2023/11/10
初参戦!岡山戦国武将隊が出会った「特別版 お城EXPO in 姫路」
姫路城の世界遺産登録30周年記念事業の一環として、2023年9月16日(金)~18日(月・祝)に兵庫県姫路市のアクリエひめじで「特別版 お城EXPO in 姫路」が開催され、多くのお城ファンが集まりました。今回は、城びと特別サポーターとして初出陣した岡山戦国武将隊がお城EXPOを楽しんだ様子をレポートします。
写真は17日に出陣されておったさまざまな武将隊の方々。姫路甲冑隊は今回の「特別版 お城EXPO in 姫路」のホスト武将隊で、入場前のお客人のご案内や、退場時のお見送りなどをなさっておった。姫路白鷺忍者隊と門番衆、3隊協力して毎週姫路城でおもてなし活動をされておるそうじゃ
毎年12月に横浜で開催されているお城EXPOの特別版として、 姫路で初めて開催された「特別版 お城EXPO in 姫路」。今年が姫路城が世界遺産に登録されて30周年記念ということで、開催に至ったのじゃ。我々岡山戦国武将隊もお城EXPO初参戦ということで、公務はもちろんのこと、お城EXPOを各メンバーが大いに楽しんだ様子を、宇喜多家家臣、戸川秀安がナビゲーターとしてご案内してまいろう。
岡山戦国武将隊とは
岡山城や岡山を世に広く知らしめるべく400年前より蘇った武将や姫により結成された武将隊。 岡山城を拠点にしたおもてなし活動や各地イベントで岡山のPR活動を行っている。 宇喜多直家、 宇喜多秀家、 角南友行、 明石全登、 戸川秀安、 勝姫、宇喜多忠家、遠藤秀清、豪姫、おふくの10人で構成。
戸川:岡山戦国武将隊レポートの先陣を切られるのは、今回の「特別版 お城EXPO in 姫路」でデビューした岡山藩中興の祖、池田光政公の御正室、池田勝姫様じゃ。 今回お城EXPOと『刀剣乱舞ONLINE』殿がコラボされておりましたが、現代に蘇られた勝姫様は『刀剣乱舞ONLINE』をたしなまれており、審神者(さにわ。刀剣育成シミュレーションゲーム『刀剣乱舞ONLINE』のプレイヤーのこと)歴8年ということで、たいそうこのコラボを楽しみにされておったようじゃ。では勝姫さまお願いいたしまする。
勝姫が『刀剣乱舞ONLINE』の「とある審神者の城」ブースで大興奮
ここからは池田光政が妻、勝姫こと池田勝子がご紹介致します。
私がお邪魔させて頂いたのは大人気ゲーム『刀剣乱舞ONLINE』の「とある審神者の城」ブースでございます。ここだけの話ですが、実は私も審神者でございまして…。池田輝政の愛刀である「刀剣男士 大包平」(おおかねひら)がゲームに実装された時は、大変嬉しゅうてお城の中で小躍りしておりました。
まず目に飛び込んできた姫路城ゆかりの刀剣男士と撮影ができるスポットに心躍りました。ブースは、姫路周辺地域の刀剣の解説がおいてあったり、国宝の太刀「名物 大包平」の写しが展示されておったりと盛りだくさんであった。刀剣乱舞のグッズは大変人気があり、ゲーム公式ショップ「刀剣乱舞万屋本舗」の出展ブースで、岡山城で宇喜多秀家殿の帰りを待たれている豪姫様にお土産として、はじまりの五振り(ゲーム開始時に選択できる刀剣男士)の羊羹を買い申した。推しの布教活動もできて一石二鳥じゃ。
そして忘れてはならぬのが「おっきい こんのすけ」殿の舞台である。ナビゲーターであるこんのすけ殿が、ゲームから飛び出した『刀剣乱舞ONLINE』宣伝隊長じゃ。舞台の朝の部に見たこんのすけ殿があまりにも可愛くて、明石全登殿を誘って昼の部もしっかりと見届けました。まんまとこんのすけ殿に魅了されてしまった明石殿を率いて一緒に写真も撮ってもらい申した。とても楽しゅうございました。
戸川:勝姫様、たいそう楽しまれたようでようございましたな。
次は 岡山城総普請奉行を務めた角南友行殿に紹介していただこう。
宇喜多家ゆかりの利神城ブースは角南友行がご案内
宇喜多家が天正13年(1585)〜文禄4年(1595)までの期間、利神城(兵庫県)を統治しておったご縁もあり、利神城(佐用町観光協会)上月城ブースを角南友行がご案内いたす。
先ず目を引いたのは黒で統一された戦国刺繍記章ガチャじゃ! カプセルの中身は全15種類で赤松氏、宇喜多氏、池田氏など利神城に関係した武将の家紋など豪華な刺繍をあしらったマグネットタイプのバッジじゃ。一回1,500円!
角南:勝姫様、意中の物は何でござりまするか?
勝姫:勿論、池田家の揚羽蝶の家紋じゃ。
角南:ワクワクしますなぁ。(姫、ガチャガチャ中)中身は何でござりまするか? おー、お見事! 揚羽蝶の記章を手に入れられましたな! おめでとう御座いまする。
勝姫:(無言で満面の笑み)
ブース内にはジオラマがあり、利神城の様子がようわかった。
なお、利神城は佐用山城ガイド協会のガイド同行がないと登れぬゆえ、お気をつけなされよ。
*佐用山城ガイド協会:日本一のお城のガイドを目指して日々勉強中の現在14名のガイドが在籍し、月3回程度のガイドツアーを実施。ツアー料金はお一人様3000円(お弁当付)
戸川:利神城、山城ファンとしてはぜひ訪れてみたい良きお城でございますな!
次は岡山戦国武将隊の中でも一番名前の知られておるじゃろう武将、明石掃部(あかしかもん。名は全登)殿じゃ。
「石田三成をめぐる旅」で三成様愛を確かめる明石掃部
3日目のみの出陣となった某、どのブースも時を忘れるほどに魅力のあるものにございましたが、 中でも彦根市観光文化戦略部観光交流課が開催する 「石田三成をめぐる旅」(「びわ湖・近江路観光圏活性化協議会ブース」) が某の目に止まりました。なぜなら三成様が総大将を務めておられた関ヶ原の戦いにおいて、三成様に呼応した我が殿、宇喜多秀家様とともに某も従軍していたからに御座ります。
この「石田三成をめぐる旅」は、現在の滋賀県である 長浜市、米原市、彦根市を巡りながら三成様をテーマに考案された「三成めし」を食べ歩く企画に御座いまして、その種類は多彩であり、大食漢の某は是非とも「三成めしLINEスタンプラリー」 に登録してスタンプを20個集めて三成様愛をコンプリートしようと企てております。スタンプラリーは2024年1月31日まで開催しておるそうじゃ。
このブースで は「石田三成を大河の主人公に」 の署名を募集していたので、三成様を尊敬する某は当然、 署名をしましたが、この時は彦根武将隊の皆様の応援もいただき、 更には三成様にもお会いできて、この明石掃部、 感嘆の極みに御座いました。
戸川:次は我が主、岡山城城主、宇喜多秀家様じゃ。大谷翔平選手のホームラン兜の製造元で有名になった(甲冑マニアの間ではすでに知らぬ者はいないが)鎧兜甲冑工房 丸武産業株式会社殿に足を運ばれたようじゃ。
いつまでもいても見飽きることなし「大甲冑展」!!
岡山城城主、宇喜多秀家じゃ。わしは2領の甲冑を持っておるが、どちらも 鎧兜甲冑工房丸武さんにお世話になったものなんじゃ。
ブースでは甲冑の改良点(四肢の可動範囲や寸法)など相談してみたが、全国各地から同じような相談があるらしく、既に改良法もあるということが聞けた。大変心強い。提案も分かりやすくして下さるので安心して任せられる工房じゃ。
また会場で「大甲冑展」もあり、有名武将の甲冑が所狭しと並んでいて圧巻じゃった。一度鹿児島本店も訪れてみたいものよ。
戸川:実は我ら岡山戦国武将隊の武将もほとんどがこの丸武殿の甲冑を愛用しておる。
おっと、作州忍者隊のピンク忍者こと、ともちピンクから密書が届いた。ステージ演武の助っ人として某、戸川と殺陣を演じておったのを会場に放っておいたのじゃ!
******************友軍 ピンク忍者の密書!******************
岡山城戦国武将隊の友軍・ともちピンク参上! わたしは食とカワイイを中心に回っておりました。
先ずはお城EXPOではおなじみという歴食殿のブースへ。500年前のお殿様に捧げるご飯があって、当時は調味料がなくて塩、蜂蜜、酒で味付けしておったらしい。でも見るからにおいしそうじゃった。当時はカワウソも食しておったそう。カワウソっておいしいの? 当時のメニューが残っておって、それを再現したものを現在お店で実際に食べることができるというのが食歴というものらしい。
次はお城EXPOのチラシを見たときから見た目が可愛くて気になっておった「武将わんこ」ぬいぐるみがある真田雁丸屋殿のブースへ。実物はいっぱい種類があってどれもカワイイ!
実は武将の名前がついておって背中にも家紋?がついていて推し活にピッタリ!
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戸川:ともちピンク殿、密偵ご苦労でござった。次は某、戸川じゃ。
戸川秀安は刀鍛冶の技術に挑戦
わしは姫路城運営事務所のブースへお邪魔してみた。ブース内体験の「姫路城ゆかりの職人と共に、その技に挑んでみられよ!」というキャッチコピーにつられてしもうた。
日本刀は、茎(なかご。刀身の柄に入る部分)に刀工の銘が入っておる。その銘をいれる技術を用いて、刀鍛冶の方の指導のもと、真鍮板に銘を刻み根付を作ることのできる体験じゃった。しかも、道具は職人さんが実際に使っているものだそうで、僥倖じゃ。ご指導くださったのは、姫路に工房を構え、多くの賞を受賞している刀工・明珍宗裕(みょうちんむねひろ)殿。最初は力の入れ具合が難しかったが、明珍殿の丁寧なご指導により「戸川」の文字を刻むことができ申した。
戸川:最後は、某が幼き頃よりお仕えした宇喜多直家様じゃ。大殿には、お城EXPO初参戦で岡山県、岡山城。備中松山城のそれぞれのブースでのグリーティングとステージ演武に望んだメンバーの様子をレポートしていただこう。
大殿による我らが戦働きの総括
(左)PRステージでの様子 (右)ステージ本番前の緊張の舞台裏
宇喜多直家じゃ。我ら岡山戦国武将隊、岡山の各ブースや会場内においておのおのの戦場でいそしんでおった。ステージPRや演武においても勝姫の旗殺陣演武初披露など練習の成果を遺憾なく発揮出来たようじゃ。戸川と助っ人殿は本番直前まで殺陣の確認をしておったのう。各ブースの方々から感謝のお言葉も頂いた。多くのお客人の皆様からもお声掛け頂き良き時間を過ごさせていただいた。皆様に感謝申し上げまする。
(左)岡山県ブース前でお客さんとのスナップ (右)城びとブースにて
戸川:今回、初めてのお城EXPO出陣であったが、あっという間の3日間じゃった。ブースでのお客人とのふれあいも、地元岡山城でのおもてなしとはまた違った楽しさがあった。また、地元のお城を背負ってのステージPR前の緊張感と責任感。とても良い経験をさせていただいた。心よりお礼申し上げる。
写真・執筆/岡山戦国武将隊