皿倉山、帆柱山から延びる花尾山山頂に位置する連郭式の山城です。麻生氏の城と伝わっています。周囲には畝状空堀があり、石垣も多く残っていました。ただ後世の石垣もあると思われ要注意です。本丸の東側の曲輪から北へ降りて行くと、長さ約50m、比高差25mにおよぶ2列の登り石垣があり最下部には方形石組みの井戸があります。井戸には今も水が湧き出ているようでした。登り石垣に囲まれた井戸がどのような意味があるのかわかりませんが、他で見たことはなく一番の見どころだと思っています。非常に興味深い遺構です。井戸へ降りて行くとき振り向くと東側に畝状竪堀がありました。北九州の城らしく畝状竪堀も多く配置されています。さらに馬場に向かって歩いて行くと大堀切がありました。
見どころが多い城址だと思います。花尾公園として手入れもよくされていて散策しやすい城址です。
八幡駅もしくは黒崎駅からバスに乗り花尾西登山口もしくは花尾東登山口で降り花尾公園まで急坂を10分くらい歩くと花尾公園の入口に行くことができます。入口から少し歩くと中登山道と東登山道に分かれます。自分は中登山道から登り東登山道を経由して下山しました。ほとんどが緩やかな坂で歩きやすくなっています。
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