2026/02/24
【2026年版】ピックアップ!3月に開催される城イベント・展覧会
厳しかった寒さも少しずつ和らぎ、春の到来を予感させてくれます。そんな3月には、全国のお城でも春の到来を感じさせるイベントが開催されます。今回は、桜の開花時期に合わせて各地で催されるお城まつりや、国重要文化財に指定されている大阪城の櫓の内部特別公開など、今しか体験できない注目のお城関連イベントをご紹介します!
【大阪城/大阪府大阪市】令和8年 重要文化財 大阪城の櫓YAGURA特別公開

千貫櫓(左)と多聞櫓(右) 画像提供:大阪城パークセンター

左:多聞櫓の内部 右:千貫櫓の内部(画像提供:大阪城パークセンター)
国重要文化財の貴重な建造物で“迎撃の拠点”の歴史を感じる
豊臣秀吉が天下統一の拠点として築き、大坂の陣の後に徳川幕府によって築き直され、幕府の西国支配の拠点となった大阪城。明治維新の動乱に伴う大火や第二次世界大戦の空襲などによって天守をはじめ多くの建物が焼失しましたが、多聞櫓・千貫櫓・乾櫓など一部の建物はそうした災禍をくぐり抜けて現存し、国の重要文化財に指定されています。
これら3つの貴重な古建造物内部は普段は非公開となっていますが、昨年に引き続き特別に見学できることに! 大手口桝形の石垣の上に建つ多聞櫓、大手口を守る隅櫓であり城内の現存建造物で最も古い千貫櫓、さらに大手口から京橋口までの広い範囲を見渡すことができる乾櫓を公開します。江戸時代の櫓の中を直接鑑賞し、当時の情景を思い浮かべながら歴史を感じてください。
【令和8年 重要文化財 大阪城の櫓YAGURA特別公開】
開催日:[多聞櫓・千貫櫓]2026年3月14日(土)~5月24日(日)の土日祝および3月28日(火)~4月12日(土)・4月29日(水・祝)~5月6日(水・休)、9月5日(土)~11月39日(日)の土日祝および9月19日(土)~9月27日(日) [乾櫓]7月18日(土)~8月16日(日)の土日祝
開催時間:10:00~16:30(最終入場16:00)
開催場所:大阪城
料金:櫓共通券(櫓の入場料+西の丸庭園の入園料)900円 、セット券(櫓の入場料+西の丸庭園の入園料+大阪城天守閣入館料)2000円
【二条城/京都府京都市】二条城 2026 SAKURA NIGHTS


画像提供:株式会社シンユニティ
春の夜桜を楽しみながら幻想的な没入体験へ
世界遺産・二条城で毎年恒例となっている桜まつりの時期に合わせて、夜間に没入体験イベント「二条城 2026 SAKURA NIGHTS Immersive Theatre & Projection Mapping」を開催。唐門などの歴史的建造物が優美にライトアップされる中、国宝・二の丸御殿で夜間特別観覧を実施。静けさに包まれた夜の御殿で、金彩障壁画や建築意匠などの特別な美をより深く体感できます。
ほかにも台所前では、日本アカデミー賞受賞・安田淳ー監督が演出する城劇(しろげき)「陰陽師瑞希の時空戦記 寛永行幸を救え!」を上演。大規模LEDディスプレイによるデジタル映像と役者による生の演技が融合し、従来の舞台や映像作品とは異なる圧倒的スケールの演劇体験をお届けします。さらに、徳川将軍が後水尾天皇を二条城に招いてもてなした“寛永行幸”の記憶を、桜をモチーフとするプロジェクションマッピングで描出。光の花びらとなった夜桜と歴史が重なり合う、幻想的な体験を楽しむことができます。
【二条城 2026 SAKURA NIGHTS】
開催日:2026年3月19日(木)〜4月19日(日)
開催時間:18:00〜22:00(最終入城21:00)
開催場所:元離宮二条城
料金:入城料+二の丸御殿夜間観覧料2000円、入城料+城劇3800円、入城料+二の丸御殿観覧料+城劇4300円 ※曜日・特定日により金額変動。事前購入割引あり
【松江城/島根県松江市】国宝松江城 お城まつり

画像提供:松江市観光振興課
国宝・松江城で時代絵巻を楽しもう!
毎年桜のシーズンの風物詩である「国宝松江城 お城まつり」を今年も開催。「城中いきなり時代劇」など歴史や伝統を感じられるイベントを行うほか、本丸開放時間を夜9時まで延長して桜をライトアップ。風情ある夜桜見物を楽しませてくれます。さらに期間中の4月4日には「松江武者行列」を実施。約400年前に城下町松江の礎を築いた堀尾吉晴公とその一行が松江城に入城する様子を、総勢約170名の武者や姫が松江城周辺を練り歩いて再現します。絢爛豪華な時代絵巻をぜひお楽しみください。

堀尾吉晴公とその一行が約2時間かけて城下町を練り歩く「松江武者行列」(画像提供:松江市観光振興課)
【国宝松江城 お城まつり】
開催日:2026年3月25日(水)~4月8日(水)
開催時間:イベントによって時間が異なります(松江城本丸開放時間延長は21:00まで)
開催場所:松江城山公園内
料金:無料
【熊本城/熊本県熊本市】春のくまもとお城まつり

全国各地の武将隊のパフォーマンスやステージイベントがお城まつりをにぎやかに盛り上げる(©熊本城おもてなし武将隊)
伝統芸能や武将隊が熊本城の春を盛り上げる
熊本城を通じて日本の歴史と文化に触れてもらうため、毎年春と秋に開催している恒例のイベント。春のお城まつりでは古武道演武会、太鼓響演会、薪能などの伝統的な催事・音楽イベントや、九州のお祭りが大集合する「九州がっ祭」などのステージイベントで会場を盛り上げます。さらに3月7日・8日には、熊本城おもてなし武将隊をはじめ全国各地の武将隊が集う「熊本城で会おう~武士の魂~」も実施! 他にもクイズウォークやキッチンカーの出店など楽しいイベントが満載です。
【春のくまもとお城まつり】
開催日:2026年3月7日(土)~3月22日(日)の土日祝
開催時間:イベントによって時間が異なります
開催場所:熊本城二の丸芝生広場ほか
料金:無料
【大和郡山城/奈良県大和郡山市】大和郡山お城まつり

追手向櫓と満開の桜が織りなす絶景はこの季節ならでは(画像提供:大和郡山市観光協会)
満開の桜に彩られた豊臣秀長ゆかりの城で春の到来を感じる
NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主人公・豊臣秀長の居城であり「日本さくら名所100選」にも選ばれている大和郡山城では、桜の開花時期に合わせて「大和郡山お城まつり」を毎年開催。期間中は夜桜ぼんぼりが灯されるとともに、天守台もライトアップされ、大和郡山城を昼とは異なる幻想的なムードに彩ります。また城下町では金魚品評会や子どもたちによる時代行列・白狐渡御など、多彩なイベントを実施します。
【大和郡山お城まつり】
開催日:2026年3月24日(火)~4月7日(火)
開催時間:ライトアップ18:00~21:00
開催場所:大和郡山城跡および城下町
料金:無料
【静岡県静岡市】静岡新聞社 静岡歴史トークショー「小和田哲男と鬼頭里枝のおしえて!ニッポンの城」【駿河編】

画像提供:静岡新聞社
小和田哲男先生が駿河の戦国ドラマを解き明かす
戦国史研究の第一人者である小和田哲男先生が、「ニッポンの城」をテーマにした特別講演会に出演。今回クローズアップする地域は、徳川家康が幼少期を過ごし、天下統一後に大御所として政治の実権を握って最期を迎えた駿河です。駿府を本拠地に活躍した今川氏の今川館や、その後の駿府城主の変遷など、戦国大名たちが築いた静岡の城を取り上げます。数々の名城を通じて戦国ドラマを紐解くトークショーにぜひご参加ください。
【静岡新聞社 静岡歴史トークショー「小和田哲男と鬼頭里枝のおしえて!ニッポンの城」【駿河編】】
開催日:2026年3月19日(木)
開催時間:13:30〜15:00(13:00開場)
開催場所:グランシップ 中ホール
料金:無料(HPから事前申込。定員1000人。応募多数の場合は抽選)
【愛知県名古屋市】特別展「三日月兼光と備前の名刀」

画像提供:東建コーポレーション株式会社
上杉謙信ゆかりの名刀が待望のお披露目!
国宝、重要文化財、重要美術品といった貴重な刀剣・日本刀を展示する名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」で、南北朝時代から現代へと受け継がれた名刀・三日月兼光を展示する特別展を開催。三日月兼光は上杉謙信の愛刀として上杉家に伝来し、戦後は長らくアメリカに渡っていましたが、同館の所蔵となり公開されることになりました。なお本展では三日月兼光を作った備前の名工たちによる名刀も合わせて公開。戦に生きた戦国武将たちの息吹を感じ取る機会をぜひお見逃しなく!
【特別展「三日月兼光と備前の名刀」】
開催日:2026年3月21日(土)~5月31日(日)※3/30・4/6・4/27・5/4・5/8除く月曜休館
開催時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
開催場所:名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」北館4階特別展示室
料金:1200円
【熊本県菊鹿町】鞠智城跡特別研究成果報告会

画像提供:歴史公園鞠智城・温故創生館
大和朝廷が築いた古代山城の実像に迫る
7世紀後半に大和朝廷が唐に対する九州の守りを固めるために築いた鞠智城。これまでの発掘調査で鼓楼や米倉など多くの建物跡が見つかり復元されていますが、熊本県では城跡研究の裾野を広げるるため、若手研究者を公募・選考し採用者の研究を1年間支援しています。そして来たる3月8日に、令和7年度採用者4名による研究成果の報告会を開催。鞠智城の防御構造や地域の在地社会などをテーマに、古代山城の実像に迫ります。
【鞠智城跡特別研究成果報告会】
開催日:2026年3月8日(日)
開催時間:12:50~16:30(開場受付12:00)
開催場所:熊本県立大学 大ホール
料金:無料(HP・電話・郵送で事前申込。定員200人先着順)
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執筆/城びと編集部










