴史的な背景を想起させる史料を展示します。土佐藩政の展開や大名道具・土佐の文化を紹介する総合展示室と合わせ、400年の歴史旅を高知城のふもとでお楽しみください。

土佐藩と山内家 ―土佐20万石の260年―
左:土佐国絵図 右:兎耳形兜(画像提供:高知城歴史博物館)

【土佐藩と山内家 ―土佐20万石の260年―】
開催日:2026年9月19日(土)~12月6日(日)
※10月19日・20日は一部展示資料入れ替えのため休室
開催時間:9:00~18:00(日曜は8:00~18:00。最終入室は閉館30分前)
開催場所:高知城歴史博物館 3階特別展示室
料金:一般800円、高知城とのセット券1040円(いずれも常設展含む)

【岐阜県中津川市】苗木城築城500年記念企画「苗木城築城500年展」

苗木城築城500年記念企画「苗木城築城500年展」
画像提供:中津川市苗木遠山史料館

天空の山城と苗木遠山家の歴史を振り返る

植苗木を拠点としていた遠山氏が、大永6年(1526)に苗木城を築城し移り住んでから今年で500年を迎えます。これを記念し、中津川市苗木遠山史料館で「苗木城築城500年展」を開催。徳川家康に仕えた遠山友政の陣羽織、遠山家の甲冑、時代ごとの苗木城絵図、国重要文化財に指定された刀剣などの貴重な史料を展示します。歴代藩主と苗木遠山家の略史をまとめた年表と合わせて、苗木城500年の歴史に思いを馳せてください。

【苗木城築城500年記念企画「苗木城築城500年展」】
開催日:2026年7月18日(土)~12月20日(日)
※月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休)
開催時間:9:30~17:00(最終入館16:30)
開催場所:中津川市苗木遠山史料館 2階特別展示室
料金:一般330円

【愛媛県西予市】特別展「伊予松山城 ―城郭・御殿・城下町―」

特別展「伊予松山城 ―城郭・御殿・城下町―」
画像提供:愛媛県歴史文化博物館

江戸時代から近世まで松山城と城下町の変遷に迫る

豊臣秀吉の子飼衆で「賤ヶ岳の七本槍」の1人に数えられる加藤嘉明は、関ケ原合戦後、西国の押さえとして最重要視された伊予において松山城を築城。その後、蒲生忠知を経て徳川家康の甥にあたる松平定行が入り、以降幕末に至るまで久松松平家の居城となりました。そんな松山城と城下の変遷を、元禄期の松山城下を俯瞰して緻密に描いた松山城下図屏風をはじめ、各時期の城下絵図を通じて紹介します。ほかにも、江戸時代の安定期に藩政の中枢として使われた三の丸御殿を描いた「三之丸絵」や、新しく発見された旧松山藩主久松家歴史資料も展示。貴重な史料や最新の研究成果を通じて、松山城とその城下町の姿に迫ります。特別展の関連講座も合わせてご参加ください。

【特別展「伊予松山城 ―城郭・御殿・城下町―」】
開催日:2026年9月19日(土)~11月23日(月・祝)
※月曜休館(第1月曜日は開館、翌火曜日が休館)
開催時間:9:00~17:30(最終入館17:00)
開催場所:愛媛県歴史文化博物館
料金:特別展観覧券650円(常設展示室は別途700円)

【愛知県名古屋市】特別展「名古屋には秀吉がおるでよ! ―秀吉と尾張の歴史―」

特別展「名古屋には秀吉がおるでよ! ―秀吉と尾張の歴史―」
プレオープン記念として「特別展 リトアニア ―バルトの森に響く歌―」と同時開催(画像提供:名古屋市博物館)

ふるさと尾張との関係を軸に天下人・豊臣秀吉の生涯をたどる

天下人・豊臣秀吉は尾張に生まれ、若くして故郷を離れますが、その後も尾張を政治的に重要視しました。特に天下統一後から関係を深め、名古屋を中心とする尾張に数々の伝説や伝承が残っています。本展では、そうしたこれまであまり注目されてこなかったふるさと尾張との関係を軸に、秀吉の生涯をたどります。小牧長久手合戦図屏風、太閤花見図屏風、豊臣秀吉朱印状、太閤記などの貴重な史料のほか、本物の火縄銃やレプリカの天正大判に触れることができる体験展示もあるので、ぜひお楽しみください。

特別展「名古屋には秀吉がおるでよ! ―秀吉と尾張の歴史―」
太閤花見図屏風(左隻) 桃山時代 名古屋市博物館蔵(画像提供:名古屋市博物館)

特別展「名古屋には秀吉がおるでよ! ―秀吉と尾張の歴史―」
豊臣秀吉朱印状 文禄4年(1595)8月3日付 個人蔵(画像提供:名古屋市博物館)

【特別展「名古屋には秀吉がおるでよ! ―秀吉と尾張の歴史―」】
開催日:2026年9月5日(土)~11月1日(日)
※毎週月曜と第4火曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休)
開催時間:9:30~17:00(最終入館16:30)
開催場所:名古屋市博物館
料金:一般1400円

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執筆/城びと編集部