2025/04/23
【2025年版】ピックアップ!5月に開催されるお城イベント
心地よい陽気に包まれ、さらにゴールデンウィークの大型連休も到来! そんなお出かけにうってつけのシーズンである5月には、お城や歴史好きが楽しめるイベントも連休を中心に全国各地で多数開催されます。小田原城や姫路城などの名城を舞台にしたお城まつりや武者行列、さらに安土城や鳥取城の歴史に迫る企画展など、注目のイベントをご紹介します。
【小田原城/神奈川県小田原市】第61回小田原北條五代祭り

小田原北條鉄砲衆による火縄銃の演武も見ごたえ満点(画像提供:小田原市観光協会)
北条五代による小田原のにぎわいが城下町全体に蘇る!
戦国時代に小田原を拠点に関東一円を治めた北条五代の功績を称える恒例のイベント「小田原北條五代祭り」。最大の見どころは、北条五代歴代城主、武者隊、姫隊を中心とした総勢1700名で市内を練り歩く武者行列! 今回も前年に続いて初代早雲役に合田雅吏さん、四代氏政役に高嶋政伸さん、五代氏直役に柳沢慎吾さんがゲスト出演。城址公園や街角で披露される、小田原北條鉄砲衆保存会などによるスペシャルパフォーマンスもお見逃しなく!
【小田原北條五代祭り】
開催日:2025年5月3日(土・祝)
開催時間:出陣式11:10~ 武者行列開始12:20~
開催場所:小田原城址公園・小田原駅周辺
料金:無料
【姫路城/兵庫県姫路市】第75回姫路お城まつり

姫路城前から大手前通りを練り歩く姫路大名行列(画像提供:姫路市観光課)
世界遺産・姫路城で歴史と賑わいが蘇える3日間
終戦間もない昭和23年(1948)、姫路城を戦後復興のシンボルとして始まった姫路お城まつり。初夏の風物詩となった市民参加型のイベントを今年も盛大に開催します。最大の見どころは、江戸時代の参勤交代行列図を参考に隊列や衣装を再現する2日目の姫路大名行列! 今回は、殿役に元プロ野球選手の糸井嘉男さんを迎え、華やかな行列を披露します。ほかにも、三の丸広場に特設舞台を設置して披露する薪能、約2000人が一斉に播州音頭を踊る「総踊り」など多彩なステージイベントなどを3日間にわたって実施します。
【第75回姫路お城まつり】
開催日:2025年5月16日(金)~18日(日)
開催時間:イベントによって開催時間が異なります
会場:姫路城三の丸広場、大手前公園、大手前通りほか
料金:無料
【亀山城/京都府亀岡市】第52回亀岡光秀まつり

武者行列は約1時間かけて城下町をめぐり、亀山城を目指す(画像提供:亀岡市観光協会)
明智光秀の勇壮な武者行列を亀山城下町で再現
亀山城主として丹波亀山を治めた智将・明智光秀を偲び顕彰するため、毎年5月3日に「亀岡光秀まつり」を開催しています。注目は何といっても、光秀とその側近、さらに正室煕子や娘の玉子も含めた総勢約400名が城下町を練り歩く「明智光秀公武者行列」(今年は例年と逆回りのルート)。その勇壮な様を眺めていると、戦国時代へタイムスリップしたような気分に! また当日は「かめまるフェスタ」も開催。マルシェでは織田信長と家臣の間で板挟みになった光秀の人生にちなんだ「はさまれグルメ」を提供します。ほかにも丹波亀山鉄砲隊による古式火縄銃演武などのステージプログラムも楽しめます。
【第52回亀岡光秀まつり】
開催日:2025年5月3日(土・祝)
開催時間:10:00〜15:00(武者行列は10:30〜12:10)
開催場所:武者行列…大本本部~旧城下町一帯~サンガスタジアム前、かめまるフェスタ…かめきたサンガ広場
料金:無料
【郡上八幡城/岐阜県郡上市】郡上八幡城新緑まつり

画像提供:郡上八幡産業振興公社
新緑が映える山城で楽しいイベントを連日開催
緑豊かな八幡山の山頂に建つ日本最古の木造再建城で、その美しさから「積翠城(せきすいじょう)」とも呼ばれる郡上八幡城。そうしたお城の魅力を満喫できるイベントとして、毎年新緑の季節に「郡上八幡城新緑まつり」を開催しています。期間中は美しい新緑に彩られた郡上八幡城の一帯で、武将さんと遊んだり、城クイズなどさまざまなイベントを楽しめます。新緑のマイナスイオンを浴びながら、目いっぱい遊んでみてはいかがでしょうか。
【郡上八幡城新緑まつり】
開催日:2025年4月26日(土)〜5月25日(日)の土日祝
開催時間:9:00〜17:00(イベントによって開催時間が異なります)
会場:郡上八幡城
料金:400円(入城料)
【和歌山県九度山町】紀州九度山真田まつり

画像提供:九度山町役場産業振興課
真田家ゆかりの地で繰り広げられる戦国絵巻
関ヶ原の戦い後に配流された真田昌幸・幸村(信繁)親子が14年間暮らしたとされる和歌山県九度山町。そんな真田家とゆかりが深い地で、幸村の命日である5月7日付近に毎年開催されているのが「紀州九度山真田まつり」。真田出陣太鼓を先頭に、鎧兜姿の真田父子や真田十勇士たちが町を練り歩く武者行列のほか、真田鉄砲隊演武や歌劇ショーなど、歴史ロマンを存分に感じることができるイベントが満載です。

真田昌幸・幸村親子を先頭に勇壮な武者たちが町を練り歩く(画像提供:九度山町役場産業振興課)
【紀州九度山真田まつり】
開催日:2025年5月4日(日)〜5月5日(月・祝)
開催時間:10:00〜16:00(武者行列は5月5日13:30出陣予定)
会場:道の駅「柿の郷くどやま」芝生広場
料金:無料
【宇和島城/愛媛県宇和島市】伊達なうわじまお城祭り

画像提供:愛媛新聞社企画事業部
現存12天守の名城を舞台としたお城まつり
伊達政宗の長男・秀宗が入城してから明治を迎えるまで“西国の伊達”9代の居城として栄えた宇和島城。現存12天守の1つとしても名高い名城で、毎年ゴールデンウィークに「伊達なうわじまお城まつり」を開催しています。注目は秀宗の宇和島入部を再現する「秀宗公入部伊達五十七騎大武者行列」。甲冑を身に着けた伊達五十七騎が子ども武者や子ども姫と共に街を練り歩きます(今年はタレントの塩見きらさんが亀姫役として参加)。また、仙台から奥州・仙台おもてなし部隊「伊達武将隊」が出陣するほか、ステージイベントや芸人ライブなども実施。子どもから大人まで楽しめる2日間となっています。

57人の家臣の名を記した旗を携えた武者が商店街を練り歩く(画像提供:愛媛新聞社企画事業部)
【伊達なうわじまお城まつり】
開催日:2025年5月4日(日)〜5月5日(月・祝)
開催時間:イベントによって開催時間が異なります
会場:宇和島市内中心部・宇和島城・城山公園
料金:無料
【杵築城/大分県杵築市】きつきお城まつり

杵築城下町の名物である美しい石畳の坂道を武者たちが勇壮に練り歩く(画像提供:杵築市観光協会)
風情豊かな城下町で江戸時代にタイムスリップ
三方を海に囲まれた海城で、戦国時代には島津氏の大軍を退けたことから「勝山城」とも呼ばれている杵築城。南北の高台にある武家屋敷が谷間にある商人町を挟むという、日本でも唯一の“サンドイッチ型城下町”も有名です。そんな杵築城下町一帯で毎年5月のゴールデンウィークに開催している一大イベントが「きつきお城まつり」。お殿様やお姫様や侍に扮した人たちが城下町を練り歩く仮装行列のほか、火縄砲術隊の演武、迫力満点の伝統火筒花火などが催され、町のあちらこちらが江戸時代一色に染まります。着物が似合う風情豊かな城下町で江戸情緒を満喫してはいかがでしょうか。
【きつきお城まつり】
開催日:2025年5月5日(月・祝)
開催時間:9:30スタート(各イベントによって異なります)
会場:杵築城下町一帯
料金:無料
【鳥取県鳥取市】令和7年度 鳥取県立博物館再スタート記念企画「とっとりの藩と城 歴史・自然史・美術工芸」

画像提供:鳥取県立博物館
32万石の大大名が治めた鳥取藩と鳥取城の歴史に迫る
2025年5月から自然史・歴史・民俗・美術工芸の総合博物館として新たなスタートを切る鳥取県立博物館で、現在の鳥取県を形づくった鳥取藩と鳥取県立博物館が立地する鳥取城跡、その城山・久松山をテーマとする記念展示「とっとりの藩と城」が開催されます。元禄5年(1692)に焼失した鳥取城の天守と城内御殿の様子を見られる唯一の絵巻物、金蒔絵で華麗に加飾された婚礼道具「梅唐草蝶文蒔絵女乗物」、国内屈指の大名家文書である“鳥取藩政資料”など多彩な資料や美術工芸品を展示します。大大名・池田家が治めた鳥取藩と鳥取城の実像に、歴史的・文化的な側面を通じて触れてみてください。
【とっとりの藩と城 歴史・自然史・美術工芸】
開催日:2025年5月1日(木)~6月29日(日)※5/7・12・19・26、6/9・16・23休館
開催時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
会場:鳥取県立博物館 1階 展示活動室 三ノ蔵
料金:一般180円(大学生以下無料)
【滋賀県近江八幡市】令和7年度春季特別展 安土城・2025 -信長の夢のあと-

画像提供:滋賀県立安土城考古博物館
信長亡き後、安土城がたどった運命は?
織田信長が天正4年(1576)から約3年の歳月をかけて完成させた安土城は、信長が本能寺の変で命を落とした後に天主を含む主郭部が焼失しました。こうした経緯から、従来は“幻の天主”などと呼ばれ、信長在世期にスポットが当てられることが多かった安土城ですが、このたび信長死後の安土城にスポットライトを当てた特別展を開催。信長が亡くなり廃城となった後の変遷をたどり、昭和・平成・令和と続く発掘調査と整備の成果を紹介します。安土城の歴史と実像を俯瞰的にとらえ直す、またとない特別展をお見逃しなく。
【令和7年度春季特別展 安土城・2025 -信長の夢のあと-】
開催日:2025年4月26日(土)~2025年6月15日(日)※5/7・12・19・26、6/2・9休館
開催時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
会場:滋賀県立安土城考古博物館
料金:大人970円、大学生700円、小中高生420円
【山形県盛岡市】企画展「マチノカタチ -盛岡城下町の都市プラン-」

画像提供:もりおか歴史文化館
盛岡の礎となった城下町はどのように誕生し発展したのか
岩手県の政治・経済・文化の中心として発展してきた盛岡は、かつて盛岡藩主南部家の居城である盛岡城を中心として計画的に建設された城下町が起点となっています。南部家が城下町をつくるにあたって、何を意図してどのように計画したのか? 江戸時代250年という長きにわたり城下町はどのように変化していったか? そうした盛岡城下町の実態や都市としての特徴を、現存する盛岡城下図をはじめとする各種史料を通じて探る企画展を開催します。この企画展に足を運べば、盛岡城や城下町で触れる歴史の痕跡への理解がさらに深まるはず!
【企画展「マチノカタチ -盛岡城下町の都市プラン-」】
開催日:2025年4月26日(土)~7月6日(日)※5/20・6/17休館
開催時間:9:00~19:00(最終入館18:30)
会場:もりおか歴史文化館 2階企画展示室
料金:一般300円、高校生200円、小・中学生100円