2025/05/16
PR 南門だけじゃもったいない!「歴なび多賀城」で政庁跡を堪能!

全国ウン千万人の曽根さんファンの皆さま、お待たせいたしました。いつも軽妙な語り口でお城やアプリの魅力を伝えてくれる曽根俊則さんの最新作をお届けします。今回ご紹介するのは、昨年創建1300年を迎えた多賀城(宮城県多賀城市)とスマホアプリ「歴なび多賀城」です! 多賀城の荘厳なイメージと曽根さん、はてさてこの記事、どんな化学反応になる!?
全国ウン千万人のお城ファンの皆さんこんにちは。続100名城のスタンプがまた増えて82城になっただけでなく先日夜に何の予約もせずにふらりと万博に行って大いに楽しめた曽根俊則(株式会社ジーン)です。万博また行きます。大満足です。
式典に潜入!
さて今回は私、昨年創建1300年を迎えてついに!ついに現物復元が成りました多賀城南門と、そのガイダンス施設のオープニング式典があるというので潜入してまいりましたよ。
多賀城南門・ガイダンス施設まではJR国府多賀城駅から徒歩数分、歩いてすぐなのですが途中でほら、4月25日、多賀城ではまだ桜が咲いていました。美しい。満開の桜も良いですが、緑と桜のコラボレーションが一番美しいと思うのですよね私は。

ガイダンス施設に着きました。記念式典です。なんか古代の人が座ってますよ。

古代の人、市長でした(笑)

祝辞が終わり、早速皆で南門に移動です。ガイダンス施設からすぐです。
ほら、下の画像の右端奥に見える南門。例のあの幕が垂れ下がっています。寺院で何かお祝い事の際に垂れ下がる赤・黄・緑・紫(紺)・白の5色の幕ですよ、あれ何て言うんでしょうね、この機に名前を調べてみました。「五色幕」ですって。そのままやないか! 私この幕大好きなんですよ、いやが応にも気分が高まるというものです。ほら、奥の方に小さく見えますよね?見えますよね?
もう私、この時点で大盛り上がりです(笑)

行列を成して南門に向かいます。服装は違えども、古代にもこんな光景があったのかもしれません。

さぁ、セレモニーが始まります。赤い門に五色幕、華やかですね~

テープカット。多賀城市のマスコット“たがもん”も喜んでます。

続いて、古代笛の演奏です。奏者は高橋竹仙氏。各地で古代笛の演奏をされている方とのことでロサンゼルスでも演奏したとか。いやいやいや、奈良・平安の世に思いを馳せるいい音色でした。

ささ、セレモニーが終わり、皆で南門をくぐります。

古代の女官に扮したお姉さんたち(たぶん多賀城市職員)が振りまいたこれ、蓮華の花びらの形をした紙、寺院では香(こう)をつけて販売されてたりしますね、これ何て言うんでしょう、ともかく記念にゲットしました。さすがに香りはついてませんでしたけども。もちろん地上に残ったものはきちんと回収されてましたよ。

さて、この多賀城南門とその両隣の築地塀ですが、古代の工法によって見事に復元されたのですね。ほら、築地塀の断面も見れます。これは古代好きには必見。脳内で古代がイメージされまくるポイントです。

南門のすぐそばにある国宝!『多賀城碑』 普段は覆屋の戸が閉まっていて格子越しにしか見ることはできませんが、この日は特別に戸を開けてます。市職員やガイドさんによる解説も聞けます。身を乗り出して国宝を凝視されてますね。

この多賀城碑、弊社にて数年前に制作させていただきました紹介動画がありますので、ぜひこちらもどうぞご覧ください。
【 元NHKキャスター松平定知による多賀城紹介!「国指定重要文化財 多賀城碑」編 (4/8) 】 ← 昨年国宝になりました!祝!
国宝ですからね!国宝!
南門を抜けるとそこは広い道だった
で、その南門をくぐるとですよ、広い道が政庁跡まで伸びるのです。

この道の続く先に、かつて多賀城政庁がありました。右側の建物は城前地区。ここも昨年整備されました。手前の道の真ん中にあるのは排水暗渠施設が見つかったことを示しています。ここから、多賀城の創建年代を裏付ける木簡が出土したんですね。
そして歩みを進めると、道に何やらグレーの丸と白い線が。

これ、実は多賀城第Ⅰ期の南門の柱の位置を示しています。そう、古代城柵『多賀城』は西暦724年に創建された後、大きく3回改修されていて、第Ⅰ期~第Ⅳ期まで区分されます。で、見事に現物復元された多賀城南門が建立された当時は多賀城第Ⅱ期。それ以前の第Ⅰ期の時代には、ここに第Ⅱ期の門より小さな門が建てられていたのですね。
この門は多賀城の外郭線上にあります。つまり『多賀城』の南の端。第Ⅰ期の頃には『多賀城』の南の端がこの位置だったのが、第Ⅱ期になると復元された南門の位置になる。つまり、第Ⅱ期になって多賀城が大きく拡張されたと。門も大きく豪華になったと。そういうことが現地に来ると、この第Ⅰ期南門の柱の位置表示と第Ⅱ期復元南門から実感できるんですね。いやぁ、こういうのですよ、こういうの。これぞ、現地に来るからこそわかる古代ロマン。
以下の写真は北から南を見た写真です。手前に見えるのが第Ⅰ期南門の柱の位置表示、奥に見えるのが第Ⅱ期復元南門ですね。

ロマンを補強!アプリ「歴なび多賀城」
そんなロマンがですね、弊社にて制作・配信させていただいておりますスマホアプリ「歴なび多賀城」を使うとグラフィカルに補強されるのです。下の画像をご覧ください。

手前の第Ⅰ期南門の柱の位置に、ARで白い半透明の柱が出現します。いや、屋外でこうやって端末の画面を撮影してもわかりにくいですね(汗)
というわけでスクリーンショットがこちら

奥には第Ⅱ期復元南門が見えてます。
こうやってアプリ「歴なび多賀城」を使うと第Ⅰ期南門の位置を体感できるのです。え?なぜこんな白い柱だけで表現してるのかって? それは、第Ⅰ期南門の姿、意匠は全くわからないからです。これは多賀城市のアプリですから、ARとは言えいい加減なCGを出現させるわけにはいきません。きちんと調査研究の成果を踏まえたCGを出現させないといけません。第Ⅰ期南門の姿はどうだったのか。発掘調査により柱の位置はわかった。数もわかった。でも、それ以外は全くわからないと、そういうわけなのですね。
と言うことは、復元南門を建造した第Ⅱ期については、あのような見事な南門を復元できるほどに色々わかったということなのですよ。凄いですね。およそ1300年も昔のことをですよ。
さて、振り返ってこの道を北に向かい政庁に到達すると、そう、第Ⅱ期多賀城の研究の成果を「歴なび多賀城」で大いに体験できるのです。行ってみましょう。
「歴なび多賀城」本領発揮!
はい、着きました。政庁跡です。どーん

後ろを振り返ると復元南門が見えてます。

北に向き直り、東(右)を見ます。

西(左)を見ます。

さぁ!ここですよ、ここが分かれ目です!
この写真を見て「何もないやん」と思ったアナタはただの人。
ワクワクした人は立派な歴史ファン!
はい、このサイトを見ている人は皆、後者であると信じて疑いませんよ。ワクワクしますね~、うずうずしますね~、政庁跡が見事に平面復元されています。歩き回りたいですね~、ロマンを掻き立てられますね~。
さて、そこで再び登場「歴なび多賀城」です。このアプリをここで使うと、AR、そしてスマホVRで、第Ⅱ期多賀城政庁の姿を実物大でバッチリ体験できるのです! しかも、この政庁跡を自由に歩き回りながら体験できるのですよ!
まずは手前に“政庁南門”がCGで出現。

そして実際に自分で政庁の中心に向かって歩くと、政庁南門をくぐり…

政庁正殿など、政庁内の全ての建物が出現します。政庁の様子を完全再現です。
実際の光景はこう

これが、スマホVRによってこう見えます。

自由に歩き回りながら復元CGによる第Ⅱ期多賀城政庁を体験できます。自分が動くとCGも動きます。リアルタイムレンダリングってやつです。ちょっと専門用語使っちゃいました。だからほら、どこからでも観れるのです。



正殿の裏側も見えるのです。

これね、単に画面上でそう見えるというのとは全然違うんですよ、自分の足で実際にその場を歩きながら観れるんですよ。これが本当に楽しい。
しかもiPhoneでしたらね、ピープルオクルージョンという機能によって現実の人間がこのCGの中に入り込んだスクリーンショットを撮れますよ。私は1人で行ったので撮ってくれる相手がいませんでしたけども(´;ω;`)
ARですとこうです。東楼のAR。

正殿のAR。大迫力。


そしてこの正殿ARの面白ポイントはこれ、正殿の中に入ってこんなスクショを撮れちゃいます。古代と現代の不思議な融合。

下の画像にありますように、「歴なび多賀城」を使えば政庁の全てを現地で復元体験できます。

現地に行かずとも、アプリをダウンロードするだけで復元CGを手元でぐりぐり動かして観ることもできますよ。政庁だけじゃなく、出土遺物のCGもぐりぐり動かして観れます。ぜひ「歴なび多賀城」をダウンロードしてお楽しみください。

スマホアプリ「歴なび多賀城」ダウンロードはこちら!
▼App Storeはこちらから
▼Google Playはこちらから
現代に舞い戻りオープンしたてのガイダンス施設を堪能
さて、ガイダンス施設に戻ります。
4月25日の午後、ついにオープンしました。

ガイダンス施設は朝9時から夕方4時半まで開館。入場無料。映像とアプリケーションで古代城柵『多賀城』を知り、学ぶことができる施設です。そして、その、この館内で楽しめる映像とアプリケーションシステムを弊社で制作させていただきました。ありがとうございます。
みんな大好き日本100名城スタンプもあります。私が多賀城の日本100名城スタンプをゲットしたのは2012年。いやもう13年も前ですね。多賀城創建はその10倍1300年前。両手で数えきれません。気が遠くなりますね。

入るとまず映像「古代多賀城へようこそ」がお出迎え。
ここでまず映像を観て、多賀城の概略がわかるのです。

この壁面グラフィックも弊社にてデザインさせていただいたものです。
ほら、映像と壁面のデザインをリンクさせてるんですよ(言いたい)!
その右手には観光情報案内システムがあります。ここで多賀城市内に多数ある史跡・文化財の情報を知ることができます。

復元された多賀城南門をフォトグラメトリの手法で3Dモデル化しましてね、そのCGをここでぐりぐり動かして自由に観ることができるのです。回転・拡大・縮小なんでもできます。早速楽しんでいただけてます。ありがたい限りです。

そしてこの施設のメインコンテンツはこちら。巨大な200インチスクリーンで観る映像「よみがえる多賀城」です。奥には報道陣の姿も。

古代衣装の展示もあります。


映像のインターバルには、多賀城に関係した3名の将軍が順番に出てきて一緒に記念撮影できますよ。
まず、多賀城を創建した鎮守将軍 大野東人(おおののあずまひと)。

次に、多賀城を大改修して壮麗な第Ⅱ期多賀城を生み出した鎮守将軍 藤原朝獦(ふじわらのあさかり)。この人、あの藤原仲麻呂の四男なんですよ。政権を牛耳った挙句に乱を起こしたアノ藤原仲麻呂ですよ。
そして、これは有名、蝦夷征服を成し遂げた征夷大将軍 坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)。

藤原朝獦のシーンだけ出し惜しみしましたよ。ぜひ現地でご覧くださいね。
さらにさらに、国宝多賀城碑の碑面がこの巨大スクリーンにどアップで映し出されます。刻まれた文字もバッチリ観ることができます。

そしてこちら、卓上は多賀城跡一帯の空撮写真。そしてタブレットでは多賀城南門復元建築中の貴重映像を観ることができます。

そしてですね、観光情報案内システムにはアンケートがありまして、そのアンケートに回答しますと、とある二次元コードが表示されます。その二次元コードをお手元のスマホで認識していただきますと、お手元の端末に【多賀城入城印】が表示されます。御城印みたいな画像です。【多賀城入城印】は4種類ありまして季節によって変わります。現在はこちら。

はい、ぼかしました(笑) 現地でゲットしてくださいね。実際にゲットできるものはクッキリハッキリ鮮明ですから。季節ごとに訪れて4種類ゲットしてくださいね。端末にこの画像を保存すれば印刷もできますね。御城印サイズで印刷しても良し、A4サイズで印刷しても良し。もちろん端末の壁紙に使っても良し。使い方は自由自在。
さてさて、これから多賀城を訪れる方に多賀城訪問歴10年を超える私からアドバイスをば。政庁跡では石敷広場が再現されているのですけれども、ご覧の通り、

その石が結構ガツガツしててですね(汗)、いやこれ、靴は厚底が良いです。薄底の靴で行った日にゃ1歩踏み出す度に足裏のツボを刺激されて益々健康になれますよ。(いやいや、芝の上を歩けばいいですからね厚底でない人は)
さぁ、暖かくなってきました。史跡アプリとしては珍しく実は10万ダウンロードを超えているアプリ「歴なび多賀城」を使って皆さんもぜひ、創建1301年を迎えた多賀城を存分にお楽しみくださーい!
そうそう、多賀城には色んな花がたくさん咲いているのですけども、

これ何ですかね、たんぽぽの王様みたいに中央で太く長く伸びているのは。

綿毛なのでこれもたんぽぽかなと思うのですけども、ご覧の通り、明らかにこの1本だけ太くて長い。で、こいつだけ綿毛。他は皆その下で満開。
いったいなんやこいつはと。
こんなね、“たんぽぽ満開群+1本だけ太くて長い茎の綿毛”というのが多数あったんですよ多賀城に、この写真のものだけでなく。この写真でも奥にもう1本写ってますよ。
ネットで調べてみても、コレや!と確証を得られる情報には出会えず…。全体的に長く伸びる品種はあるのですが、1本だけというのがね…、しかもこの1本だけ綿毛。ふさふさ。
うーん、まぁ、キングタンポポということにしておきましょう。綿毛から気品を感じますしね。

そうや!誘惑なんかに負けるな!
ネットカジノは犯罪やで!
執筆・画像/株式会社ジーン(曽根俊則)