2026/10/30
PR 苗木城の幕末期の姿が目の前に!『苗木城VR』リリース
季節になると雲海に包まれ「岐阜のマチュピチュ」と名高い人気のお城・苗木城のVRが登場です! 生み出したのは、みなさんおなじみのアノ方、そう、株式会社ジーンの曽根俊則さん。今回は、曽根さんセレクト苗木城マニアックポイントの紹介も!(日本一アクロバティックでセクシーな城ってなにごと!?)
全国ウン千万人のお城ファンの皆さんこんにちは。早くも真夏が恋しい曽根俊則(株式会社ジーン)です。続日本100名城のスタンプが前回から2城増えて90城になりました! ラスト10カウントダウンの始まりです。
さて今回は!
皆さんお待ちかね、奇想天外アクロバティックな山城、山城ファンなら絶対に一度は登らないといけない奇岩だらけの山城、岐阜県中津川市の【苗木城】です。
中津川市提供
現代の苗木城で、幕末当時の苗木城を360度画像で体験できる『苗木城VR』を制作させていただきましたので、その紹介をさせていただきますよ!
幕末の苗木城を見てみよう!
この『苗木城VR』公開にあたり、現地苗木城跡にて8ヵ所、新たに看板を設置しました。そのうちの1つがコチラです。
二次元コードがありますね。
二次元コード部分を拡大しますよ。
はい、この二次元コードをお手元のスマホで読み込んでみてください。するとアラ不思議! 幕末の頃の苗木城の光景が360度画像として出現します!
この光景が
「苗木城ブイアール~!」(テッテレー♪)
こう見えます!
ここでは風吹門が目の前に立ちはだかる様子を体験できます。
その左側には大矢倉がそびえます。
この光景が(冬の写真ですが)
こうなる。

そして門の右側には奥に二の丸が広がります。
この光景が(冬の写真ですが)
こうなる。
後ろももちろん見えますよ
これを、以下の8ヵ所で体験できるわけですよ。

例えばここ、駐車場A1からすぐの足軽長屋跡。
すみませんね、反射しちゃってますけども(汗)
ここは苗木城跡を一望できる絶好の展望スポットなのですが、ほら、皆さん『苗木城VR』を楽しんでいます。
この城跡が
こうなります。
どーん。
皆さんこれを見ています。
そして足軽長屋跡と言うぐらいですから、はい、後ろを向くと足軽長屋も再現してますよ。ほら
ええ、このようにね、建物の名前を表示する機能もあるのです。
解説も読めちゃいますよ。

こちらは笠置矢倉。木曽川の絶景を眺めたり天守を見上げることができるスポットです。
『苗木城VR』の天守はガチ!
もちろん今の苗木城跡には天守の建物はありませんが、『苗木城VR』を使うとほら! 天守が出てきます。苗木城の天守を見ることができます!
拡大もできちゃいますよ。

いやぁ、楽しい。
で、皆さん気付きました?
苗木城の天守って、なんと懸造りなんですよ。懸造りと言えばあの京都の清水寺の舞台が有名ですよね。飛び降りるやつです(飛び降りたらダメです)。 自然の岩石に剥き出しの柱をガッ、ガッと置いてその上に建物を。なんと野性味溢れる天守でしょうか。懸造りの天守なんて苗木城以外にあります? ないんちゃいます? ないでしょきっと。
え、これが本当に天守なのかって? この小さいバラック小屋みたいなのを天守と言っちゃっていいのかですって?
いいんです。
実はこの苗木城、安政4年(1857年)(江戸幕府第13代将軍徳川家定の時代)に正確に作成された図面「内郭間取絵図」が残ってまして、そこにちゃんと「天守」って書かれてるんですよ「天守」って。だから誰が何と言おうとあの物置みたいなのが天守なんです!笑
(実際天守は物置としても使われますしね)
これが今の天守跡。懸造りの展望台になってます。
これ、懸造りの柱の支点部分。岩に乗ってる現場です。間近で見れますよ。何なら触れますよ。ね、こうやって岩を掘ってくり抜いて柱を置くスペースを作ってるんですね。こうやって多数の柱が岩に乗ってるんです。もう大変ですよこの作業は。この1ヵ所だけちゃいますよ。こういう箇所が多数あるんです。よう掘ってるわこれ。
話を「内郭間取絵図」に戻しますと、その図面があったからこそこの度、苗木城復元CGを作成できたわけですよ。「内郭間取絵図」に忠実にCGを作ったわけでございます。
ですからね、はい、この画像見てください。二の丸からの光景。

「綿蔵門(わたぐらもん)」が飛び出てますよね。これ、CGミスったように見えますよね?
違うんです。「内郭間取絵図」の図面できちんとそうなってるんです。2層目が飛び出てるんです。
この「内郭間取絵図」はなんと秀逸な図面なのでしょう、各建築物の2層目以上の図面が別の図面として切り離されて存在するのではなく、1つの図面上で1・2・3層目がパラパラまんがのように重なってるんですよ。
3層目の図面をめくると2層目が出現し、2層目の図面をめくると1層目の図面が現れる、というなんとも原始的かつこれ以上なく分かりやすい最高の工夫が施されている図面なんですよ、「内郭間取絵図」凄いんですよ!
“パラパラまんが”って書きましたけども、もしかしてもう今の若い人には“パラパラまんが”って言葉が通用しないかもと思えてきました。本離れが進んでますからね……。えー、どうなんでしょう、若い人は分かってくれるのかなぁ。ここに集う猛者の皆さんには心配ご無用でしょうけど(笑)。
そんな「内郭間取絵図」を私、このプロジェクトに際して生で見させてもらいました(役得)。
そしてこの「内郭間取絵図」は『ADEAC』
というデジタルアーカイブ検索・閲覧システムから検索して見ることができますのでお時間のあるときにでも是非ご覧ください。なんと“パラパラまんが”システムも上記サイトで体験できますよ!(これレプリカ作ったらマニアに結構売れると思うんですよ。私なら即買いですよ)
「幕末の苗木城に行ってきた」証拠写真
さて『苗木城VR』に話を戻しますとですよ、もはやお馴染み、あのピープルオクルージョーン!機能もありますよ。はい、ご覧ください。
(ピープルオクルージョン機能とはなんぞや、という方はこちら⇒「「何もない」なら「これ」がある!復元体験アプリ『XR高槻城』」ご参照)

こんな写真や、
こんな写真、まさに「苗木城に行ってきた」という画像を撮影できるんですよ。
ぜひ皆さん、苗木城跡に行って、“幕末の苗木城に行ってきた写真”撮ってみてください。
苗木城まつりの日にリリース
で、この『苗木城VR』は苗木城築城500年記念の【苗木城まつり】開催日10月4日(日)にスタートしました。500年ですよ500年。凄いですねぇ、2026年から500年引いて1526年(大永6年)、遠山氏によって築城された苗木城。戦国時代の前半です。室町幕府第12代将軍足利義晴の頃。京の都は荒れまくりてんやわんやの頃。今年の大河ドラマ登場人物で言えば蜂須賀正勝誕生の年ですね。小六誕生の年。小六退場シーンは泣けました(´;ω;`)
この『苗木城VR』スタートの日には、8ヵ所合計で約3200回も皆さんにプレイしていただけました。ありがとうございます。
そんな10月4日、我等が阪神タイガース連覇達成感動の余韻覚めやらぬ日曜日、私も行ってきました苗木城へ。苗木城まつりに。
臨時シャトルバスが出てました。中津川駅から苗木城まで直行ノンストップです! ほら、行き先は「苗木城」ってなってるんですよ。電光掲示板なんでこの写真では写ってないですけどね。これなんていう現象なんでしょうね。調べました。フリッカー現象って言うんですってね。勉強になりますね。ちなみにこの日はまつりなので臨時バスが特別に無料でした!
普段、平日は駅前から出る北恵那交通バスに乗って「苗木」バス停で降りて苗木城跡まで徒歩約20~30分です。観光シーズンの休日には駅から苗木城跡まで直行するバス「苗木城線」が運行されますよ!(もちろん有料ですからね。当たり前です)
さらに、苗木城跡は駐車場が充実しています。この看板にも多数のPマークが。便利。
結構誤解されやすいんですけどね、この苗木城、こんなゴツゴツしたアクロバティックな見た目ですが(笑)
意外と小さいんですよ。見た目の荒々しい印象とは裏腹にそんなに大きくないんですよ。なので高齢の方でもすいすいと頂上の展望台まで登るれるんですよこれがまた。私、このプロジェクトの期間中何度も苗木城に行きましたけども、いつも必ずご高齢の方が登ってましたね。それも気持ち良く。この事実、実は苗木城の大きな魅力、いや、ある意味最大の魅力かもしれないとも思っております。こんなに険しい山城、岩山城、いやさ岩石の塊なのに、駐車場が充実、かつ、頂上までスイスイっと登れちゃう。
まつりの日はこんなになってました。見てください。
ちょっとこの画像では分かりづらいのですけども、つづら折りの登山道を人がずらずら登っていて人の動きで道の存在が分かるという何とも面白い状態になってました。まるでミニオンです。
天守展望台も入城制限するほどの大賑わい。
曽根's EYE!苗木城マニアックポイント
さて、ここからは苗木城のマニアックポイントをご紹介しましょう。ここからはまつりの日ではなく別の日に撮影した写真です。まつりの日は人がいっぱいで落ち着いた写真は撮れません(笑)
まずは駐車場A1そばの城跡入口。商魂逞しく御城印の宣伝とロケ地アピールが。
笠置矢倉で福山雅治ごっこができますよ。ましゃ兄ごっこ。ここでね。
ちなみにアノ「VIVANT」にも協力として中津川市がテロップされてることがありますけども苗木城跡でロケしたわけではありません。「VIVANT」は中津川市ではアソコであのシーンを撮影したそうですよ。なるほどなるほどぅ(ナイショ)
マムシ注意です。最近の山城でクマ注意はもはや定番ですけどもここはマムシです。
二の丸の奥への行く手を遮る安全第一。その先にはね、かつて庭園があったんですよ。さらに右下には的場が。
三の丸に若い2人が。一段下には熟年夫婦が。絵になりますなぁ。
ここからは風情たっぷり。暑い夏の日差しの中、坂道を登っていく写真たちをどうぞ!
ここを登って行くんです
右手に見える巨大な岩。まさにこの岩山の城の本体たる岩ですよ。
割れているように見えて割れてません。とっても大きな1つの巨岩です。岩山です。この岩の様(さま)も美しいなぁ。
ちょっとした夏の登山をお楽しみいただけましたでしょうか(笑)
たまりませんなぁこの道。この石段。この高低差。ここに集う猛者なら分かってくれるでしょう。
日本一アクロバティックでセクシーな城跡
そして一番の驚きがこれ。馬洗岩。このような言い伝えがある岩なのですが
そんな岩がこれです。どーん
周囲約42mの巨岩です。写真の左上に人がいますでしょ。それで大きさが分かりますよね。
いやこの岩ね、いやいやいや、え? まじで? ようこれここに留まってるな、これちょっと押したらゴロンと落ちるんちゃうの?えええええ? と思わずにはおられない超巨大な岩なんです。ほら、岩の下はこんなんですよ。
写真じゃ上手く伝わらないのが非常に悔しいのですが、ようほんまに止まってるなこの岩、とマジで思いますよ現場で見たら。この岩、福山雅治ごっこができる笠置矢倉から至近距離で見るとほんまに圧倒されます。もう何でしょう。この岩ある意味セクシーですね。セクシー馬洗岩。セクシーな馬を洗うんやないですよ。セクシーな馬洗岩なんです。岩がセクシー。なんと魅力的。だいたいね、福山雅治さんが来てるんですからセクシーに来まってるんですよ。
ここに断言しましよう。
苗木城跡は日本一アクロバティックでセクシーな城跡であると!
上から見た馬洗岩の一部。デカい。
ほらセクシー

よう落ちひんなほんまに。

こちらは笠置矢倉にある巨岩。近くに寄ると…

下部にある凹みの列は石を割った矢割りの跡ですね。
そして上部にある凹みは、この上に建っていた笠置矢倉の柱の跡です。つまり笠置矢倉も懸造りだったと。
もちろん凹みは触り放題!笑

二の丸から見るこの岩石ぶり、凄いでしょ。岩石ぶり? いやもうなんて書いていいのか分かりません。言葉なんて雰囲気です。岩石ぶりです。

うひょー

見てくださいこの複雑に入り組んだ石垣を。石垣マニアにはたまりませんね!
それにしてもですよ、もちろん重機なんてない戦国時代、江戸時代。ようこんなとこにこんな石垣積んだんやでこれ… 山の上の方まで石積んでますからね。積め言われてもよう積まんわ… 苗木城築城って命懸けちゃうのこれ…

本丸から大矢倉跡の全景を見下ろせます。

登りたくなりますねぇ

登れます。登り放題です(笑)(これはまつりの日の様子)

大矢倉の麓から本丸を見ても美しい… まるで巨大な盆栽のよう。芸術です。
そして天守展望台からはこんな木曽川の絶景を堪能できます。

さらにこんなのも観れますよ。

3本写っている橋のうちの一番手前の橋。これ、なんと!

リニアの鉄橋です。リニアの工事観れます!
えー、いったい何年後になるのでしょう、何十年後って言ったら言い過ぎですかね、リニア完成の暁には、時速500km/hでリニアが苗木城跡の麓を爆走するんです。戦国時代から残る苗木城跡でかっ飛ぶリニアを眺めることができるんですね。なんとロマンのあることか!
苗木城には「赤壁」がある!
そして1つ豆知識を。苗木城の特徴の1つに“赤壁”があります。“赤壁伝説”です。江戸時代、苗木藩はわずか1万石でした。大名として認められるギリギリ最低レベルの石高です。普通この石高なら城なんて持てませんよ。そんな苗木藩ですから財政が厳しく、城の土壁の補修にこの近辺で採れる土を使ったとのこと。それがたまたま赤土だったので赤い壁になったと。これが真実。龍が火ぃ吹いて壁が赤なったなんてのはもちろんホラば…、いやいや、伝説です伝説。

CGでは経年変色した赤壁を表現しましたよ。なので赤くありません。
これもね、赤壁が変色した実際の壁を参考に制作しました。

こちら、駐車場そばの壁。この赤い壁では瓦が載っちゃってますけども、苗木城では瓦は全く使われていないと考えられています。もし今後、発掘調査で瓦が出てきたら大発見ですよ奥さん。そんなことになったらCGも修正です(笑)
↓こちら、『苗木城VR』の紹介HPです。こちらも是非ご覧ください。
スポット②遊歩道展望デッキ、スポット④風吹門での360度復元CGをこのページからも楽しめますよ。
いやぁ、この苗木城もまたペーパークラフト作りたいなぁ、と思ってもさすがにね、岩石モリモリなこの城全体のペーパークラフトはさすがに厳しい。日本一レアな懸造りの天守のペーパークラフトを頑張って自作しましょうかね。懸造りの柱は割り箸を使えばええかな。
御城印も載せておきましょう。こんなステキな御城印を苗木城跡すぐそばの苗木遠山史料館で売ってますのでぜひお越しください。

セクシーの後は心洗われる清冽なエリア
その史料館の裏手の通路はちょいとキレイに整備されています。心が洗われます。



そして帰りの新大阪駅でなんと!

幸せのドクターイエローが待ってました(誰が幸せって言い出したんや(笑))
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。次は年内にとある関東の城の記事を書かせていただきますよ。関東と言えばアノ家ですね。ええ、アノ3つの三角形の家のお城ですよ。
曽根節全開!曽根さんの記事はこちら
執筆・画像/株式会社ジーン(曽根俊則)









