日本城郭検定がオンラインで無料!?城びと編集部員がオンライン入門級を受けてみた

日本城郭検定にオンライン入門級が誕生したのをご存知ですか? しかもこの入門級、オンラインで受けられる上に、なんと無料なのです!! さっそく城びと編集部員もチャレンジしてみました。お城知識に偏りがある面子の結果はいかに!? 試験のネタバレなしで、お届けします(あ、でも試験に出たジャンルは分かってしまうので、まっさらな状態で受けたい!という人は、受験後にお読みください)。日本城郭検定1級トップ合格の小城小次郎さんのアドバイスも!

お城の検定「日本城郭検定」とは?

「日本城郭検定」は、公益財団法人日本城郭協会が主催する「城」がテーマの検定。「日本の財産である、城の奥深い魅力をより多くの人に知って欲しい――そのような思いのもとに立ち上がった城を愛するすべての人のための検定」(公式HPからの引用)です。

今回からオンラインで、しかも無料で受験できる「入門級」が新たに設置されました! 検定はほかに3級・2級・準1級・1級とあり、3級はお城好き・歴史好きな方むけの初級ですが、1級ともなるとお城全般に関して広く深い知識を持つ専門家級で、平均合格率はなんと、4.9%の超難関! 
※4級は第17回をもって終了

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新設されたオンライン入門級!(https://www.kentei-uketsuke.com/shiro/online/

▼日本城郭検定について詳しくはこちら
「第18回日本城郭検定 申込受付開始!~知の天守閣へ、いざ。~」
 

城びと編集部員が「オンライン入門級」に挑戦!

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「城びと」は「お城のあれこれを初心者でもわかりやすく」をモットーに、初心者(である編集部員)が疑問に思ったテーマや興味を持った事柄を、スペシャリストの先生やマニアの方に記事にしていただいているメディア。日々お城にふれてはいますが、自分たちがどの程度の知識を持っているのかわからない! という現状なので、はたして入門級の知識はついているのか、編集部員3人が受験してみました。ちなみにこんなメンバーです。
 
編集部員A(以下A):大阪生まれ大阪育ちの関西人。大阪城で鬼ごっこをした記憶はあるが、お城として訪れたのは「城びと」を担当するようになってから。一番多く訪れているお城は小田原城!  城びとtwitterでよく実況をやっている。お城歴は約2年。
 
編集部員B(以下B):東京生まれの東京育ち。旅行好きで、今思うといろいろなお城に行ってはいるが、背景バックに写真を撮ったか石碑と一緒に撮影した思い出ばかり。2016年のお城EXPOに遊びに行って、初めてお城と出会う。よく行くお城は江戸城。お城歴約4年。
 
編集部員C(以下C):神奈川生まれの神奈川育ち。最寄りのお城は小机城。編集部で唯一、もともと歴史好き。最近は御城印や武将隊にはまっていて、「城びと」がお城EXPOで展示している超思い入れたっぷりの御城印帳を作り上げている。お城を愛する人、みな仲間! お城歴は約2年。

まずは「オンライン入門級」受験結果をご報告!

オンラインなので、申し込んですぐに検定を受けられ、さらにその場で結果まで出てしまいます! そのスピード感にドキドキ。さてさて結果はいかに…。

編集部員A:39点、編集部員B:44点、編集部員C:42点・・・50点満点中30点以上で合格、ということでめでたく3人とも合格しましたー!(ドンドンパフパフ!)

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証拠のスクリーンショット
 
編集部員A(以下A):検定、普通に分からなかった(笑)。合格してよかった! でもたとえ不合格でも、もう1回チャレンジできるから、着実に知識が増えるのがいい。
 
編集部員C(以下C):私も悩んだ問題多かったです。歴史ではなくお城自体に対する問題は、半分以上ヤマカンで解きました。
 
編集部員B(以下B):4択だったから、結構スイスイいけました。記述式だったら、とても無理だけど(笑)。制限時間も1時間とあるけれど、みんな10~20分程度で受験できましたよね。申し込み自体もすごく楽で。申し込んですぐに返信がきたから、思い立ったらすぐ受験できるのもいい!
 
A:まあ、時間が早かったのは、分からない問題は考えても分からないって割り切っていったからっていうのもある(笑)。
 
C:「城びと」を運営しているというと「相当お城や歴史に詳しいんでしょう」とか、「もともと好きで立ち上げたんですか?」と言われることが多いですよね。
 
B:実はみんな初心者で、知識ゼロから始めているんですよね。まっさらな状態からお城を知っていく過程で感じる疑問や興味を持ったことをテーマに選んで、先生方やライターさんに執筆していただくのが基本姿勢なので、「城びと」を通して学んでいる感じ。
 
A:ちなみに今回の企画は、最初は城びとアンバサダーの方にお願いしようと思っていて参加を打診したところ、お城に詳しい人が多くて(笑)。やはりここは初心者レベルの私たちの登場かと。なんといっても「入門級」だし。

受けて実感! 自分の知識の曖昧さ

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C:受けてみてどうでした? 悔しいのが、城びとの商品「はじめてのお城ガイドマップ」を作ったお城の問題を間違えてしまったこと…。知っていたのに!
 
A:うっかり間違えちゃうことありますよね。今回の問題は、「城びと」の記事を熟読していれば解けるものが結構あった気が(笑)。
 
B:受けてみて、自分の苦手分野がさらけ出された感じ。もともとそれなりに詳しいところと、まったく知識がないところがあるかなと思っていたんですが、それが客観的に確認できる。悩んだ問題は、正解していても知識がちゃんと定着していないということだし。
 
A:たしかに。私は庭園と武将が全然ダメだった。
 
B:私は平城かそうじゃないかとか、立地系の問題がグダグダ。
 
C:あれ? 庭園とか、平城とか、そんな問題ありましたっけ?
 
A:こっちも平城はなかった気が…もしや…問題が違う?
 
B:たしか結果画面に問題載ってましたよね。突き合わせてみましょう…あ! 一部違う! 問題がランダムになっている!
 
C:凝ってる…。皆が同じ問題というわけではないんですね。

A:3人の問題を見比べると、まんべんなくいろいろなジャンルが出題されている印象。

C:確かに。私は城郭名は分かるけれど、詳細は知っているようでぜーんぜん覚えてなかったことが発覚! これでいいのか城びと編集部員!?(笑) 特に行ったことがないお城のことはうろ覚えもいいとこでしたね。みんなどうやって覚えているんだろう…。

ってことで、ここで助っ人を呼んじゃいましょう。「助けてー小城さんマン!!」

城郭検定1級の猛者に、お城の知識を増やすコツを聞く 

超難関の城郭検定1級をトップで合格した、城びとアンバサダーの小城小次郎(おぎこじろう)さんが召喚された!

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ドドン!小城さんマン登場!!

小城さんマン:誰が「小城さんマン」やねん! せめてマエストロとかマイスターとか、もう少しカッコよく!

C:ダサかっこいいのに~!

B:では改めて、マエストロ小城に質問です! 行ったことがないお城のことは、どうしても覚えづらいです。とはいえ、すべてのお城を訪れるのはなかなか難しいし、そのあたり、どうやって知識を増やしていますか?

マエストロ小城(以下、小城):そうですね。そのお城の「ビジュアル」を記憶の「核」にして、雪だるま式に知識をくっつけていく方法で増やしています。

B:雪だるま式…具体的には?

小城:まずお城の写真を何枚も見て、お城の名前を「ビジュアル」で記憶していきます。それからその記憶した写真に知識を足していくんです。たとえば「これは松本城だから…国宝で、国宝の城は天守が5つ、御殿が1つあって…徳川から豊臣に走った石川数正が与えられたお城で…天守は漆塗りで…昔は傾いていたらしくて…」みたいに。

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脳裏に浮かぶ松本城の姿。ここに知識をくっつけていく!

C:字面で覚えるのではなく、脳裏に浮かんでいる●●城に、知識の付箋を貼っていく感じなんですね。まさに築城だ。なるほど! 

B:知識をくっつけていく…。でも、お城っていろいろな要素があるから、知識をくっつけていく時に、興味のあるところとそうでもないところが出てきますよね。検定を受けるとなると、まんべんなく知識を求められるから、興味を持つようになるコツや、覚えたくなるコツってありますか?

小城:興味のないことを覚えるほど大変なことはないですよね。私の場合は建築用語が辛かったです。それでどうやって覚えたかというと、「口」です。

A:「くち」!?

小城:たとえば天守などの破風につけられた飾りの「懸魚(げぎょ)」。「懸魚には主に3種類あって、ウメバチ懸魚とカブラ懸魚となんとかなんとか懸魚と…」みたいに、誰かに話しかけたり独り言を言ったりして、口の形で覚えたんです(笑)。声に出すことで「耳」も使うし、人に話す場合は自分の中で知識を整理する必要がありますから、結局頭も使う。

A:五感を意識的に活用するんですね。・・・にしても、たとえにするのが「懸魚」ってマニアック!

B:ウメバチ懸魚とカブラ懸魚・・・「どんなもの?」「3つめのなんとかなんとか懸魚って何?」と、思わずググって調べてしまった! 「懸魚は主に3種類」は今覚えられた気がします(笑)。

C:たしかに誰かに教えると知識が身につくって言われるから、つぶやくのは良さそう! お城以外でも使えそうですね。あ、さらに質問が! 今、実際にお城に行くのが難しい状況ですが、ステイホームだからこその勉強法はありますか? できれば、面白くてどんどん頭に入ってくる夢の方法(笑)の伝授をぜひ!

小城:夢の方法なんかありませんよ。

A:バッサリ(笑)。

小城:ただ、お城のオンラインオフ会などに参加するというのは、楽しいし知識も仲間も増えるという点で、夢の方法に近いかもしれません。先ほどの口の形にも通じるんですが、一番知識を得られるのは「誰かとの会話」。オフ会でお城に詳しそうな人を質問攻めにしちゃう、なんていうのも有効だと思います。まあ私はよくしゃべりますし、近くに私を置いておくのが最適な方法だと言われたことはありますが(笑) 。

C:あった、夢の方法! さすが小城エもん!

小城:呼び方! あとは「地図を見る」のもお勧めです。最近のオンライン地図にはかなり小さなお城まで記されているものがあるので、「あ、こっちにもあっちにもお城がある!」みたいな感じでお城を拾っていくのも楽しいですね。航空写真で堀や土塁の跡をたどってみるのもいい。こういう行為がお城の知識を雪だるま化していく際の「核」をたくさん生み出すことにもつながります。

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「城びと」サイトの「お城をさがす」ページにもたくさんお城が!

C:頭の中のお城マップが広がっていくわけですね。マエストロ小城から見て、初心者はこのオンライン入門級をどう活かしていくのがお勧めですか? たとえば、私たちが1級を目指したい!と思った時、どうしていくのがいいでしょう? 

B:たしかに、初心者にはお城の海は広すぎて、何から勉強すればいのか呆然としてしまいがち…。

小城:勉強だと思わずに、まずは好きになることが大事だと思います。「お城が好きだ」と思える方であれば、先ほどの松本城の例のように雪だるま式に知識を膨らませていくだけで2級くらいまでは手が届くのではないでしょうか。

A:2級! 城郭検定を受験されている方、わりと皆さん2級までは…って話を聞きます。

小城:そうですね。準1級や1級になると、正直ちょっと大変です。でも別に1級でなければ就職に困るわけでもありませんから(笑)、楽しく狙えばよいのではないでしょうか。

B:楽しく狙う! いいですね!

小城:1級を狙えるほどの知識があってもまだまだ知らないことがたくさんあって、「ひゃー、知らなかった」と感動するから身に着く。実際にお城に行かれるようになったら、下調べしないで行って、見どころを見落としたことに後で気づいて悔しがるのもいい(笑)。そんな感動を積み重ねれば重ねるほど、1級が近くに見えてくるはずです。

C:悔しくて覚えるってありそう! 知識じゃなく、感動を積み重ねていく。なんだかすごくロマンがある! 燃えてきました!! 
 
以上、お城マスターなマエストロ小城と発展途上な編集部員たちの座談会でした。お城の楽しみ方はたくさんありますが、無料のオンライン入門級受験、腕試しにおすすめです! 受験なさった方はぜひ、ツイッターで結果をお知らせください。ちなみに、名古屋おもてなし武将隊の豊臣秀吉さまも受験なさったみたいですよ!

▼マエストロ小城が1級を取得するに至った経緯をご本人が執筆した記事はこちら!
「合格者、小城小次郎が伝授!日本城郭検定1級への手引き「お城を感動で覚えよう!」」

城郭検定オンライン入門級概要
出題形式:50問出題 四者択一
制限時間:60分
合格基準:30問以上正解で合格
受験料   :無料
認定証   :合格後すぐにダウンロード可能

執筆:城びと編集部 協力:小城小次郎 写真提供(小城さんマン・松本城):小城小次郎
監修・協力:日販セグモ株式会社

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