2023/05/11
【2023年版】HappyWedding！ お城で結婚式を挙げよう
大切な人と新たな人生を歩みはじめる節目の日である結婚式。一生で一度の特別な日だからこそ、人とはちょっと違う結婚式をしたいという方も多いのではないでしょうか？ 今回はそんな方にぜひおすすめしたい、“結婚式ができるお城”をご紹介します！（※2019年7月1日初回公開）
［和歌山城／和歌山県和歌山市］紀州徳川家の居城で夜間の天守を貸し切り挙式！
（左）お姫様とお殿様に扮した新郎新婦がちょうちん行列で天守閣へ向かう
（右）通常の見学終了後の17:30から20:30まで天守閣を借りて結婚式を開催できる（いずれも画像提供：KIYORA和歌山）
徳川御三家のお城として由緒ある和歌山城で、にぎわい創出を目的に天守閣を夜間に貸し出す取り組みが2023年からスタート。その活用として1月23日に初の結婚式が開催されました。当日はお姫様とお殿様に扮した新郎新婦がちょうちん行列で入場し、天守閣で友人からの祝福メッセージ、水合わせの儀、音楽演奏などが行われました。
この結婚式を企画したのは、和歌山市内で着物のレンタルや和装結婚式を手がけ、和歌山城や市内名所での「和歌山アウトドアウェディング」をプランニングしているKIYORA和歌山さん。皆さんも夜の静かな空気に包まれた厳かな和歌山城内で、時空を超えたかのような特別な体験をしてみませんか。
【城名】和歌山城
【会場】和歌山城 天守閣
【問合せ先】KIYORA和歌山 TEL：090-5123-9366
［高松城／香川県高松市］由緒ある御殿で荘厳な式を
結婚式当日は園内をめぐって記念写真を撮れるフォトツアーや、披雲閣前での親族集合写真の撮影もできる（株式会社フェアリーテイル提供）
天正15年（1587）、讃岐一国を与えられた生駒親正によって築城された高松城は、瀬戸内海に面し、日本三大水城としても知られています。そんな史跡高松城では、かつて藩主の生活の場、迎賓館の役割をした御殿「披露閣」で結婚式ができます。伝統技術と洋風技術が見事に織り交ざった御殿での式は、日本の歴史と風格を感じられること間違いなし。また国指定名勝の庭園では記念撮影ができ、夫婦の門出にふさわしい思い出に残る写真が撮れるでしょう。
【城名】高松城
【会場】史跡高松城跡 玉藻公園 披雲閣
【問合せ先】株式会社フェアリー・テイル TEL：087-863-6685
【コラム】岡山城天守閣 城びとアンバサダーが大好きなお城で結婚披露宴を行いました！
岡山市では岡山城天守閣の１階スペースを夜間貸切り開放するサービスを行なっています。個人利用もできるこのサービス、お城好きならば使うでしょう！！ ということで、城びとアンバサダーが結婚披露宴を行いました。
飲食スペースは天守１階のみとなりますが、２階の展示室を除いた３階〜最上階６階までは自由に見学もできるのですから驚きです。入場して式の準備ができるまで参列されたお客様も貸切状態で展示物などを見ることができます。
（左）新郎新婦と参列の方との天守内での記念撮影。予備のイスとテーブルも充分。楽しそう！
（右）新郎の縁があり岡山戦国武将隊の皆さん（後方）も祝福にかけつけ、新郎新婦の大好きな曲でコラボダンス！
実際に利用したアンバサダーに感想をお聞きしてみると「自分たちの大好きな場所お城で、お城仲間の皆さんに祝福していただけて一生思い出に残る結婚式になりました」と満面の笑み。
参列された方も「はじめ聞いたときなんとお城で披露宴ができるんだ！！と驚きました。オリジナリティーに富んだ自由な企画で、私たち参列者もめちゃめちゃ楽しかったです」と大満足のご様子でした。
自分たちで企画するもよし、業者にお願いするもよし、自由なスタイルで結婚式や披露宴が天守の中で挙げられるのも素晴らしいですが、なんとライトアップされた天守をバックに天守前広場でパーティーも可能だそう。城婚、夢ですねえ！
【問合せ先】岡山城管理事務所 TEL086-225-2096（岡山城天守閣の開場日・開場時間内に限る）
【利用時間】午後5時30分〜午後９時30分
【利用料金】100,000円 ※天守閣前広場（芝生部分）利用の場合は4,686円、別途音響、警備員、屋外照明等の費用が必要
【利用人数】100人まで
（執筆・画像/小野雅章）
［姫路城／兵庫県姫路市］世界遺産の城に見守られた本格神前式
披露宴が行われる「安寧の間」からは姫路城の天守を見ることができる。幸福の前兆である白鷺にたとえられる姫路城は、新たな門出にピッタリ（ウェスパウェディング提供）
シロサギが羽を広げたような鮮やかな白壁が美しい世界遺産・姫路城を眺めながら、1日1組貸切で結婚式を挙げることができます。会場は城の南東に位置する白鷺宮姫路護國神社。雅楽の音に包まれながら、新郎新婦と親族が鳥居から拝殿へ歩く日本古来の花嫁行列「参進の儀」の後、本殿での神前式が行われます。さらに披露宴会場は姫路城が間近に広がる参集殿「安寧の間」。隣接する城見台公園で前撮りや当日の記念撮影も可能です。城を間近に感じながら本格的な神前挙式がしたい方におすすめです。
【城名】姫路城
【会場】姫路護國神社
【問合せ先】ヴェスパウエディング姫路護國神社店 TEL：079-224-0559
［大阪城／大阪府大阪市］天守閣を望む迎賓館を貸し切る贅沢な結婚式を実現！
四季折々の自然あふれる約2万坪の広大な庭園で、大阪城を背景に挙式…一生の記憶に残ること間違いなし！（大阪迎賓館提供）
豊臣秀吉が築いた“大阪のシンボル”大阪城天守閣を美しく眺めることのできる西の丸庭園にたたずむ大阪迎賓館。二条城（京都府）二の丸御殿の白書院をモデルにした格式高き純和風建築の建物を、1日2組限定で一棟完全貸切して結婚式ができます。大阪市内とは思えない広大な緑に包まれながら雄大な大阪城を正面から間近に望むという、これ以上ない非日常空間で一生の思い出を作ってはいかがでしょうか。
【城名】大阪城
【会場】大阪城西の丸庭園 大阪迎賓館
【問合せ先】大阪城西の丸庭園 大阪迎賓館 TEL：0120-291-888
［篠山城／兵庫県篠山市］丹波篠山で江戸時代にタイムスリップ
かつては城主しか使えなかった上段の間での記念撮影。殿さま・奥方さま気分を味わおう！（一般社団法人ウイズささやま提供）
徳川家康が、豊臣氏との戦いに備えて慶長14年（1609）に築城した篠山城。その中で政治の中心として使用された大書院で行う結婚式です。大書院は平成12年に再建されたもの。本丸跡の青山神社で挙式を挙げた後、大書院内にある虎の間を使用して披露宴を挙げることができます。さらに、大書院の中で一番格調高く、一般公開時は立ち入り禁止の上段の間で記念撮影も可能。この上段の間は江戸時代初期の狩野派が描いた屏風絵を障壁画として転用しており、江戸時代の歴史を感じながら、夫婦の新しい歴史を刻む1日を過ごすことができます。
【城名】篠山城
【会場】篠山城 大書院
【問合せ先】篠山城大書院 担当：古西 TEL：079-552-4500
いかがでしたか？どのお城も独自の挙式プランやおすすめポイントがあり、個性あふれる結婚式を望んでいる方も、お城好きも満足させてくれるはず。「お城」という稀有な会場は参列者にとってもワクワクし、きっと思い出に残る式になるでしょう。
執筆／かみゆ歴史編集部
ポップな媒体から専門書まで編集制作を手がける歴史コンテンツメーカー。かみゆ歴史編集部として著書・制作物多数。
