超入門! お城セミナー 超入門!お城セミナーまとめ【鑑賞編 Vol.2】

初心者向けにゼロからわかりやすく解説する「超入門!お城セミナー」。そのうち、天守、石垣、城門といったお城の見どころを鑑賞する際に押さえておきたいポイントをまとめました。お城めぐりが初めての方も、もっと細部まで掘り下げて鑑賞したいという方も必読です!



天守ってどれも同じ形じゃないの?

お城のシンボルにして最大の見どころといえば、空に向かって高くそびえる天守。一見するとどのお城の天守も同じようですが、実はその形は千差万別なのです。

天守の形は大きく分けると「望楼型(ぼうろうがた)」と「層塔型(そうとうがた)」の2種類。さらに、天守に附属する建物によってさらに種類が細分化されます。それぞれの特徴を知っておくと、鑑賞したお城の個性がより鮮明に記憶に刻まれるはずです。

犬山城、天守
現存最古ともいわれる犬山城(愛知県)の天守は望楼型。望楼部分は元和6年(1620)に増設されたものだが、下層と調和した意匠で違和感を感じさせない

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天守には「黒」と「白」がある!?

全国各地のお城に残っている天守の鑑賞ポイントは、形だけではありません。その個性は、外壁の色にも表れています。

漆黒の松本城(長野県)に代表される「黒い天守」と、純白の姫路城(兵庫県)が真っ先に思い浮かぶ「白い天守」。どちらの色も美しいですが、色の違いには何か意味があるのか? その要因は、外壁の仕上げ方にあります。

松本城、姫路城
漆黒の松本城天守(左)と純白の姫路城天守(右)。あなたはどちらが好き?

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石垣って積み方に違いがあるの?

城を代表する防御設備である石垣。火災などで焼失しやすい天守とは対照的に、だいたいの城跡には石垣が現存しています。

ところで、石垣は積み方を見れば造られた時代をある程度判断できるって知っていましたか? その見分け方は、時代によって異なる石垣技術が大きなポイントなのです。

飯盛城、江戸城、石垣
安土城以前に築かれた飯盛城(大阪府)の石垣(左)と、徳川将軍家の居城・江戸城の石垣(右)。石垣は約40年の短期間で、飛躍的な発達を遂げた

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石垣に石仏や墓石が使われているって本当!?

近世城郭の立派な石垣は、積み方はもちろん、用いられている石材の種類やその加工具合も鑑賞ポイントです。ところで、石垣をじっくり鑑賞していて、ちょっと変わった形の石を見たことはありませんか?

石仏、石塔、石灯籠、墓石…本来とは違う目的のために加工された石材を、城の石垣に転用したものを「転用石」と呼びます。では、なぜそういう石材が城の石垣に組み込まれたのでしょう?

福知山城、石垣
福知山城(京都府)天守台では、五輪塔の台座などから転用された石材が多数見つかっている

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城門などに巨大な石が置かれているのはなぜ?

石垣と門でガッチリ固められた近世城郭の虎口。そんなお城の出入口でひときわ威圧感を放つ、驚くほど大きな石が全国各地の名城で鑑賞することができます。

こうした巨石を「鏡石」と呼びますが、運ぶのも組み込むのも大変な巨石を、なぜわざわざ虎口の石垣に用いたのでしょう? 実は、「大きくて」「運ぶのも組み込むのも大変」だからこそ、わざわざ置かれたのです。

大阪城、鏡石
大阪城(大阪府)大手門枡形の鏡石。門に足を踏み入れた先に鎮座する3つの巨石は、非常に威圧感がある

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執筆/城びと編集部