【体験レポート】「上州真田三名城ウオーキング2018」(群馬県)

群馬県の真田ゆかりの沼田城、名胡桃城、岩櫃城が「続日本100名城」に認定されたのを記念して、「上州真田三名城ウオーキング2018」が2018519日と26日に開催されました。「来年も参加したい!」という方続出だった、当日の様子をレポートします!


 

→2019年5月に開催される「上州真田三名城2019」については、「城びとも参戦♪「上州真田三名城ウオーキング2019」開催」の記事をチェック!

519日(土)
「沼田・みなかみコース」約10.2キロ

古地図を見ながらの沼田城下町歩きと小川城名胡桃城が楽しめるコース。明け方まで雨が降るなどお天気が心配されていましたが、始まるころにはすっかり晴れて、絶好のウオーキング日和に♪ 受付開始時間前から続々と人が集まりはじめます!
 
上州真田武将隊、沼田城
開会式では、上州真田武将隊の華麗な演武が!

沼田城、真田信之、正室、小松姫
沼田城主・真田信之と正室の小松姫のかちどきで出発です!
 
沼田城、石垣、野面積
まずは、沼田城址をぐるりと見学。ボランティアガイドの方の説明によると、真田時代からの野面積の石垣とのこと
 
沼田城、ボランティアガイド
沼田城址をガイドしてくださった、ボランティアガイドのみなさま
 
沼田城をぐるりとめぐったら、最後に案内所に寄って、続日本100名城のスタンプを押して出発します。実は今、沼田城、名胡桃城、岩櫃城との3城のスタンプを集めると特製クリアファイルがもらえるキャンペーン実施中です!

天桂寺、真田用水
天桂寺近くの真田用水。ものすごいスピードで歩いていく人から、のんびり地図を見ながら歩く人まで。フリーウオーキングなので、自分のペースで楽しめます
 
舒林寺、真田氏、菩提寺
地図を見ながら真田氏ゆかりの地を巡ります。舒林寺は真田氏の菩提寺。本堂の屋根には六文銭が! 

正覚寺、小松姫、墓
地図にある立ち寄りポイントではスタッフの方が説明をしてくれます!写真は、正覚寺。こちらには小松姫のお墓もあります

沼田城、みそぱん
コースの途中には、うれしい休憩ポイントも。沼田小学校では、沼田のソウルフード・みそぱんをいただきました。どっしりとしてボリュームあります。甘じょっぱいお味噌の味がクセになる!
 
矢瀬親水公園、沼田、お弁当
矢瀬親水公園で、お弁当♪ なんと包み紙には、城びとのロゴマークが♪
 
ランチタイムはお弁当のほか、地元の方手作りの具沢山のお味噌汁も振る舞われました。ちょっと風が強かったけれど、楽しくランチタイム。エネルギーをチャージして、後半戦へ挑みます!
 
いちごいちご、沼田
いちご休憩♪ ウオーキングの途中でいちごなんて、テンションがあがります♪ 町の方とふれあえるのも、このウオーキングの魅力です
 
沼田城、饅頭
ラストの休憩地点はお饅頭が。疲れてきたかもと思うと、土地の名物を味わえる休憩スポットが用意されているなんて、本当に素敵イベントです。
 
名胡桃城名胡桃城
ゴールの名胡桃城。地元の方はもちろん、新潟など近県の方や東京から参戦の方も。「城びとで知って来ました!」との嬉しい声も
 
ゴールした方にお話を伺うと、「毎年参加しています。今年は下り坂のコースだったから、去年より楽でした」「名胡桃城って、よく車で前を通るけど読み方も知らなかった。これからはお城もめぐってみたい」「城下町を色々ガイドしてもらえたので楽しかった」「去年参加して楽しかったので、今年は友達も誘ってきました。来年も参加したい」とのこと。ファミリーで楽しむ方も多かったです。 

<城びとからのワンポイントアドバイス>
城びとスタッフは、今回東京から沼田へ前日入りしました。宿泊は「上牧温泉 ホテルニュー上牧」。沼田城へは、ホテルから歩いて5分の上牧駅からJR上越線で沼田駅下車、駅からタクシーで向います。
帰りは、名胡桃城からタクシーで後閑駅へ。ただし、電車が1時間に1本もない時間帯もあるので、事前にチェックを忘れずに! 私たちはうっかりして、、、、1時間弱待ちました()


 526日(土)
「東吾妻 一般・ファミリーコース」約7.6キロ
「東吾妻 登山コース」約6.3キロ
 

この日は、縄張り図を見ながらガイドの方と岩櫃城とその周辺を歩く「東吾妻 一般・ファミリーコース」と、岩櫃登山にチャレンジする「東吾妻 登山コース」2つが開催されました。
 
前回に続き、よく晴れたウオーキング日和。受付開始時間の前から、集合場所の東吾妻町町民体育館に続々と集まる参加者の皆さま。特に登山コースに参加の方は、服も本格的な方々ばかり。気合いを感じます!
 
東吾妻、水仙ちゃん、マスコットキャラクター
開会式では、中澤町長と東吾妻マスコットキャラクター「水仙ちゃん」がご挨拶

岩櫃城、ラジオ体操
岩櫃城は山城なので、みんなで準備運動。ラジオ体操を元気よく♪
 
体力に自信の無い城びとスタッフは、「東吾妻 一般・ファミリーコース」に参加。
20名前後のグループに分かれ、それぞれガイドさんが2名つき、グループごとに出発しました。
 
東吾妻町町民体育館をスタートし、八坂神社、群馬原町駅を超え、街道をしばらく歩くと、いよいよ岩櫃城へつづく、バンショウ坂入り口へ到着。コンクリートの道から、いつしか人が通り過ぎるのがぎりぎりの、細い土の道へ。どんどん急になっていく険しい道。この道を当時の人たちは藁草履で登っていたのかと思うと・・・。
 
岩櫃城、バンショウ坂
坂が続くバンショウ坂。想像以上の上り坂!

バンショウ坂を抜け、少し平らになった道にほっとしていると、そこは平川戸といわれる町人街だったとか。そこから先へ進むと、岩櫃神社に到着。神社の少し奥へいくと、薬研堀(やげんぼり)が。城の一角であったことが良く分かります。
 
岩櫃城、岩櫃神社
バンショウ坂を抜け、先へ進むと岩櫃神社へたどり着く
 
その後、岩櫃山平沢登山口観光案内所での休憩を挟み、いよいよ本丸へ!観光案内所からは標高が100m近くあがるため、このあたりからは、登山に近い雰囲気に。少し急な坂も越えながら道を登り続けます。縦横に広がる無数の深い堀、木橋があったと思われる箇所、すぐ隣は急な斜面で転げ落ちたらひとたまりもない細い道。ここが戦いの場であったことをあちこちで感じながら、無事本丸へ到着!

岩櫃城
いよいよここからが本番!?休憩所で水分補給の後、本丸を目指します!
 
岩櫃城

岩櫃城、本丸

岩櫃城をめぐった後は、金剛院、観音山不動滝(力強いしぶきに圧巻!)に立ち寄り、スタート地点でもあった体育館にゴールしたのは13時過ぎ。約4時間のウオーキングとなりました。
 
観音山不動滝、岩櫃城、フォトスポット
観音山不動滝。こんなに間近まで迫れる、絶好のフォトスポット

岩櫃城、山頂
こちらは山頂まで登ったCコース。9合目で記念撮影。険しい山を登った達成感でみなさん素敵な笑顔です♪

今回ガイドいただいたのは、東吾妻町観光ボランティアガイドの会、吾妻山岳会、岩櫃城忍びの乱実行委員会、あざみの会の皆さん。一緒に歩いてくれ、城に関わるお話はもちろん、野草のお話やガイドさんご自身のお話もしてくださり、とてもアットホームな雰囲気で楽しむことができました!
  
いわびつ汁、岩櫃城
ゴール地点でいただいた東吾妻町名物「いわびつ汁」。豆乳と白みそが疲れた体に染み渡りました。
 
てぬぐい
ちなみに、参加者には三名城のオリジナル手ぬぐい(城びとのロゴ入り!)がプレゼントされました♪

 <城びとからのワンポイントアドバイス>
来年の参加を検討されている方のために、アクセスについても少し。城びとスタッフは、受付時の準備などがあったため、前日入りし、近くの「フォレストリゾート コニファーいわびつ」に宿泊(ボランティアガイドさんによると岩櫃城の城域にたっているホテルだそう)。関東近辺にお住まいの方で車をお持ちの方は、東吾妻町町民体育館の駐車場が使用できたため、当日朝入りも可能ですが、公共の交通機関を利用してご参加される方は、体育館の最寄駅・群馬原町駅の吾妻線の本数が1時間に1本程度のため、前日入りをおすすめします! 

色々な名物をふるまっていただいたり、名所をガイドしていただいたりと、地元の方たちとふれあいも楽しめる2日間。参加者も、ボランティアの方もみんな笑顔の楽しいイベントでした。来年も開催されるとのことなので、今年参加できなかった方は、来年ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか?

執筆/城びと編集部 、写真/上毛新聞社、城びと編集部

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