【清水山城】
<駐車場他>新旭森林スポーツ公園無料駐車場に駐車しました。管理事務所で城跡のパンフレットもらえます。
<交通手段>車
<見所>城館跡・堀切・主郭竪堀・主郭礎石建物跡・畝状竪堀群
<感想>現地説明板によると清水山城は1235年に佐々木信綱の二男高信が高島郡田中郷の地頭に任じられた頃に築城されたようです。その一族は鎌倉時代から戦国時代まで活躍し7族に分かれます。清水山城はその惣領家である佐々木越中氏が城主であったようです。
スポーツ公園奥の<35.357236, 136.024478>にあるゲートを開けて入ります。まっすぐ進んで地蔵山石仏のある近くにもパンフレットのBOXがあります。城跡は大きく中腹にある城館跡と山頂一帯を山の形状に沿った造りの山城部分とに分けられます。まず城館跡に行きました。
城館跡も西側と東側に分けられて中心にアリの背という谷ないし堀切で仕切っています。東館跡の多くは曲輪跡毎に売却されているようで個人所有者の名前の古い看板が置かれていますが建物は建っておらず、方形の曲輪と土塁遺構がしっかり残っています。西館跡が城館の主要部分だったようで、中心に幅5m程の大手道跡があります。西館跡は傾斜地なので高低差のある曲輪群が広がっていて所々に石垣が残っています。麓から主郭前まで重機を通した道で西館跡を縦断しているので、遺構を潰しているのが勿体ないです。
西館跡から城跡までは当時は細い尾根筋、堀切2条ほどだったようですが現在は上記の道が通されています。城跡は主郭を中心に南西方向尾根に2郭・3郭があり堀切で仕切っています。2郭~3郭の堀切が巨大な高低差のある堀切で降りるロープが降ろしてありアスレチック気分が味わえます。3郭の奥にも緩傾斜の堀切(私には竪堀群に見えました)があり、2郭3郭一帯は見応えあります。主郭北側背後に大堀切があり北尾根曲輪群となっています。その北側に畝状竪堀群があり東側傾斜地は藪化していますが西側傾斜地は見応えある竪堀群が見られます。
主郭は主郭部分だけを高い切岸にして周囲を竪堀数条で防御しています。曲輪の形状は山をそのまま水平に切った形をしていて、いびつで虎口1か所、西北部に礎石建物跡が残ります。南西方向の琵琶湖側が開けて眺望がとてもいいです。
国史跡に選ばれるだけある大城跡、もう1城行こうと急ぎぎみで見てしまっても3時間程かかり次に行けませんでした。半日は時間を取ったほうがいいでしょう。百・続百名城に負けていない見応えある城跡でした。
<満足度>◆◆◆
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