戦国10大合戦と城|小和田哲男 第9回 厳島の戦い

毛利元就が陶晴賢(すえはるかた)を破った厳島(いつくしま)の戦いについては、昨年「籠城戦で敵を撃退した戦いを検証する」第6回「厳島宮尾城の戦い」で詳述したことがある。今回、それとは異なる視点で厳島の戦いそのものを追いかけてみたい。ところで、厳島の戦いは「西の桶狭間」などとよばれることがある。わずか4000の兵で、2万の陶軍を破ったからである。「兵多きが勝つ」といわれていた時代、元就はどうして5倍もの敵を討ち破ることができたのだろうか。

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