お城ライブラリー vol.17 Pen+編集部編『Pen+(ペン・プラス)』

お城のガイドや解説本はもちろん、小説から写真集まで、お城に関連する書籍を幅広くピックアップする「お城ライブラリー」。今回取り上げるのは、本丸御殿の木造復元が完了した名古屋城を特集した『Pen+(ペン・プラス)』。豪華絢爛な御殿から城下町のお土産まで名古屋を訪れたくなる一冊です。

名古屋城の見どころからお土産まで網羅するムック本

「上質な日常はすぐそこにある」をコンセプトに、ファッションから伝統工芸まで様々な情報を発信する『Pen+(ペン・プラス)』が、「名古屋城から始める、名古屋カルチャー・クルーズ」と題して、2018年6月に本丸御殿が完全公開された名古屋城(愛知県)を特集。完成した御殿の見どころや現在木造復元計画が進行している天守完成予想図の他、御三家筆頭尾張藩のお膝元で生まれた様々な「名古屋カルチャー」が紹介されている。

前半では本丸御殿をはじめとする名古屋城の見どころが紹介されている。城内マップや美麗な本丸御殿の写真の他に、名古屋城と熊本城(熊本県)の比較で城の基礎知識をわかりやすく解説するページや城に関するトリビアなども載っている。城の内堀に生息するシカの謎など他のガイド本では紹介されないような小ネタもあるので、城を訪れる前に読んでおくと家族や友達に自慢できるかも。

特に見逃せないのが冒頭で特集されている天守の木造復元計画だ。復元工事を担当する工務店が作成した天守外観・内観の完成予想CGが載せられており、建て替え後の天守がどのような空間になるかが具体的にイメージできるようになっている。

後半では名古屋城エリア以外の観光スポットも紹介。名古屋市で活動する建築家や実業家がそれぞれの目線で名所を紹介するので、名古屋を訪れたことがある人でも新たな発見ができるだろう。神社や史跡などの名所のみならずグルメやお土産の情報も載っており、美味しそうな料理やかわいらしいお土産物の写真を見ていると、何日でも名古屋に滞在できてしまいそうに感じる。

誌面は全体を通して写真がふんだんに使われているのはもちろん、イラストや絵巻物を使った紹介ページもあり、ページをめくる度に「次はどんな誌面が出てくるのだろう?」というワクワクが止まらなくなる。名古屋に行ったことがない人はもちろん、すでに行ったことがある人にも名古屋城と名古屋の町の散策に活用して欲しい1冊だ。

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[編集]Pen+編集部
[書名]Pen+
[版元]CCCメディアハウス
[刊行日]2018年


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執筆・写真/かみゆ歴史編集部(小関裕香子)
「歴史はエンタテインメント!」をモットーに、ポップな媒体から専門書まで編集制作を手がける歴史コンテンツメーカー。手がける主なジャンルは日本史、世界史、美術史、宗教・神話、観光ガイドなど歴史全般。最近の編集制作物に『カラー版戦国の名城50』(中井均監修/宝島社)、『テーマ別だから理解が深まる日本史』(朝日新聞出版)、『マンガで一気に読める! 日本史』(西東社)、『御朱印めぐりと寺社巡礼さんぽ』(廣済堂出版)などがある。

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